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【ワシントン=笹沢教一】毛穴の組織の中に、 様々な臓器や組織に成長する能力を持った幹細胞が存在することを、 米ロックフェラー大学ハワード・ヒューズ医学研究所のチームがマウスで確認した。 発毛のほか、やけどなどによる皮膚の再生治療にも朗報となる。 研究チームは「マウスにあるものが、人間にないはずはない」として、 今後は人の毛穴から幹細胞を探す研究を進めるという。 3日付の米科学誌セルに発表された。 研究チームは、幹細胞の表面にある特有の物質を目印に、 マウスの毛穴を取り巻く組織から幹細胞を探し出した。 この細胞を生まれつき無毛のマウスの背中に移植したところ、毛根が形成され、 通常のマウスと同じような白い毛がふさふさと生えた。 見つかった幹細胞は2種類あり、これらを組み合わせて、化学物質などで活性化させれば、 毛髪などの再生が可能になるという。 (読売新聞より) - 9月5日1時48分更新
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