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【ロサンゼルス】牧場に仕掛けたビデオカメラ付きのライフルを自宅のパソコンで遠隔操作して 動物を撃つ「オンライン・ハンティング」が全米で非難を浴びている。動物愛護団体はもちろん、 当の狩猟団体も「おぞましいゲーム」と猛反発。 カリフォルニアなど計十五の州は二十二日までにこのゲームを法律で規制する方針を表明した。 問題のゲームは、シカやヒツジを放し飼いにしているテキサス州の牧場(広さ約百二十ヘクタール)の あちこちにビデオカメラやパソコンと連動したライフルを設置し、 遠く離れた自宅などのパソコンを操作してライフルを撃ち、狩猟を楽しむというもの。 インターネットのサイトで入会するが、費用は入会金(一カ月分)が約十五ドル(約千六百円)、 ライフル十発で約六ドル(約六百三十円)だという。 米メディアによると、運営者はテキサス州西部のサンアントニオに住むジョン・ロックウッド氏(40)。 サンアントニオの北西約五十キロの場所にある牧場を借り、今年からゲームをスタートさせた。 これに対して環境保護や動物愛護団体が「ビデオゲーム感覚で生きた動物をハンティングするなどもってのほか」と 猛反発しているだけでなく、 テキサス州の狩猟団体も「こんなものはハンティングではない。道徳的にも許せるものではない」と非難。 こうした動きを受け、このゲームを法規制しようという動きが活発化している。 一方、ロックウッド氏は「ハンティングの意味するところは人によって千差万別だし、 道徳的かどうかも人によって考え方が違う」と話すなど、ゲームの正当性を主張している。 (産経新聞より) - 4月24日2時47分更新
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