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[23] 山本素竹選。  投稿者:秋山白兎  投稿日:2010年01月15日 15:29:16  No.23001
人を待つ片とき愉し夕ざくら  秋山白兎 
 誰を待つかによって読者の楽しみ方がかなり変ってくるのですが、それは置いといて。
 花とは関係のない待ち合わせのようです。その場所にたまたま夕桜。本来なら人を待ったりするのは好みませんが、今日はできるだけ遅れてきてもらいたいくらい…。人を待つという揺れる心を通して、夕桜が美しく描かれています。
 片とき…と軽く、楽し…と言わず愉し、そして夕桜でなく…夕ざくら…。気持の行き届いた句です。ベテランと思いますが、いやみのない叙しぶりに好感が持てます。ステキな女性が目に浮かびます。 



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