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1. 唄はちやっきりぶし、男は次郎長、 花はたちばな、夏はたちばな、 茶のかをり。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 2. 茶山、茶どころ、茶は縁どころ、 ねえね行かづか、やぁれ行かづか、 お茶つみに。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 3. 駿河よい国、茶の香がにほうて、 いつも日和の、沖は日和の 大漁ぶね。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 4. さァさ、また行こ、茶山の茶つみ、 日本平の 山の平の お茶つみに。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 5. 日永、そよかぜ、南が晴れて、 茶つみ鋏の、そろた鋏の 音のよさ。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 6. 昔や火のなか、草薙さまよ、 いまは茶のなか、茶山、茶のなか、 茶んぶくろ。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 7.山で鳴くのは やぶ鴬よ、 茶つみ日和の、 晴れた日和の 目のとろさ。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 8.帯はお茶の葉、 鴬染よ、 あかい襷の そろた襷の ほどのよさ。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 9.歌へ、歌へよ、 茶山の薮で、 ほれてうたわにや、 そろてうたわにや 日がたたぬ。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。 10.どんどどんどと 積み出すお茶は 茶摘み娘の 歌で娘の 摘んだ葉茶。 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、 きやァるが啼くから雨づらよ。
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