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体調が悪いから病院に行けないの。 「は?」 体調が良い時じゃないと病院に行けないのよ。 「はぁ。」 だって検査結果が悪いとヤバいからさ。 「ね、姐さん…ソレって何か違うから。」
仕事先でそんな会話があったのは数日前だった…。
そして本日。 検査結果は散々でしたよ…。
「鉄分…無いね。」 「え。」 「出血してない?」 「は?」 「胃とか。」 ギクーーーーーっ!? 「い、いえ…モニョモニョ…吐血モニョモニョ…。」 「子宮筋腫とか。」 「は? 無いです無いです。」 「大腸ガンとか。」 「そっちの検査はしてないです。でも出血した記憶は無いです。」
「痔、とか。」←医師は真顔。 「完璧ありません。」←闇月も真顔。
「妙だねぇ…鉄分無いのは。」 「一応数字は出てますが…。」←意味不明な言い訳をする闇月。 「中性脂肪無いね。」←プチッ、と医師の中で何かが切れた音がしたような…。 「はぁ。」←ドキドキな闇月。 「なのに何で総コレステロールは高いのかな?」 ギクーーーーーっ。 「…。」←血糖値を上げる為甘いもん朝から喰ってた闇月…目が泳ぐ。
「まあ、白血球減少が起こってないし。」 「良かった。」 「肝機能障害も今の所は大丈夫だから。」 「はい。」 「取り敢えず入院は先送りで。」 「は?」←間抜け顔の闇月。 「鉄分無いでしょ。」←冷笑の医師。 「はぁ。」 「ホルモン制御剤がギリギリの量でしょ。」 「確かに減りませんね…。」 「減らせないんだよ。」←プチッ、な医師。 「すみません。」←緊張の闇月。 「だから先送り。二ヵ月後の検査でも鉄分量が改善されなかったら考える。」 「な、何を。」 「入院。その前に鉄剤かな。」 「鉄剤でお願いします。」←目がマジな闇月。 「鉄剤飲んだらホルモン剤が飲めなくなる可能性大。」←冷酷な笑いを浮かべる医師。 「と、いうと?」 「つまり入院。ホルモン剤が飲めないって事は日常生活が出来ないって事だから。」 「心臓ですか。」←墓穴を掘る闇月。 「そう。今でも不整脈あるでしょ。」 ギクっ。 「取り敢えず2ヶ月の猶予。8月が楽しみだね。」←何かを見抜いている医師。 「ははは…。」
やはり医師の目を誤魔化す事は出来なかったのね。
帰宅後、闇月のひと言…。 「委託書店に連絡しとこ。」
闇月よ、一度死んで来い…。
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