ノークラ DE オリジナル小説

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[69]  投稿者:  投稿日:2009年11月29日 18:10:28  No.69001 [返信]
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I P:143.90.185.82
朽ちた道。
朽ちた家。
朽ちた街。

延々と続く、砂塵<ダスト>にまみれた廃墟。
その岩作りの壁面には、夥しい量の弾痕が刻まれていた。
穿たれた穴はまだ熱を保ち、それが決して遠い過去のものではないことを物語る。

そして、その熱を冷ますように、
豪奢なデザートを果実のソースで彩るように、
私の眼前の壁いっぱいに、鮮やかな赤がぶちまけられていた。

滴る真紅の塗料の先に、壁に背を預けきった人影があった。
その相貌は赤く染め上げられ、眉間には指先ほどの黒い穴がぽっかりと空いていた。

「ガルシア!!おい、ガルシア!!」

濃緑のタクティカルスーツに身を包んだ男が、事切れた死体に向かって叫ぶ。
石壁に反響したその声が低くこもっていたのは、ガスマスクのせいか、あまりにも突然に味方を失った動揺からか。

「阿鼻谷!!もうそいつはダメだ!!捨て置け!!」

血に塗れた味方を尻目に、褐色のケブラーベストの男が檄を飛ばす。

「くそっ!!ふざけげる!!」

阿鼻谷の怒号はそれ。
だが、冷静さを取り戻したのか、死体を床に放り投げ、きびきびと石部屋の中に後退していく。
それぞれ部屋の隅に散会し、机や木箱を遮蔽物とし、開いた入り口から狙撃されぬよう位置どった。

「コゲ! ガルシアをやったのは誰かね!」
「わからん。相当遠くから狙撃されていたからな…。
 だが…あの距離で頭部を一撃か…。それに、あの高く乾いた独特の火薬音…。」

褐色の男が、さきほどガルシアを屠った敵について逡巡する。
だが、その思考を遮るように、通信機がけたたましく鳴り出した。

「コゲさん!ドクターがやって来ます!逃げてー!」

斥候に出ていた鉄っちゃんからの、悲鳴まじりの伝言。
指し示された襲撃者の正体に、コゲは顔を苦々しげに歪める。

「チィッ…やはり、AK-47カラシニコフ…Dr.Kか!!」








[67] ああああああああああああ  投稿者:TofT  投稿日:2009年11月06日 18:52:40  No.67001 [返信]
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I P:143.90.185.82
あらすじ

ここはRPGの世界。様々なキャラクター達に寄ってなりたっているこの世界は
活気に満ちあふれていた。

改造・チートの時代と悪魔のプレイヤーがあらわれるまでは・・・・・

名前入力に『ああああああああ』と入力された 哀れなキャラクター・・・・
高速にアップするレベルに耐えきれず身体に激痛を走らせる主人公・・・

このゲームは    どうなってしまうのだろうか!?



Re:ああああああああああああ  投稿者:TofT  投稿日:2009年11月25日 18:45:01  No.67002
I P:143.90.185.82
あえて登場人物は紹介しません。

あと少々本格的にやります。



[35] DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月04日 20:53:35  No.35001 [返信]
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I P:222.225.229.87
あらすじ
時は西暦2012年…
たった3年で日本は大きく変化した…
「公道特別法」の施行によって法廷速度が改正され、ストリートレースが合法になり、その影響でストリートレーサーの犯罪は増加の一途を辿る。
そんな現状を打開するためにようやく警察が用意した策…それは…!?



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月04日 21:30:33  No.35002
I P:222.225.229.87
「prologue」
2012年4月某日…
空は雲ひとつ無い快晴であった。
そして神奈川県某所…
とある家に住む青年。
その青年の名は、「赤島 瞬佑」。
3年前に首都高の頂点に君臨した男だ。
瞬佑は玄関から外に出ると、新聞を手に取った。
そして新聞を読むと…
「何だよ…またストリートレーサーの犯罪特集!?
もう3年経ってんだからもうちっと他のニュースあんだろ!!
少なくともラ・テ欄くらい載せとけよ!腹立つな…新聞止めようかな…」
そんな愚痴を言いつつ、仕事場のファミレスに向かった。

…全ての始まりは3年前だった…
突如施行された法律「公道特別法」によって法廷速度が大幅改正。
その結果、日本はストリートレーサーを全面受け入れする形になった。
そして増加する犯罪…
ストリートレーサーの増加によって、パトカーよりずっと性能の良いクルマに、警察よりずっと腕の良いドライバーも増加…
警察に手が付けられない状態になってしまった。
治安は一気に悪化し、観光客も激減…
海外に移住する国民も増加…
なぜ国会はこんな法律を容認したのか…
そして3年もの月日が経っているというのになぜ法廷速度を戻さないのか…
今、政府や警察は国民からの集中非難を浴びている…
このままでは日本は…崩壊してしまう…

同時刻、警視庁…
ピリリリリリリ…
電話が鳴った。
ガチャ…
電話の相手は警察庁長官。
内容はやはりストリートレーサーの犯罪対策についての事だ…
『まだ対策は出来ていないのか?』
「つい最近、ようやく下準備が整ったところです。
あとはこちらからスカウトした相手側が乗ってくれるか…」
『フン、警視庁特別採用枠「Driving Ace」か…今までのようなトンチンカンな対策で無いことを祈るぞ…』
ガチャ…
電話が切れた。

そして後日、瞬佑の家にある手紙が来ていた。
警視庁から送られてきたモノだった。
「警視庁…俺、何か警察の厄介になるような事したか?」
疑問に思いながら手紙を読んだ。
『貴殿は、警視庁特別採用枠「Driving Ace」のドライバー部門候補者の1人に選ばれた。
指定の日時に警視庁まで来るように。』
手紙の内容をみて瞬佑は…
「…?…これだけか…なるほど、警察だけじゃ解決出来ない領域まで来ちまったから、ストリートレーサーにストリートレーサーをぶつけるつもりだな…」
自分なりに仮説を立てた。
ピリリリリリ!
そこで電話が鳴った。
ガチャ…
電話の相手は瞬佑の友人、「河野 涼一」だった。
「なんだ涼一か…珍しいじゃねーか、最近忙しいって聞いたが?」
『ああ忙しいさ、あの日以来ショップに客が殺到してるからな…
でも気になって仕方ない事があって…』
「あの警視庁からの手紙か?」
『お前ん家にも来たのか?』
「ああ、ドライバー部門とか書いてあった」
『俺はメカニック部門って書いてあった!』
「なるほどね…2部門ある訳か…とりあえず断わんねー方が良さそうだぜ?」
『ああ、じゃあ後日また』
「ああ」
ガチャ…
「結構スゲー事になってるようだな…」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月05日 12:28:08  No.35003
I P:222.225.229.194
そして4月下旬…警視庁側が指定した時間だ。

ヒュィィィィィン…
瞬佑は愛車FDで警視庁に向かった。
そして道中では…
(…RにエボにNSX…みんな家族連れって雰囲気じゃねーな…
やっぱり呼ばれたのは俺らだけじゃねーって事か…)
そして警視庁の前で…
瞬佑は涼一とほぼ同時に到着した。
流石に選ばれた人間だけに速そうな雰囲気を持っている者だらけであった。
瞬佑はクルマから降りると…
「やっぱ結構な人数が呼ばれたようだな」と言った。
「ああ、みんな愛車の自慢してるっぽいけどな」涼一はこう返した。
指定時間まではまだ余裕がある。そこで瞬佑は、
「指定の時間までまだ30分くらいあるな…暇だから近場のコンビニにでも行くか?」と言った。
「だな」
暇な時間に少し涼みに行くくらいな感じであったが、2人はコンビニに向かった。
普通に青信号で横断歩道を渡る。
すると、クラクションが鳴った。
「うわっ!危ねぇ!!」
2人は間一髪で避けたが下手すれば轢かれていた。
信号無視した上にクラクションまで鳴らす…日本人のモラルは確実に低下していた。
「やっぱ今の日本は荒れてるな…」
涼一は嘆くように言った。
「だよな…俺らが高校生だった頃、渋谷のスクランブルなんて人多すぎて通る気しなかったのに今はスッカスカだからな」
「東京も…こんなに人少なかったっけか?」
「いやもっと多かったろ…」
ほんの些細な事から今の日本がどれだけ荒れてるかを痛感する2人…
コンビニに着いたが、客は全然居なかった。
客が激減したため、コンビニの24時間営業は廃止になった。
客が居ないのに営業してても仕方ないからだ。
そして適当に飲み物を買った後、2人は警視庁まで戻った。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月06日 11:41:56  No.35004
I P:222.225.192.129
警視庁まで戻ると、また新しいクルマが来ていた。
クルマはGDBインプレッサ。
クルマに見覚えは無かったが、中から出てきたドライバーには見覚えがあった。
ドライバーは、高校時代瞬佑と涼一と同じ部活だった「川島 柳斗」だった。
だが瞬佑も涼一も自分の目を疑った。
恐らく第1部を読んでくれた方も同感だろう。
「涼一…幻覚が見えるんだけど俺…川島がコクピットから出てきやがった…」
「いや俺も見えるんだけど…麻薬の類をヤった覚えはねーんだけど…」
2人とも目の前の現実を認められなかった。
教習所の実技教習で何台もの教習車を再起不能にした柳斗が…あの柳斗がクルマを運転している事がどうしても理解できなかった…
そして向こうも瞬佑達に気づいたようだ。
「おー、赤島に河野じゃん!久しぶりだな〜」
普通に話しかける柳斗に対し瞬佑はこう言った。
「川島…お前どんな手使ったんだよ…」
「袖の下でもやってるみたいに言うな…まあ疑われても仕方ねーかな、俺の高校時代を知っているお前らからしてみれば」
「…??」
「…??」
2人ともまだ現実を見ていない。
「俺は変わったんだ!しっかりと正攻法で!免許を取得した!!」
そう言って柳斗は瞬佑達に自分の免許証を見せた。
瞬佑は自分の免許も出して見比べ、偽造免許証でないか念入りに見てみたが、正真正銘の免許証のようだ。
「信じらんねー…」
2人とも口を揃えて言った。
「今じゃ峠では相当名の知れた走り屋なんだぜ!」
「…マジかよ…」

ー5分後ー
ようやく「候補者」に対する説明が始まった。
まずは警視庁特別採用枠「Driving Ace」の説明だ。
話によるとこれは年々凶悪になっていくストリートレーサー…走り屋の犯罪…
最早警察ではどうしようもない状態になってしまい、そのため走り屋を警察にして犯罪者の検挙率を上げるという計画らしい。
そのためにクルマの性能を引き出すドライバーと常に最高コンディションのクルマを提供するためのメカニックを集め、そして優秀なメンバーに絞って日本を何とかする…という事だそうだ。

そして各自、2部門別々の試験が開始された。
まずはドライバー部門の試験が始まった。
純粋にドライバーの腕を見るものなので峠でのレースになる。
試験会場となるコースは埼玉県にあるらしい。
そしてドライバー部門候補者は埼玉まで移動した。
コースは埼玉県の「正丸峠」だ。
路面コンディションはハッキリ言って最悪。
見通しが悪く道も狭い…
昼に通っても薄暗く気味が悪いコースである。
抽選で選ばれた2台が一緒に走って全ての組が走り終わった際に残った者を採用するようだ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月06日 21:01:00  No.35005
I P:210.191.178.129
抽選の結果…瞬佑が引いたクジは「2」と書いてあった。
「赤島は2番か…これで同時採用の可能性が出てきたな!」
「ああ」
「俺は1番目だ!絶対勝つぜ!」
そう言って柳斗は満を持してコースインした。
キャァァァァァァァ!!
2台は一気に加速する。
だがこの狭い道では抜きつ抜かれつのレースは無理なのでフロント&ラスト形式のバトルになった。
先行がゴールして10秒以内に後行がゴールしなかった場合、先行の勝利になる。
また、万が一後行が先行を抜いた場合は後行の勝利になる。
誰もが長期戦を予測したが、ダウンヒル突入後の第一コーナーで後行の柳斗が先行のドライバーを抜いて、勝負が付いた。
第2レース。
瞬佑の相手はポルシェだった。
コイントスで瞬佑が先行。
そしてスタートした。
ヒルクライムの低速コーナー。
RRであるポルシェはまともに曲がる筈がないのにしっかりと曲がっている。
「速えぇな…まさかRRであんだけ鋭いコーナリングしてくるとは…」
ダウンヒルに突入する。
もちろん瞬佑は此処で抜かれるようなヘマはしない。
上手いことクリッピングポイントに付けてクルマを走らせる。
膠着状態のまま勝負は中盤に突入。
ポルシェはリアタイヤが苦しくなってきた。
だがFDの方は前半のハーフスロットルによるタイヤマネージメントが効いてまだ余力がある。
ゴール直前でラストスパートを掛けてポルシェに12秒の差をつけゴール。
その後はあまり時間がかからずにドライバー部門が決まった。
そして警視庁に戻ってきた。
だが妙に人が少ない。
すると、メカニック部門の試験は既に始まっている事が分かった。
名簿を見てみると、やはり「金森 剛」の名があった。
2時間後、メカニック部門も決まったようだ。
そして解散。
合格者は翌日に再び警視庁に来るよう言われた。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月07日 19:23:48  No.35006
I P:222.225.97.131
とりあえず合格は決まった。
瞬佑は明日に備え、午後9時にはもう寝てしまった。
合格者全員にとって、明日からの毎日は今までと全く違うものになるだろう。
暫くの間、11時前にはバテて眠ってしまう事もあるだろう。
とりあえずスタートラインが完成した…といったところか。
ここからの事件に彼らがどう対応していくのか…それはまだ誰にも分からない。
今は彼らの新たなスタートを素直に祝おう。

「prologue」 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月07日 20:32:20  No.35007
I P:222.225.97.131
ACT.1
「連続強盗事件」
チュンチュン…と、小鳥の囀りが聞こえる。
空は鉛色の曇り空。
風がヒンヤリしていて過ごしやすそうだ。
ピピピピピピピピピピピピピピ!!
目覚まし時計の音で瞬佑は目覚めた。
「…ふぁ〜…もう朝か…」
そして顔を洗い、朝食を摂った。
朝の情報番組を観ようとテレビを点けた瞬間、衝撃的な事実が明らかとなる!
テレビのチャンネルはいつもと変わらない。
情報番組が映るはずのテレビに映っていたのは、なんと昼ドラだった。
「…昼ドラ?…え?じゃあ今の時間は…?」
そう言って瞬佑は再び時計に目をやるが…時計の針が指し示す時間は「6:25」…問題はない筈が…携帯を開くと…!?
「…13:23」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やっべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!完全に遅刻じゃねーかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
瞬佑は急いで着替え、FDに乗り込み、エンジンを掛けるとすぐにフルスロットルをかまして今日からの職場…警視庁に向かった。

キャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
駐車場にスピンして飛び込むという神業をやってのけた瞬佑だったが、結局警視庁に着いたのは午後2時を回ったあたりだった。
瞬佑は捜査一課に配属されたようだ。
持久走並みに頑張って指定の場所に急ぐも、元々遅刻確定していただけに、どうしても間に合わなかった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月07日 20:33:23  No.35008
I P:222.225.97.131
「今のところ分かっている情報はそれだけ…」
バタンッ!!
「すみません!!!!!遅れました!!!!!」
・・・・・これは無いだろというタイミングで入ってきた瞬佑…場は完全に白けている…
すると、先ほどまで事件の概要を話していたと思われる男が口を開いた。
「…『Driving Ace』枠で入った『赤島 瞬佑』だな?初日から遅刻ってどういうことだ?」
「すみません…時計が壊れてたみたいで…」
「まあいい…これからこういう事の無いように気をつけろ。
俺は『鉄 翔平(くろがね しょうへい)だ。
お前達新人の世話係…っつーかもう警視庁の人間ってこのデカイ建物の割りに殆どいねーからな…
俺が捜査一課のトップって事になってるらしい。
じゃあ、遅れてきた奴もいるから、もう1度事件の内容を説明するぞ」
そう言うと、鉄は再び喋り始めた。
「この連続強盗事件が起きたのは去年の暮れあたりだ。
被害に遭ったのは全て首都圏の銀行ばかり…
だが犯人は逃げるのが上手くてな…結局これまで分かったのは犯人のクルマがベンツって事と、クルマのナンバーだけだ。
だが陸運局で調べても住所不定らしくて…首都圏のホテル全て調べても様々な偽名を使って泊まってるらしいから犯人の足取りが全く掴めない…
どうにかして首都圏の銀行全て襲い終わる前に事件を片付けないと…東北や関西まで進出したら正に手が付けられなくなってしまう…
いそいで犯人を探し出して逮捕するんだ!」
その言葉を聞いた後、各自捜索を始めた。
その後すぐ涼一が話しかけてきた。
「瞬佑…お前初日に遅刻はねーだろ…」
「しょーがねーだろ…ホントに時計が狂ってたんだって!!」
更にその後、涼一は外に行った。
聞き込みをするらしい。
瞬佑は、まずネットで身を隠すのに都合の良い場所を捜索する。
その後、様々な防犯カメラの映像にアクセスして見てみるらしい。
「犯人のクルマは紺色のベンツか…ここらに外車乗ってる奴は少ないから目立ちそうだが…」
身を隠せる場所が多すぎて特定できない。
カメラ映像へのアクセスに切り替えた。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月09日 21:07:46  No.35009
I P:222.225.97.122
そしてカメラ映像を見続ける瞬佑。
「今のカメラって性能良いんだな」
確かに画像はかなり鮮明だ。
だが都内のカメラ映像を全て見ても解決の糸口は全く掴めない。
まるで犯人は都内の防犯カメラの位置、死角を全て知っているかのようだ…
捜査は難航しそうだ…そんな事を考えながら、瞬佑はベンツの写真を手にした。…すると、もしかしたら重大かもしれない事に気づいた。
ナンバープレートに僅かだが赤の塗料が付着していた。
「コレって…まさか犯人のクルマを紺色だと決め付けて捜査をしていた俺らが完璧に間違ってたって事か…!?
いや、まだそうだと決まった訳じゃない…決定的な証拠を見つけるまでは俺個人で動いた方がよさそうだな…
下手にそこを報告して結局関係ありませんでしたじゃシャレになんねーからな…

こうして瞬佑は「赤の塗料」をヒントとして捜査をする事にした。
一方…聞き込み等をしている涼一達は…

「…畜生!まだ全く収穫が無い!!犯人側も人間なんだから必ず何かしらミスを犯していると思ったのに…」
涼一も苦労しているようだ。
首都圏内のベンツを全て調べていたらキリがない…
どうしたものか…そう思っていると剛が現れた。
「あれ?剛さんどうしたんですか?」
ここらは涼一の担当だ。剛はもう少し離れた場所で聞き込みをしている筈…
疑問に思って質問すると…
「涼一…東京って…広いな…」
意味不明の返答をする剛…そこで涼一が立てた推測は…
「剛さん…まさか迷子になったんじゃあ…」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その場で剛は黙り込んでしまった。
「コンビニならあそこにありますよ…」
「分かった、じゃあ地図でも買ってくる…」
「頑張って下さい」
「ああ…」
…まさか迷子になる者が出てくると思っていなかった涼一は…
「大丈夫か?コレ…」
内心心配だった。
と、そこで隣を一台のクルマが走り去った。
紺色のベンツだ。
「え!?まさか…っ!!」
涼一はすぐにランエボを走らせる。
ベンツのドライバーは…
「なんだ!?なんで追って来るんだよ…っ…!!」
ヴォォォォォォォン!!!
100km/h以上でかっ飛ばす2台…その後ベンツはスピンしてしまった。
ベンツを捕まえ、聞きだせることを聞き出そうとしたその時…
ナンバープレートに目をやると…「八王子365 に 37−09」と書いてある。
写真のベンツのナンバーは「品川332 ほ 47−99」…捜査は振り出しに戻った。
結局この日は何の収穫も無いまま、翌日を迎える結果になってしまった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月10日 17:50:09  No.35010
I P:222.225.193.122
ー3日後ー
まだ犯人の足取りは掴めない…
今のところ犯人に最も近づいているのは瞬佑だ。
偶然にも発見したベンツのナンバーに付着している赤の塗料…
今日も目立ちにくい場所に赤塗料がないか探している。
涼一と剛は今日も聞き込み調査。
鉄は襲われそうな銀行で張り込んでいる。
犯人はまだ目立った行動はしていない。
そして…
「紺色のベンツ?赤のベンツなら見たんだけどねぇ…」
「紺じゃないんですか…ならいいです。ありがとうございました」
涼一の聞き込み調査は難航している。
そこで涼一の携帯に連絡が来た。
相手は剛だ。
「何ですか?剛さん…」
『涼一、捜査、進展あったか?』
「いいえ…ありません」
『コレはあくまでも推測だが…紺色のベンツの事を聞くと必ず「赤のベンツなら見た」と言われる。
クルマの色なんて塗料で簡単に変えられる…
もし奴が行動起こすたびに紺から赤に変えて、逃げ切ると紺に戻す…なんて事してたら…』
「…!?…それは思いつかなかった!瞬佑達にも教えてやってください!」
『分かった。じゃあお前は鉄警部に連絡してくれ』
「分かりました!」

その頃瞬佑…
「…此処には2つ…他のポイントより3つ少ないな…
あとは他のメンバーがそれを匂わすような情報を掴めば塗料でクルマの色を変えていることが確定的になる…」
そこで電話がかかった。
「もしもし?剛さんですか?」
『そうだ、実は重大な情報を掴んだ!』
「それって…赤の塗料の事ですか?」
『気づいていたのか?』
「はい。でもこれほど大きな事件になると確定的な証拠を見つける前に連絡して取り越し苦労なんて事になったらシャレになんないですから、だれかそんな感じの情報を掴むまで待っていたんです」
その後瞬佑は自身の掴んだ情報を全て剛に話した。
『なるほど…じゃあ涼一に教えてくれ。俺は警部の方に伝える』
「お願いします」
少しずつ犯人に近づく捜査本部…あとは、犯人が動くのを待つだけだ…



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月11日 19:27:22  No.35011
I P:222.225.97.39
ー翌日ー
この日は、前日に入手した情報の事があるので捜査本部のメンバー全員が集まった。
「昨日手に入れた情報から俺らは犯人にグンと近づいた。
赤の塗料は全6ポイント中1ポイントだけ付着した塗料の数が少ない事も分かった。
そして次に襲われる可能性が高いのは都内で唯一襲われていない…っていうか完成したばかり…っていうのが正確な表現だな…『帝国銀行霞ヶ関支店』だ。
奴が行動を起こしたらその6ポイントのどこかに現れる…
奴を見つけ次第追跡しろ。
相手が必要以上に抵抗…例えば、発砲してきたりした場合は殺さない程度に少々手荒な方法を取っても構わん。
じゃあ配置に着け!」
鉄の説明の後、全員が指定の場所に向かった。

ー某裏路地ー
此処は人目につかない…
それだけにオールペン入れるには最適の場所だ。
…犯人が現れるまでは暇だ。
少し仮眠を取ろうとしたとき、メールが来たようだ。
相手は、3年前まで瞬佑の家の近くに住んでいた「木下 優里」だ。
彼女は卒業後に京都の大学に進学した。
それ以来何の連絡も取っていなかったが…
瞬佑はそのメールを開いた。
『久しぶり瞬佑!元気?
そっちの方では色々と大変みたいだけど…
私は元気よ!
大学の方も3月に卒業して、バイトも今月で終わりだから来月にそっちの方に戻るわ。
それじゃ、またね♪』
向こうは元気そうで良かった。
「そういやアイツ、京都の短大に行ったんだっけ…だから3年間で卒業か…
前の仕事も忙しくてアイツの事考える余裕無かったもんな…
特に4月に入ってからあんな手紙来るし…すっかり忘れてた…」
ピリリリリリ!!
思い出に浸っている最中に、鉄から電話が来た。
「赤島!緊急だ!!予想通り帝国銀行が襲われた!!
犯人は金を持ったまま逃走している!!
人目の付かない場所に移動した後オールペン入れるつもりだ!!
紺色のベンツがオールペン入れてるのを見たら即刻逮捕しろ!
逃げられた場合はハンズフリー状態で俺に連絡入れろ!!」
…遂に犯人が行動を起こした…



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月11日 21:07:53  No.35012
I P:222.225.97.39
瞬佑は念のため今のうちに携帯をハンズフリー状態にする…
それらしいクルマはまだ来ていない…
ほぼ同時刻に涼一と剛にも連絡が来て、2人とも警戒している。
2分経った…
だが、この状況では5分は経っているように感じる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴォゥン!ヴォゥン!
アレだ!
瞬佑の所に紺色のベンツがやって来た。
男が、エンジンを掛けたまま降りてきた。
中々用心深いようだ。
降りた後男はリアシートから赤の塗料を取り出した。
犯人決定だ。
瞬佑は男に近寄ると…警察手帳を取り出し…
「ちょっと待て、俺…こういうモンなんだけど、トランクの中検めさせてもらえるかな?」
「…」
男は同様を隠せずにいる…「何故バレた?」と言うかのように…
このままではしょっ引かれる…そう思った男は、懐からハンドガンを取り出した。
ガチャッ…パァン!!!!
取り出したかと思えば突然発砲した!!
バタン!
瞬佑は間一髪で銃弾を避ける事が出来た…
だが、その一瞬の隙で逃げられてしまった。
瞬佑も後を追うようにFDを出す。
ヴォォォォォォン!!!!
キャァァァァァ!!
狭い路地にスキール音が響き渡る。
そのまま鉄に連絡を入れた。
「鉄警部!!犯人を発見しました!!
逃げられましたが直ぐに追いつきます!!
13号地の方から湾岸線に追い込みます!!
その後大井から環状線に追い込むので、霞ヶ関トンネルを封鎖して下さい!」
『分かった。今すぐ手配する』
ヴュオン!!グァァァァァ!!
いくら合法になったところで公道での暴走行為が周囲の迷惑になっている事に変わりは無い…
無駄の無いルートでなるべく早く終わらせなければならない…
だが、霞ヶ関トンネルの封鎖が終わる前に着いてしまっては本末転倒だ。
どうする…
とりあえず湾岸線に追い込むポイントに着いた。
13号地から合流。
トンネルを抜け、すぐに大井だ。
環状線に追い込む。
幸い、一般車は少ないようだ。
バイパスを抜けて環状に入る。
キャ…キャ…
グォォォォォ…
尚も疾走する2台…
(クソ…ッ!!もうすぐ霞ヶ関だ!!手配はまだか!?)
そこで鉄から連絡が入った。
『赤島、封鎖地点を霞ヶ関から赤坂ストレート後の分岐に変更させてもらった。
封鎖は終わったから安心してくれ』
間一髪だ。
そして霞ヶ関…
まさか封鎖されているとは思っていない犯人。
霞ヶ関を抜け、赤坂ストレート。
(しめた!此処を待っていた!クルマの性能が違う!フルスロットルでチギって…)
だが、封鎖されていた…
約4ヶ月間、警察を苦しめ続けた連続強盗犯の逃走劇は此処で終了した。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月11日 21:09:34  No.35013
I P:222.225.97.39
そして高速を降り…鉄がこう聞いた。
「折角だ、ブタ箱にブチ込む前に何故こんな事したのか、聞いてみようじゃねーか」
すると犯人は…
「フッ…何故強盗をしたか…?別に強盗じゃなくても良かった…
俺はただ、このベンツってクルマが大嫌いなだけだからな…!!」
その動機について周りは理解できなかったが…鉄はその真意を察知した。
「なるほど…お前はベンツに乗って犯罪を犯す事でベンツの品位を落としたかったってワケか…」
「そうだ…」
ベンツの品位を落としたいから犯罪に走った…
恐らく、よほどの理由があったのだろう…例えば、昔ベンツに乗っている奴が家族を手にかけた…などの理由が…
「で、なんでベンツがそんなに憎いんだ?」
「…俺がベンツを憎むようになったのは小学生の頃だ…」
周りは緊迫したムードだ…
小学生の頃、何があったのか…
「俺は県内でも有名な私立の小学校に通っていた…」
「フン…で?」
「クラスの連中…」
な…何があったんだ…小学生の頃…
そんな事を周りが思っていると…
「アイツら!!!!!自分達がみんなベンツに乗ってるからって俺ん家のクルマが国産車のクラウンだってだけで俺を馬鹿ににしやがったんだ!!!!!」
…ヒュゥゥゥゥゥ……
風の音だけがした。
周囲は一瞬で白けてしまった。
「そんだけ?」
口を揃えてそう言った。
「重大な理由じゃねーか!!!!!」
犯人はそう主張するが…
「連行!!!!!!!!!!」
鉄、瞬佑、涼一、剛の4人が一斉に言った。
犯人をパトカーに乗せた刑事もしかり、周りの人間も、犯人に同情する者は1人もいなかった。
ブォォォン…
犯人を乗せたパトカーが走り去ったところで瞬佑は鉄に尋ねた。
「警部…なんか頭痛がしてきたんで帰っていいですか?」
鉄はこう返す。
「ああ構わん…っていうか正直言って俺も帰りたい…」
鉄がそう言った後、現場に居た人間は全員帰った。

ー翌日、京都ー
『えー、昨夜、4ヶ月近く首都圏を騒がせた強盗が逮捕されました。
犯人は「金橋 集一(28)」で、犯行に到った動機は「自分の家のクルマが国産車ってだけで色々馬鹿にされた。とにかくベンツの品位を落としたかった。」らしいです。』
「何それ…下らない動機ね…」
京都に居る優里も、全く犯人に同情しなかった。

ACT.1 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月12日 17:30:51  No.35014
I P:222.225.193.116
ACT.2
「去る泥棒跡を濁さず」
あの(動機が超下らない)連続強盗事件から2週間…
もう5月に入り、凶悪犯罪も減少した。
捜査一課の出番は無い。
なので、今回は知能犯担当の捜査二課の出番である。

警視庁捜査二課…
柳斗は此処に配属された。
今捜査二課が担当している事件は、窃盗事件である。
この事件も連続強盗同様、昨年暮れあたりから発生している。
4ヶ月も経った今…必死の捜査も空しく、決して証拠を残さない犯人のお陰で分かっているのは「窃盗事件が発生している」という事だけである。
「またやられた…今回で83件目だ…」
捜査二課のなかで「Driving Ace」枠で入った者は3人ほど。
その内1人は心底自分に自身を失くして辞める辞める騒いでいるらしい…
「くっそぉ!!なんで何一つ証拠が見つからないんだ!!」
柳斗は嘆いていた。だが決して諦めてはいなかった。
「この事件の犯人だって人間なんだ!何かしらミスを犯している筈なのに!!」
必死に情報収集するも、「怪しげな人影を見た」なんて情報すら入ってこない。
「見つからないのはこっち側が能無しって事じゃないの?」
柳斗にそう言ったのは「Driving Ace」枠で入ってきた「水野 香子(みずの きょうこ)だ。
彼女は完璧主義の人間で、他の二課メンバー全員を見下している。
「完璧でなければ意味が無い」がモットーの彼女は「完璧なんてあり得ない」をモットーとする柳斗とは半端無く対立している。
「犯人は完璧な人間よ…絶対に証拠は残さない…
私は無能な警察より有能な犯罪者の方がまだマシだと思うわ」
「テメェ…犯罪を容認するのか…!?」
「そうとは言ってないわ、ただ警察だろうと政府だろうと無能なら存在価値0だって言いたいの…
第一、「Driving Ace」枠が誕生したのだってロクな対策を取ろうともしない無能な政府のせいじゃない。
二課がこんなにも無能だったならせめて一課希望すれば良かったわ」
そういって香子はその場を去っていった。
「あんのアマ…」
確かに捜査一課はこの窃盗事件と同時期に起きた事件を解決した。
だからってそんなに二課を酷評する事無いじゃないか…
嫌な奴と同僚になっちまったな…
そんな想いが柳斗のイライラを更に加速させていった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月12日 20:32:16  No.35015
I P:222.225.193.116
そして昼休み。
外は太陽がギンギンに輝いていて暑いが、なぜか署内に居たくなかったので外に出た。
だが暑いせいで柳斗のイライラが収まる事は無かった。
コンビニにでも入って涼もうとした時、コンビニの中から瞬佑が出てきた。
「おー、川島じゃん」
「赤島…なんでこんなトコに…?」
「いや〜、最近目立った事件がねーからさ、まあそれはそれで平和の証拠だからかまわねーけど暇で暇でしゃーねーんだ、だからコンビニで適当に雑誌立ち読みとかしようかなーって」
「…ホントいーよな一課は…」
柳斗が羨ましがると…
「そーでもねーよ…特にこの前の強盗犯の動機は今思い出しても頭痛がしてきやがる…」
まあ確かにあの動機は小学生レベル…いやもっと低いかもしれない…
「あ、そうだ…」
「どうした?」
柳斗は今捜査している事件の概要を瞬佑に話した。
「ふーん、証拠の無い窃盗事件ね…知能犯は専門じゃねーから詳しく捜査はできねーが…一課は今異常に暇だからな、皆にも話しとく」
「サンキュ、恩に着るぜ!じゃ!」
そう言って柳斗は帰っていった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月13日 12:00:08  No.35016
I P:222.225.153.242
ー翌日ー
依然として窃盗犯の手がかりは見つからない…
インターネットや聞き込みetc…思いつく限りの方法で捜査するも目撃証言の「も」の字も見えぬ今、犯人逮捕は夢の夢のまた夢である。
「あー!!畜生!!なんで見つかんねーんだよ!!…目撃者0で96件もの窃盗を繰り返すなんて人間業じゃねーぞ!!」
柳斗もまた依然としてイライラしていた。が、ある事を思い出した。
「あ、そういえば捜査一課にも多少の協力を頼んだんだっけ…
さっき携帯忘れて外でたからな…なんかメール来てるかな…」
そう言って携帯を開いた。
「Eメール 1件」の表示があった。
メールの送り主は瞬佑だった。
『お前が担当している事件の鍵になるかは分からないが、お前に教えておきたい事があったから伝えておく。
昨日、新宿のとある路地で30人以上の人間が集まっていた。
興味本意で覗いてみたらそこで行われていたのはなんとヤクの密売だった。
だが中毒でもなさそうな人間があれだけ集まっているのは不自然だ。
ひょっとしたらあの大人数を集めるために金が必要で、そのために窃盗をしていたのではないか…
確証は無いがその線もあると思う。
じゃあ、捜査頑張ってくれ。』
と、書いてあった。
そのメールに対し柳斗の感想は…
「なるほど…流石に中毒者でもない人間があれだけヤク目当てでやってくるとは考えにくいな…」
事件は動くのか…!?



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月14日 16:57:25  No.35017
I P:222.225.152.172
「とりあえずそっちの方も捜査してみるか…」
そう言った後、柳斗は一度家に戻った。
家のパソコンで調べるつもりのようだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
隅々まで、解決に繋がりそうなものはどんな小さなモノでも見逃さないつもりらしい。
「…!?…もしかして…コレか!?」
柳斗が目にしたものは裏サイトだった。
掲示板しか無いこのサイト…検索では引っかからなかった。
リンクを適当にクリックしたら出てきた、偶然の産物だ。
早速掲示板を開く。すると…
「パスワード入力画面」と出てきた。
勿論パスなど知るよしも無い柳斗…
結局手がかりはは見つからなかった。
どんな仕組みなのか…音を増幅する機械を持って新宿の路地という路地を歩き回った。
すると怪しげな集団が居た…
早速会話を盗み聞きしてみた。
「皆さん、これから明日のサイトのURLと掲示板パスを教えます」
なるほど、と柳斗は思った。
毎日URLを変更しているのか…更にパスも毎回変えている。
この集まりに参加しなければならないということか…
いつまでも危険な場所に居る必要性は全く無い。
柳斗は足早にその場を去った。

翌日、柳斗は二課メンバーにその事を伝えた。
麻薬密売の方と窃盗の方の捜査に分かれる事になった。
柳斗は瞬佑に電話を掛けた。
『どうした?川島…』
「やったぞ赤島!!いよいよ窃盗犯を麻薬密売の罪も含めてブタ箱にブチ込む日が来そうだ!!」
犯人にはかなり近づいた。後は作戦の決行を待つだけだ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月15日 17:39:46  No.35018
I P:222.225.229.168
ー決行の日ー
「…いやいよだ…絶対にしくじれない…」
柳斗は決行に向けて意気込んでいた。
インプの整備もしっかりとし、前日もしっかりと寝た。
(昨日のサイトの暗号…窃盗は間違いなく渋谷で行われる…密売のほうは例によって新宿だな…)
キュルルルルル…ヴォゥン!ヴォゥン!ヴォゥン!
Egを掛け、2回フカす。
そしてニュートラルから1速に上げ、クラッチを繋ぐ。
インプレッサはゆっくりと動き出す。
柳斗は適当な所にクルマを停め、あたりを見回す。
怪しい人影はないか…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いた…!!怪しい人影がいた!!
怪しい男を見つけた瞬間、柳斗はそっちの方に向かい、手帳を見せた。
「おい!お前!止まれ!!」
すると男は驚き…
「げっ!!サツだ!?なんで俺の場所が分かった!?」
チャキッ!
男は拳銃を取り出し、発砲した。
柳斗は手を撃たれたが構わずにインプに乗り込む。
犯人のクルマはテスタロッサだった。
「ケッ、フェラーリかよ…最近の犯罪者は高級外車ばっか乗りやがって…」
ヴォォォォォォォォ!!
犯人のテスタは大通りから国道246号線方面に向かっている。
「246号線から神奈川に向かってヤビツにでも入るつもりか…!?」
柳斗の読み通り、犯人は神奈川に入り、ヤビツ峠に向かった。

ーヤビツ峠ー
ブォォォォォン!!キャキャキャ!!
ヤビツ峠…突如として道幅が広くなったり狭くなったりの難コースである。
ギャァァァァ!!
狭い峠に響き渡るスキール音…路面に残るブラックマーク…
それは同時に走り屋の迷惑さの象徴でもあるのか…?
コース中盤あたり…柳斗はテスタに猛プッシュを掛ける…
そして遂に並んだ!
すると…
「チッ…!!ウゼェんだよ腐れポリ公が!!」
そう言ってテスタは横からインプを突き落とした。
「…!?野郎!!!」
崖下に落ちていくインプ…だが運良く下の道路に着地出来た。
だがこの落下がインプに与えたダメージは絶大だ…このインプはもう修理しても無駄だろう…
「クソ…ッ…インプ!!犯人をしょっ引くまでで良い!!もってくれ!!」
ババババババ…ギリリリリリリ…
EJ20の音は最早Eg音とはお世辞にも言えないほど酷くなっていた…
だが何とか走っている。
ギィィィィィィィィ!!!
異音を鳴り響かせながらヤビツのヒルクライムを疾走するインプ。
だが異変は直ぐに起きた…
「!?…ブーストが掛からない!?」
ブーストメーターの指し示す数字は0から変わらない…
「畜生!タービンが飛んだか!?…頼むインプ!!あと5分もあればいいから!!」
ギ…ギ…ギ…
Egの回転数が上がらなくなってきた…Eg音も頼りなくなってきた。
そして…遂にヘッドライトが見えた!



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月15日 17:41:35  No.35019
I P:222.225.229.168
「!!?…あいつ生きていたのか!?…クソォ!!完全に死んだと思っていたのに!!」
「喰らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
柳斗はインプの最後の力を振り絞ってテスタにブツけた!
ガシャァァァン!!
キャァァァァァァ!!
テスタは側壁に当てて停止した。
「…窃盗及び公務執行妨害で逮捕する!」
「証拠残さずの泥棒」事件は終結した。
本部に連絡し、犯人は連行された。
そしてインプに入り込む。
「よくやった!」とでも言うようにハンドルを握ったその時だった。
…その瞬間、Eg音が消えた…

この窃盗犯はやはり麻薬の密売に関わっていた。
だが名前だけは吐かなかった…住民票か何かを手に入れようとしても住民票自体が無い。
指紋を採っても名前が出てこない…「名前は捨てた」犯人はそれだけを言っている。

そして翌日ー
柳斗のGDBインプレッサは犯人のテスタロッサと一緒に廃車としてスクラップ場に運ばれた。

その日以降柳斗は愛車を失ったショックを引きずりながら出勤した。
香子も柳斗の事を少しは認め始めたようで一応は柳斗の事を心配している。

クルマは消耗品の塊だ。
どんなに大切に使っていても何時かは廃車になってしまう。
分かっていても柳斗にとっては辛すぎる事であった。
あんな無茶な並びをしなければインプもこんな目には遭わなかった。
全ては自分の無知さのせい…
傷つきながらも成長している。
それが人間の一生だから…

ACT.2 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月15日 21:19:00  No.35020
I P:222.225.98.197
ACT.3
「C1ドリフトコンテスト」
例の連続窃盗事件から早半月…
5月の下旬の事。
「瞬佑!コレ見ろ、コレ!」
涼一が慌てて駆け寄ってきた。
「なんだよ朝から騒々しいな…」
瞬佑は心なしかテンション低めである。
駆け寄ってきた涼一が見せた物は1枚の紙であった。
『第4回C1ドリフトコンテスト開催決定!
開催場所:C1高速都心環状線
開催日時:2012年6月17日(日)
ドラテク自慢したい方、大歓迎!』
「へぇ…」
瞬佑は未だにテンション低めである。
「気が向いたら行ってみるよ」
そんな瞬佑に涼一が
「お前冷めてるなー…高校時代のお前だったら絶対喜んで参加する筈なのに…」
「4年前は4年前、今はそこまでバカやるタチじゃねーよ」
「…」
涼一はそこを去った。

ー翌日ー
ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ…
聞きなれないEg音がする。
瞬佑と涼一は一緒に出勤してきて、2人とも気になったので見に行った。
そのクルマはブラックのGC8インプレッサだった。
「インプ…?川島のインプは確かGDB…それも廃車になったって聞いたけど…」
誰が出てくるのか…知らない奴が出てくると踏んだ2人の予想に反して出てきたのは柳斗だった。
「よー、赤島に河野じゃねーか」
もうGDBを失ったショックからは立ち直ったらしい。
「か…川島…どうしたんだ?そのGC8…」
疑問に思った瞬佑は聞いてみた。
「あーこのインプ?コレはこの前中古屋で程度の良いタマがあったから買ったんだ。
やっぱ足はあった方が便利だろ?」
「へぇ…あ、そうだ」
今度は涼一が口を開いた。
「来月の17日にC1でドリコンがあるって知ってるか?」
「いや初耳だけど…」
「参加費は2500円だってさ、良かったら参加しろよ」
「ああ」
この会話の後それぞれ分かれて仕事場に向かった。

ー午後ー
仕事を一通りこなし、昼休みになった。
瞬佑はああ言いつつも参加する気はあるらしく、C1に向かった。
C1で、どこかで見た911ターボがいた。
「あの911…もしかして採用試験の時(prologue参照)の…?
SAで話を始めた。
「あんた、あの時のFDか?」
向こうも覚えているらしい。
「ああ、俺は『赤島 瞬佑』だ」
「俺は『大崎 慶太(おおざき けいた)』だ」
名乗った後は…
「ところで、あんたはドリコンに参加する気は…」
この瞬佑の問いに大崎は…
「あるに決まってるだろ、だからC1で練習してんだろが」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月16日 20:25:20  No.35021
I P:210.191.179.14
大崎はやはりドリコンに参加するつもりでC1に来ているらしい。
「もしかしてそのポルシェで参加する気か?」
「…最初はそのつもりだったけど…前回まではポルシェで優勝出来たワケだし…けど今回速そうなS15シルビアがいてな…その為に以前売ったクルマ探してるんだ。良かったら手伝ってくれないか?」
大崎が探すクルマ…そこまでして探したいのなら相当なクルマなのだろう。興味が湧いてきた瞬佑は手伝う事にした。
「で、その探してるクルマは?」
「S13シルビアだ。此処に写真がある」
大崎は写真を取り出した。
そこに写っているのはボディカラーがブラックでGTウイングを装着している13だった。
「…なるほどね、確かに速そうだ。
この写真預かっても良いか?そっちはシルビアの特徴理解してんだろ?」
「ああ」
「じゃあ俺、仕事に戻るから。終わったら連絡する」
「分かった」
そして2人は分かれて行動した。

ー1年前ー
「慶太!大丈夫か!?しっかりしろ!!!」
一人の男が大崎に向かって叫ぶ。
だが大崎の返事は無い。
意識を失っているようだ。
『首都高速横羽線で事故。乗用車とタンクローリーが絡んだ様子。
乗用車1台大破。消防隊出動要請』
大崎が乗っているのはS13シルビア…だがクラッシュしてグチャグチャになっている。
ピーポーピーポーピーポーピーポー…
救急車のサイレンが鳴り響く。

それから1週間後…
大崎はようやく意識を取り戻した様だ。
「・・・・・・・・・・!?・・・此処は…」
「やっと目覚めたか?慶太」
走り屋仲間の1人が話しかけてきた。
「…俺…確か横羽線でクラッシュして…!?…そういや俺の13は!?」
「13か…売ったよ…あんな危なっかしいクルマ乗ってたら本当に死ぬぞお前…勝手に売ったのは悪かったと思う。それは誤るよ…
でも俺らはお前の事心配してたんだ。
売った金は後日返す。お前はゆっくり休んでろ、会社には俺が連絡つけとく」
そう言ってその走り屋仲間は去っていった。
「狂気のモンスター」それがそのシルビアの通称であった。
SR20DETをツインターボ化しさらにEgのボアアップも行った。
800psオーバーのそのマシン…駆動系に冷却系もしっかりとチューニングされている。
だがそのマシンは異様に扱いにくかった。
まっすぐ走らせる事すら容易ではなかった。
そんなマシンで大クラッシュ…死ななかったのは奇跡だとまで言われた…

そんな今何処にあるかすら分からないクルマを俺は探している。
傍から見れば狂ってるとも言われるかもしれない…
だが初参戦のあのS15に勝つにはどうしてもあの13が必要だ。
ただの13シルビアじゃダメだ…あの13じゃなければ…
ピリリリリ!
電話が掛かってきた。
「もしもし?…赤島か、仕事終わったのか?」
『ああ、今からそっち行くけど、どこで待ち合わせる?』
「神田橋JCT前」
『どっちの?』
「外回り」
『分かった』
いよいよ2人がかりでのクルマ探しが始まる!



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月20日 12:24:00  No.35022
I P:222.225.228.147
ーC1外回り 神田橋JCTー
「よぉ、待たせたな!」
瞬佑がやってきた。
「仕事終わるの結構遅いらしいな」
「ああ」
「まあいい、早速クルマ探し始めるぞ」
とりあえず計画を立てる事にした。
「どうする?」
大崎は計画について相談した。
「そうだな…まず中古屋…それと解体屋だな」

ー中古屋ー
瞬佑は店長に写真を見せた。
「うーん…このクルマ…どっかで見たことあるんだけどな〜…とりあえずウチには無いよ」
「そうですか…」
次をあたる事にした。
だが、どこに行っても手がかりは無い。
ー解体屋ー
「…?このクルマ…確か引き取っていった奴がいたなぁ…」
その言葉に大崎は焦って追求した。
「ホントですか!?何処に!?」
店長は少し引いた様子でこう返した。
「あー…確か京都に住んでるって言ってた様な…」

解体屋を出て瞬佑がこう言った。
「なるほど京都か…関東地方って決め付けてたせいで見つけられなかった様だな」
「ああ、とりあえず今日はもう遅いし、明日にするか」
「そうだな、最近はデカイ事件もねーし…有給取っても問題ねーだろ」

ー翌日ー
AM7:30
「よし!早速京都に行くぞ!!」
大崎はなんだかウキウキしているようだ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月20日 21:01:30  No.35023
I P:222.225.228.27
今まで手がかり0だったのだから大崎がウキウキするのも分かる。
ヴォゥン!ヴォゥン!
発進だ。
そしてー

ーPM5:03 謎の道ー
「…ヤベェ、迷った」
瞬佑が地図を読み間違えたせいで道に迷ってしまった。
「どうすんだよ…」
「どうしよ…」
道路が舗装されているので人が使っていたのは間違いない。
恐らくバイパス道路の増設に伴い、こんな変に暗い峠道を行く必要が無くなった…というところだろう。
つまり、人が来る確立は限りなく0に近いという事だ。
「こっから先はダウンヒルだな…走ってくか?」
「そうするか」
ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ…
勿論、エンスト起こすなんてヘマはしない。
ヴォゥン!ヴォゥン!
Egを2回フカし、クラッチを繋いでスタート!
キャァァァァァァァァ!!!!
激しいスキール音と共に大量のスモークが出てきた。
ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
3速9000回転、126km/h、油音水温異常なし、タイヤの状態良好。
FDのコンディションは最高だ。
780psもの大パワーを持っていても瞬佑の操作に対し従順に反応する。
良く曲がって良く停まる。いいクルマだ。
キャァァァァァァァァァァァ!!
ヘアピンも普通に曲がる。
瞬佑も基本のアウトインアウトのライン取りをしている。
曲がりきれないと判断したコーナーではサイドブレーキを上手く活用し、シフトダウンの必要はなく、なおかつそのままの速度では曲がりきれないコーナーでは左足ブレーキを使っている。
スピードレンジが低くても100km/h以上の速度を出している。
少なくとも基本操作はしっかりやらなくては谷底行きである。
そうならないようにしっかりした操作をキチンと行っている。
そして…
ー麓ー
「おお、麓のあたりは大通りだ!」
麓に来て訳の分からない道に来たりしないか…大崎の心配は外れて良かった。
さらにさっきまで使えなかった携帯のGPS機能も復活している。
無事に京都に着いたようだ。
「で、どうする?京都に着くの予定より大幅に遅れたけど」
「…とりあえず12時くらいまでは探そうぜ」
「分かった」

最近、方言の存在がほぼ忘れられたと言っていい。
言葉が理解できないなんて事が起きない安心感があって良い。

ー中古屋ー
「ああ、このクルマなら数日前に引き取ってった奴がいたなぁ…すぐに他の店に売っぱらったらしいが…」

その証言が最後だった。
その後はどの店に行ってもRPGばりに同じような事を言うだけで何の進展も無かった。

「弱ったな…」
2人は真剣に悩んでいた。
時刻はPM8:00を回っていた。

とりあえず近場をプラプラ歩いていた時だった。
とある本屋にて…通りすぎようとした時、店員用の駐車場にどっかで見た32Rがあった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月20日 21:03:16  No.35024
I P:222.225.228.27

…っていうか明らかに優里のRだろ…と、瞬佑は思っていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
じっとRを見つめる瞬佑に対し大崎はこう聞いた。
「どうした赤島?」
「いや、幼馴染のクルマっぽいのがあってな…」
「あの32か?」
「ああ」
…10秒程度の沈黙の後、大崎はこんな事を提案した。
「そうだ赤島、コイツにも協力してもらったらどうだ?
京都に住んでんだろ?俺らは好きな時に京都に来れるワケじゃねーしさ、どうだ?」
その提案に対し瞬佑は、
「そうだな…アイツ、大学卒業後も事情話して学生寮にまだ住んでるみたいだし、空き部屋がかなりあったらしくてな…
とりあえず俺らは捜索を続けて、たまに此処に来てRが無くなっていたら寮に向かう事にしよう」
「オッケ、決まりだな!」
こうしてとりあえず捜索を続行する事にした。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月27日 18:16:05  No.35025
I P:210.238.112.248
ーPM9:00ー
「まだ見つかんねーな…」
「ああ…」
未だに見つからず落胆する2人。とりあえずさっきの書店に向かう事にした。
「Rは無くなってるな」
「よし、行くぞ」
2人はFDに乗って、優里の元に向かった。
ウォォォォォォォォォォン!!!!!!
一般道でも思い切り飛ばしている。
一応今の法律では違反になってはいないのでOKである。
「お…おい赤島!少し飛ばしすぎじゃねぇか!?」
「何言ってんだよ!寮まで結構距離あるんだぜ?こんくらい出さねーと日付が変わっちまう!」
「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!…」
車内に大崎の悲鳴がこだました。
ヴォォォォォォォォォ…キャァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
目的地にスピンターンで飛び込む瞬佑!
壁にブツけるなんてカッコ悪い事は勿論していない。
バタン!
2人はクルマから降りた。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月27日 21:57:14  No.35026
I P:210.191.178.240
「ぜー、ぜー、ぜー、ぜー、ぜー…」
大崎はかなり疲れを感じている様だ。
「どうした大崎、酔ったのか?走り屋としてどーなんだよそれ…」
「いやマジで吐きそうだから止めてくれ酔っただの何だの言うの…」
だがとりあえずは目的地に着いた。
「でも入っていいのか?」
大崎の問いに瞬佑は、
「問題ねーよ、別に男子禁制なんて聞いてねーし、去年の暮れにエアコンぶっ壊れたとかメール着たから中はボロいかもしんねーけど」
「おいおい…」
話している内に部屋の前に着いた。
ピンポーン
インターホンを鳴らした。
「・・・・・・・・・・」
ピンポーン
「・・・・・・・・・・」
ピンポーン
「・・・・・・・・・・出ねーな…寝てんのか?」
「さぁ…」
ドアを見ても優里の部屋に間違いない。
更にじっくりドアを見ると…
『セールス、押し売りお断り』と書いてあるシールが貼ってあった。
そのシールを見て瞬佑は…
「ひょっとしてセールスとか押し売りとかと勘違いされてんのか?」
そして「さあな?でも来るって言ってないならそう勘違いされても仕方ないんじゃないか?」と、大崎。
「仕方ねーな…こーなるんなら最初に電話しとくんだった…」
そう言って瞬佑は電話を掛けた。
その後ようやく優里が出てきた。
「来るんなら来るって言いなさいよ全く…」
出てきた直後の優里に注意を受けた。
「やっぱセールスの類に間違えられてたんだよ赤島…」
「らしいな」
瞬佑は全く反省の様子を見せない。
「で?なんでわざわざ京都まで来たのかしら?っていうか仕事どうしたのよ?まさか無職とか無いわよね…」
「んなわけあるか、ちゃんと有給取ってきたんだよ!京都まで来たのはクルマ探しだ」
「クルマ探し?」
「ああ、コイツ、大崎っていうんだけど…来月の中旬辺りにC1で開かれるドリコンの為に以前乗ってたS13探してるらしい」
その後大崎が事の詳細を優里に説明した。
「なるほどね〜、でもポルシェに乗ってるんでしょ?クルマの性能としてはシルビアよりもずっとポルシェのが良いんじゃないの?」
その事については瞬佑が自分なりに考えた事を話した。
「ああ、優里の言うとおりポルシェは真に走りを追求したクルマだ。
大してシルビアは元々はデートカーとしての位置づけだった。
クルマとしてはポルシェやGT−Rには敵わねーだろ…
けど肝心なのはクルマを乗りこなせるかどうか…
例えば小学生がF1マシン乗ってたって早くは走れない…正に宝の持ち腐れだ…ここまで言えば分かるな?」
「う…うん…何となくだけど…」
「何となくか…まあいいだろ、だからとにかくそれっぽい13シルビアの情報得たら教えてくれ」
「分かった」
交渉(?)は成立した。
そうこうしている内に0時になった。
2人は東京に戻っていった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月28日 11:26:56  No.35027
I P:210.191.179.108
ー翌日ー
最近は凶悪犯罪も減っていって出動する事も滅多に無かった。
警察が必要ない世の中になるのが一番良いのかも知れない。
瞬佑はそんな事を思っていた。
「それにしても暇だな〜」
何か物足りないと言いたそうな表情で涼一が言った。
「まあ平和なんだからいいじゃん、寝る暇無いほど忙しくなったらそれも嫌だろ?」と、瞬佑。
「…それもそうかもな…」涼一も納得したようだ。

ー昼休みー
昼食を終え、しばらく暇…まあ元々暇だった訳だが…
瞬佑はC1(外回り)に向かった。
ヴォゥン!キャァァァァァァァ!!
勿論開かれるのはドリコンなんだからドリフトの練習をしなければ意味が無い。
それも見た目が地味なゼロカウンターではなくそれなりのアングルを付けた、しかもそこそこ速いドリフトでなければ駄目。
中々難しいところだ。3週してガソリンが無くなって来たのでサービスエリアを探して入っていった。
ガソリン入れて小休止。駐車場にクルマを停めて売店に入った。
5月末にもなれば充分に暑い。
売店の中はクーラーが効いていて涼しい。
缶コーヒーを1本買ってクルマに戻ろうとした時…
ピシャッ!
ポツポツポツポツ…
ザァァァァァァァァァァァァ…
雨が降り始めた。
「そっか…もう梅雨か…」
季節の移り変わりを実感した。
そして雨が降って、重大な事に気がついた。
「ヤバ…呑気な事言ってる場合じゃねぇ…Sタイヤじゃウェットロード走れねーぞ!」
そう、溝の少ないSタイヤはドライな路面ならガッチリ食いつくが、少ない溝は濡れた路面に於いては逆に仇となりスリップしまくるのだ。
もしドリコン本戦が雨ならマトモに走れたものじゃない。
それまでに純正タイヤを用意しなければ…
そして瞬佑は高速を降りてタイヤ屋に向かった。
タイヤを購入して持ち帰った。
狭い車内に入れて持って帰ったせいで車内がゴム臭くなるは燃費悪くなるわで(ちなみにFDは燃費悪いのでマイナスにマイナスを重ねる感じになった)踏んだり蹴ったりだ…ただでさえガソリン代高いのに…
家に帰った頃にはもうガス欠寸前だったのでガソリンスタンドに向かった。
『ハイオク 380円』
「リッター380円か…値上げしすぎだろ流石に…」
嘆きながらもガス欠じゃシャレにならないので諦めた。
ちなみに来月からリッター400円になるらしい。
どうするつもりだ政府!!
そんな事を思いながら帰っていった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月29日 10:14:15  No.35028
I P:210.191.178.92
ー翌日ー
まあ大きな事件も無いので例によって一課は暇を持て余している。
そして瞬佑は昨日2回もGSに寄った為財布の中は真冬である。
「なー瞬佑〜、どっか行かね?」
やる事なくてなんかダルそうな感じで涼一が言った。
「俺金ねーから」
即答だった。
「そんな金使う事あったのかよ?」
瞬佑は昨日の昼頃、約五万円ほど持っていた。
「タイヤの購入と給油」
「ああ…」
まあタイヤも合成ゴムなので石油の影響で価格高騰している。
給油でも(2回の給油で)約一万八千円かかった。
まあそんな感じで五万円が一気に消える事もうなずけるだろう。
暇なのに行くところも無い。
最悪の状況かもしれない。
「預金の方は?」
財布が空でも預金はあるだろうと思った涼一はそう質問した。
「無理だ、13が見つかった時に金無かったらシャレになんねーから」
瞬佑にそう返され、「そうか…」と諦めた。
そして昼休み…
ザァァァァァァァァァァァ…
雨が降っていた。
もう本格的に梅雨に入っているようだ。
「じゃあ俺、C1に行ってくる」
「おお、頑張ってこい」
今日は涼一がC1に向かった。
「いーよなランエボは…4駆だから雨でも安定してるし…」
駆動方式の違いを改めて思い知った瞬佑であった。
まあ雪道ではないからまだマシなのだが…(FRは雪道に最も弱い駆動方式とされている)
正に冬でなくて良かったという感じである。
ー翌日ー
5月も終わり6月に入る。
梅雨真っ盛りである。
ドリコンまであと20日を切った。
13はまだ見つからない。
はたして本戦に間に合うか…



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月31日 17:16:06  No.35029
I P:222.225.192.231
やる事も無く、近くのコンビニで棒アイスでも買いに行こうと思ったその時!
ピリリリリリ…ピリリリリリ…ピリリリリリ…
着信だ。
相手は優里だった。何か13に関する手がかりを手に入れたのか…?そう思いながら電話に出た。
『瞬佑!今荷物まとめて寮を出ようとしたら寮の前の大通りでゼロヨンやってる集団がいたわ!』
ゼロヨンと聞いて瞬佑は…
「ゼロヨン?んなモン東京でも毎日のようにやってるだろ」
『そうじゃなくて!そのゼロヨン集団の中にそれっぽいS13があったの!』
「マジ!?その13、カメラでとって送ってくれ!俺は今すぐ大崎と合流してそっちに向かう!」

ー5分後、東名高速ー
ヒュィィィィィィィィィン…ボゥン!!
「どうだ?確かにその13か!?」
車内で大崎にさっき届いたメールを見せた。
「…ああ間違いない!エアロもホイールもマフラーも全てそのままだ!」
「そうか…じゃあもっと飛ばすぞ!!」
そう言って瞬佑はシフトノブを5速に叩き込んだ。
5速6千回転弱でやく300km/h…だが一般車が邪魔で再びシフトダウン。
とにかく全速力で京都に向かっている。
京都に着いて高速を降り、寮に向かおうという時、瞬佑は全開通った道を大きく反れて走っていった。
「おい赤島!寮までの道と違うんじゃねーか!?」
「こっちのが渋滞が無くて速い!」
「でもダートだぞ?大丈夫か!?」
「へーきへーき!悪路はそこそこ慣れてる!」
ザザザザザザザザ!!
ダートを豪快なドリフトで駆け抜けている。
低ミューの路面であまり飛ばせないが確かに渋滞は無くて快適に走れている。
「よし、此処で元の道に戻る!」
右に進路を変えてダートを抜けた。
その後はすぐゼロヨン集団の所だった。
「すげぇ…ホントに近道だ…」
「な、言ったろ?」
「5!4!3!2!1!GO!!」
キャァァァァァァァァァァァァァ!!
2台のクルマが同時に発進し、約400mの距離を駆け抜ける。
10秒足らずのレースだ。
その参加車両の大多数がNOSを積んでいる。
中には調整不足でブローする車両もあった。
「すげーな…首都高じゃ絶対見れねーぞ…」
大崎は少し興味を持って見ている。そんな大崎に瞬佑が…
「感心してる場合か!13探してるんだろ?」
「あ…そうだった…」
「しかし困ったな…このゼロヨン…参加台数は少なく見積もっても150台はあるぞ…」
確かに、これだけの数の車両があれば特定は難しい、同じ車種で同じ色のクルマだってあるだろう…どうすれば…



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月31日 17:52:06  No.35030
I P:222.225.192.231
2人が悩んでいると…パトカーがやってきた。
「ん?警察?何で警察がいるんだ?」
複数台のパトカーから警察が出てきて…ゼロヨン参加者達は…
「おい!なんで警察が出てくんだよ!ストリートレースはとっくに合法になった筈だ!まさか今さらそんな事も知らずに来たんじゃねーだろーなぁ!?」
この参加者を始めに他の参加者も…
「そうだ!いいとこなんだよ!邪魔すんな!」
「ふざけんな!帰れ!」
などの大ブーイングが起きた。
この暴動になりかけの状態で警察は…
「我々が来たのはそっちじゃない。実は近くの解体屋で盗まれたクルマが此処にいるという情報が入った」
少し離れた場所で警察の言葉を聞いていた2人は…
「盗難車が…?まさかその盗難車が例の13シルビアじゃあ!?」
瞬佑は13が盗難車なのではないかと推測し、優里に電話を掛けた。
「優里、お前の所から例の13見えるか?」
『うん、見えるよ』
「リアにナンバープレート付いてるか?」
送られてきた写真は横からの物だったのでリアにナンバーが付いているかどうかは分からなかった。
『ナンバー…あっ!付いてない!」』
優里のその言葉に瞬佑は確信した「間違いない、その盗難車はS13だ!」
そしてその言葉に反応した大崎は…「ホントか!?だったら彼女に合流すれば…」
「分かった、聞いてみる」そう言って再び通話を始め…
「優里、今何処に居る?」
『寮のすぐ前だよ、でもクルマが沢山あるから歩きで来ないとキツイと思うよ?』
「ああ分かった、今そっちに向かうから待ってろ!」
そして会話を終え、
「大崎、今すぐ寮の前に向かうぞ!」
「オーケー」
2人は走って寮の前に向かった。

「瞬佑!此処!」
「ああそこか!」
やっと優里と合流する事に成功した。
「瞬佑…あれ…」
優里は13の方を指差した。
そして瞬佑は、「…確かにナンバー無しだな…」
そして向こうの方でも…
「おい、アイツのクルマ、ナンバー付いてねーぞ」
「ホントだ…まさかあれが盗難車じゃあ…」
周囲が騒ぎ出し警察まで来た…
そして焦った13のドライバーは…なんとライフル銃を取り出した!
「!?…逃げろ!コイツ、ライフル持って…」バン!!
言い終わらないうちにその男はライフルで撃たれてしまった。
「う…うわぁぁぁ!?ホントに撃ってきたぁ!!」
「うるせぇ騒ぐな!!殺すぞ!!」
周りの人間全てが人質と化した状態で警察は手も足も出ない。
「アイツ…キレてるぜ…下手に刺激したら何するか分かんねーぞ…」
すると、13の男は突然前方に発砲した!
「うわっ!?」
ロクに武装していない警察はなんとか回避したが…
キャァァァァァァァァァ!
その隙にクルマを発進させ逃げられてしまった。
「マズい!逃げやがった!」
瞬佑は急いでFDのところに戻った。
真剣に追跡する気だと理解した大崎は優里のRに乗った。
そして瞬佑はFDに乗り込み、犯人を追った。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年07月31日 22:10:44  No.35031
I P:222.225.192.102
犯人との差およそ9車間。
2台とも高速に入った。
東名高速の2車線部分。
道幅が狭くあまり飛ばせない。
4速9000回転をキープしたままオーバーレブしないように気をつけている。
キャキャキャ…
右に左に一般車をかわし、走り続ける。
そして首都高エリア突入!
横羽に入って思い切り飛ばす。
ヴォォォォォォォォォォォ!!
ギリギリまで引っ張って5速に上げる。
こうしてEgのトルクバンドを外さずに速く走っている。
無論、水温と湯温にもキチンと気を配っている。オーバーヒートなんて論外だからだ。
芝浦まで来てC1入り、内回りより上級者向けとされている外回りを駆ける。
C1はストレートが殆ど無い。その為800馬力近いパワーを持つ2台は全然上まで持ってこれていない。
基本3速までで走っている。
スピードの乗るエリアではたまに4速に入れるが殆ど3速で頭打ち走行をしている。(レブリミットギリギリでの走行は悪い印象を与えるが下手にシフトアップするとトルクバンドを外して遅くなってしまう場合があるからだ)
「チッ…こういうの嫌いなんだよな…」
瞬佑はあまりいい気分では無かった…というより頭打ちはドライバーも金縛りに遭っているような気分でとても気持ちの良いものでは無いのだが…
キャァァァァ…スキール音が鳴り響く。
ヴィィィィィィィィン!!悲鳴のようなEg音が鳴り響く。
「まだか…霞ヶ関…」
霞ヶ関のあたりには直線が1箇所だけある。
C1でそこだけは200km/hオーバーでの走行が可能だ。
仕掛けるポイントは絶対に外せない。
まだか…まだか…
パワーは完全に向こうが上だ。仕掛けるタイミングを間違えれば離されてしまう。
そして…「来たぁぁぁぁ!!」
瞬佑の方が早めに減速してコーナーを曲がった。
13よりも内側に着いている。
キッ…キキ…タイヤは滑り出すか滑り出さないかのギリギリの状態だ。
ラインが苦しいため13が離れる…だがその先は直線!
コーナー出口でアウトに寄せて13より若干早く加速体制に移った。
そして…ゴクッ!
4速に上げる。7000…8000…9000…5速に上げる!
そしてさらに8000回転まで上げたところで…
「行けェェェェェェ!!」瞬佑はステアのスイッチを押し、スクランブルブーストをONにする。
ブウォォォォォォォォォォ!!!!!
Egは唸り声を上げるかの様に鋭く回る!
ブーストメーターが赤く光る。
スクランブルブーストは警告音が鳴るまでの短時間しか出せない。
5速9000回転ジャスト300km/h!遂に赤坂ストレートでの300km/hを達成した。
この追い上げに犯人はかなり焦っているようだ。
走りで動揺しているのが分かる。
フラフラしていて危なっかしい。
果たしてどうなるのか…!?



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月03日 14:56:35  No.35032
I P:222.225.228.104
(あの13…かなり動揺しているな…!クルマの動きが見るからに危なっかしい…少し距離を置いて走った方が良さそうだな…)
瞬佑は13から約2車間分置いて走っている。
走りも、今までギリギリの状態で走っていたのが前で何があっても対応できるように安全マージンを取って走っている。
一方、S13の方は動揺しているせいで自分のラインを走れていない。
ブレーキのタイミングもコーナー毎に早すぎたり遅すぎたりでかなりムラっ気のある走り方だ。
いつクラッシュしてもおかしくはない。
瞬佑の判断は正しい。限界走行は言い換えれば余裕の全く無い走りだ。
周りに気を配る余裕も無いのに前で何かあれば巻き込まれてしまう。
公道での走りでは全開はあってはならない…だが相手は全開だ。
そして…神田橋JCT付近…
13先行のFD後追い…FDは一定の間隔で付いていく。
連続コーナー後の分岐で銀座方面へと向かう。
そして螺旋状のコーナーで…
「!?」
キャァァァァァァァァ!!
13がハーフスピン状態になる。
(ハーフスピンか…かなり焦っているな…)
その後左に出る所でS13は完全に右を向いている。
逆ドリフト+サイドブレーキでクルマを無理矢理左に向けるが、その後は直線の為また右に向ける…いわゆる「タコ踊り」になってしまった。
(とっちらかりやがった…もうアイツにはこれっぽっちの余裕も無い…!!)
そして勝負はクランク後のコーナーで着く!
「クソ…ォ!!コレでどうだぁぁぁ!!」
遅すぎるブレーキでコーナーに突っ込む13…
「ダメだ!その速度じゃ行けない!」
瞬佑は咄嗟に引いた。
キャァァァァァァァァ!!
オーバースピードで突っ込んだ13はスピンしてしまった。
「はい14時45分、銃刀法違反及び窃盗、傷害の現行犯で逮捕」
スピン後あっさりと逮捕されてしまった男であった。
その後直ぐに大崎に電話を掛けた。
「大崎、ライフル男は逮捕した。13はフロントを多少擦ったけど大して壊れてない、安心しろ」
「分かった、今どの辺だ?」
「C1外回り、銀座のクランク後のコーナーだ」
「オーケー、今すぐ行く」
S13は無事回収され、剛のガレージに向かった。
「ふーん、この13をね…検切れ車か…まずシートとマフラーとサスをノーマルに戻して、Egの整備だな…よし、まずEg降ろすぞ」
剛はそう言ったが大崎は反論した。
「ちょ…Eg降ろすって…どうやって走れって言うんですか?」
大崎のこの反論も剛にとっては想定内だったらしく、直ぐに返答した。
「SR20DETならウチのガレージにまだある、それを代わりのEgとして載せて車検を通す、その後またこのSR20DET改ツインターボを載せれば良い話だ」
「分かりました…」
キチンとした答えが返ってきたので大崎も納得した。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月07日 18:14:10  No.35033
I P:222.225.192.178
「とりあえず簡単な調整とかするから明日取って来い」
剛がそう言い、全員帰っていった。
「…さて…と、明日って言っちまったし全速力でやんないとな」
そしてEgを降ろす作業に取り掛かったその時、ガレージのドアが開いた。
「?誰だ?…って…なんで此処に!?」
意外な人物が入ってきた。

そして電話が着たのは夜中の2時。わずか半日で作業が終わったらしい。
ガララララ…
「随分と早いですね、剛さん…」瞬佑も一緒に来て(というよりタクシー代わりに夜中突然起こされて)そう言って入ってきた。
そして剛の所に来た意外な人物とは…なんと鉄だった。
「って…!?警部!?なんで此処に!?」
驚く瞬佑に剛はこう答えた。
「あー、俺も驚いたよ…でも警部が手伝って…っていうか実作業の95%以上を警部がやった訳だからもう俺が手伝いって感じだな…
まあ警部の協力が無ければこんな早く終わらなかった訳だ」
「へぇ〜…警部ってそんな凄いメカニックだったんだ…」
まだ驚きを隠せていない瞬佑であった。
そして鉄は…「まあな、20年前くらいにストリートレーサーが大量検挙されただろ?そん時に使われたパトカーは俺がチューニングしたんだ」
「へぇ…」
調整が終わったので早速大崎は仮ナンバーを付けて車検を通しに行った。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月09日 20:27:23  No.35034
I P:222.225.153.207
そして見事車検に通ってナンバーの取得に成功した。
これでS13シルビアは大手を振って公道を走れる。
大崎が戻ってきた時、Egは既に完成していた。これも鉄の協力あってこそだ。
それから暫定セッティングを始め、所要時間は24時間に満たなかった。
だがこのセッティングはあくまでも暫定的なものなのでこれから煮詰めていく事になる。
早速C1でセッティングを開始した。
涼一、剛、優里の3人が協力している。瞬佑は箱根に最近有名になったS15シルビアがいるとの情報を掴み、そちらへ向かっている。
ー箱根ー
ヴォゥン…ヴォゥン…瞬佑は頂上にクルマを停めてそれらしい15がいないか探している。
S15は2台あった。
何やら言い争っているようだ。
「おい!俺と勝負してどっちが真のシルビア乗りか証明してみろ!」
「…下らん…お前じゃ勝負にならん」
「なんだと!?ごたくはいいからとっととスタートラインにクルマ並べやがれ!」
冷静な方の男は渋々バトルに応じ、スタートラインにクルマを並べた。
白と黒…対照的な色だ。
「いいか?俺がアクセルを5回フカしたらスタートだ!」
「あいよ」
バトルが始まると瞬佑は近くの走り屋に声をかけた。
元々地元なので顔見知りも多い。
「…ん?瞬佑か、久しぶりだな」
「ああ、バトルしてるみたいだがあの2台どうなんだ?」
「あー、黒の15に関する情報は何も無い」
「へぇ…不気味なクルマだな…」

ゴォォォォォォォォ!!
キャァァァァァァァァ!!
現在、白の15が先行している。
だが黒の15があえて白い方を先に行かせてる感じだ。抜こうと思えば何時でも抜ける…そんな余裕のある走りをしている。

「白の15は通称『光の弾丸』だ」
「ほぉ、大層な通り名だな…速いのか?」
「全然…抜かれるとキレて正に弾丸のように直進してクラッシュする奴だから」
「…よく生きてるな、そいつ…」
「まったくだ」

「ようし、このまま行けば勝てる!」
白の15の男がそう確信した時…!?
「甘い!」
キャァァァ!!
『白』の男が気付いた時、既に『黒』の男は抜きに掛かっていた。
バックミラーから完全に消えて…
死角をつかれた『白』の男は為す術も無く抜かれてしまった。
「何!?…クッソォ!ナメるなぁぁぁ!!」
ヴォォォォォォォォォ!!
蛇行路で『白』の男は無謀にもスクランブルブーストをONにし、フルスロットルをかます…が、そんな無茶な戦法が通る筈も無く路肩に乗り上げクラッシュ。…で済めばどんなに良かったか…白いシルビアは勢いを全く衰えさせずにガードレールに突っ込み、そのままガードレールを突き破って落下してしまった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
下の道路に叩きつけられる15…そこに『黒』の男が来た。
「さ…最悪だ!避けてくれぇぇぇ!!」
「チッ!このヘタクソがぁ!!」
キャァァァァァァァァァ!!!
左車線は吹っ飛んだ15が塞いでいる。
そこで右車線に出るようにマシンをスライドさせかわした。
『黒』の男、完全勝利である。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月13日 13:03:04  No.35035
I P:222.225.228.27
ー白のS15クラッシュ地点ー
「あーららー…150km/hでダイビングか…こりゃあ修理しろって言われても無理だな」
ギャラリーが集まってきた。
S15のドライバーは既に病院に搬送されている。
「見ろよ、外装はグチャグチャ…ロールケージも全く役立ってない…Egも死んでるなこりゃ…」
もうクルマかどうかも分からない状態になったシルビア…このまま間違いなくスクラップ場行きだ。
直に規制線も引かれるだろう。
瞬佑はその場を立ち去り、黒のシルビアを追った。
「御殿場あたりで遇えるか…?」
あれだけの走り屋だ。聞けば何か知っている者もいるかもしれない。
御殿場周辺で聞き込みを開始した。
その後10分くらい聞き込みをしたところ…
「ああ…そのシルビアなら箱根か…いなけりゃ大垂水にでも行けば遇えるぞ」
大垂水峠…瞬佑はそのコースがあまり好きではない。
道幅が狭くて走りにくいったらありゃしない(それでも埼玉なんかの峠よりはいくらかマシだが…)
「まあわざわざ埼玉行って正丸なんかでバトル…なんて事がない分マシか…」
と言って大垂水に向かった。
自販機でコーラを買い、S15が降りてくるのを待っている…
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
途中で帰って敢え無かったら元も子も無い。
ヴォ…ヴォヴォヴォ…ォォォン…
微かにエキゾーストが聞こえる。
Egまでは特定できない…だがREでない事は確か…ボクサーエンジンでもない…さっき箱根で聞いたシルビアのEg音…SR20からの換装はしていないようだ…
ヴォォォォォォォォォォォン!!
「来た!SR20の音だ!」
ヴュイン!!!!
瞬佑の前を黒い15シルビアが駆け抜ける!そしてスピンターン…
もう一本走る気だ…
「この絶好のチャンスを逃す手はねぇ!」瞬佑はそう言って飲みかけのコーラをドリンクホルダーに置き、クラッチを繋いで発進する。
ヒュィィィィィィィン!!
「…1台追ってくる…REの音だ…少なくともさっきの15ほど楽な相手ではないな…着実に差を詰めてくる…」
ガコ!ビュィィィィン!!
「頼むぜFD!ドリコンも近いんだ!ブローしたらシャレになんねーぜ!」
ヴォォォォォォォォォ!!ピシュィン!ブローオフバルブが抜ける音…ターボ車の音だ。
タービンは正常に回っている。
右中速コーナーを越えてシルビアのテールが見えた!
「よっしゃぁ!追いつけ!!」
もうすぐ追いつく…一気にアクセルを踏み込むが…
「そろそろ本気で行くか」
シルビアは、今までの走りは何だったのかと思いたくなるほど狂ったように加速していく…
そしてあっという間に瞬佑の視界から消えた。
「…上手かったな…アイツ…よくあの湾岸仕様の足であそこまで曲がれたもんだ…」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月14日 18:19:46  No.35036
I P:222.225.153.92
チギられた瞬佑は…
「くっそ〜…なんだよあの速さ…今までは全然本気じゃ無かったって事かよ…」
追っても追っても追いつけそうに無いので諦めてアクセルを抜いた。
ハザードを点けて路肩に停車し、残りのコーラを全部飲んだ。
「あ〜…ギリギリまで追い詰めたつもりなんだけどな〜…仕方ねぇ、C1行って13のセッティング手伝うか」
そう言ってC1外回りに向かった。
まだセッティングは続いていた。
一番最初に気付いたのは優里だった。
「あれ?瞬佑…箱根で例の15について調べてたんじゃ…」
「ああ、あの後大垂水でぶっちぎられた」
「ええ!?そんなに速かったの?その15…」
「ああ、っつーか速いなんてモンじゃねぇよあのクルマ…俺が追いついた時なんか実力の2分の1も使ってなかったぜ多分…」
キャァァァァァァァァァァァァァァ!!
大崎が戻ってきた。
「ん?赤島か?いつ来た?」
「今来た」
「そうか」
会話の間にも涼一と剛はセッティングを変えていた。
「なあ赤島…次のセッティングを試す時さ、テストバトルの相手になってくれないか?」
「テストバトル?別にいいけど」
「大崎、次はこれでやってみてくれ!」
涼一に呼ばれクルマを取りに行く大崎。
「じゃあコースはこの芝公園JCTからスタートして1周だ」
「OK」
「よし、行くぞ」
キャァァァァァァァァ!!
激しいスモークを撒き散らし2台がスタートを切る。
ヴォォォォォン!!ヴォォォォォン!!
2回フカす。軽快な音だ。
「すげぇ回ってるな…パワーもとてもSR20だなんて信じらんねー…800psオーバーは伊達じゃねぇって事か…」
C1では考えられないような速度で駆け抜ける2台。
その辺を走っている雰囲気系の奴は…
「うわ…アイツらバカかよ…C1で最高速バトルでもやる気か…」
ヴォォォォォォォォォ…ピシュゥン!
もうすぐにでも1週してしまいそうな勢いで走る2台…
「うぉ…コーナーで無駄にリアが出る…このセッティングはダメだな…」
そしてー
「ダメだ!どのセッティングもしっくりこない…」
大崎は焦りを隠せていなかった。
まだ瞬佑にも勝っていない。その状態でS15を下せるのか…!?



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月17日 15:24:52  No.35037
I P:222.225.96.45
ドリコンまであと5日…
13のセッティングはまだ決まらない。
中々難しいクルマのようだ…
瞬佑はあのS15を探している。
箱根を探して御殿場行って大垂水まで…だが未だにあのクルマは見つからない。
ドリコン練習の為にC1に来ているのかと思いC1に行くと…
「!?…いた!」
霞ヶ関JCT付近であの15に出くわした!
「よぉし…今回は首都高だ!逃がしゃしねぇぞォ!!」
キャァァァァァァァァ!!
瞬佑は一気にアクセルを踏み込み、加速する。
15の横に並ぶ。
「…コイツぁ…この前のFD?まさかあれからずっと俺を探していたのか…!?」
15もバトルのサインに応じ、バトルが始まった。
ヴォゥン!ヴォゥン!ヴォゥン!!ヴォォォォォォォォォォォ!!!
内回り…霞ヶ関を何km/hで抜けられたかで赤坂ストレートでのトップスピードが決まる。
220km/hで抜けられれば一般車の動き次第では300km/h出せる。
ストレート後は左低速コーナーからそのままC1で走る。
だがその後は前回同様瞬佑は15にぶっちぎられて終わった。

「…来たな…」
15の男はPAで瞬佑が来るのを待っていたようである。
「おっ、15発見!」
FDを停めると、15の男が歩み寄ってきた。
瞬佑もクルマから出て、会話を始める。
「中々良い腕だったな」
「良い腕…か…ぶっちぎられた後に言われても嬉しくないような…」
「…俺は『清水 陽一(しみず よういち)』だ。そっちは?」
「『赤島 瞬佑』だ」
お互い名乗った後…陽一は、
「早速だけどお前のクルマにアドバイスしたいところがある」
「?」
瞬佑は何か分かっているのかと困惑するが、素直に話を聞く事にした。
「まあアドバイスと言っても1箇所しかないけどな、そのクルマには…
そのFDはパワーがありすぎる。
峠とかC1とかでトライするとコーナーで結構手こずるだろ?
それはパワーが有り余っているからだ。
お前のFDのパワーはどんくらいだ?」
FDの馬力を聞かれ瞬佑は、「780馬力」と答える。
「780…か…やはりありすぎる。
湾岸だって常時300km/hオーバーなんてあり得ない。一般車があるからな。
それよりも湾岸では280km/h前後を大事にした方がいい。
第一300km/hなんてギア比を思い切り最高速寄りにすれば500馬力…いや450馬力あれば出るんだ。
多分680馬力もあれば充分だ。試してみろ。
俺は時間がないからここで帰らせてもらう。
ドリコンの時にまた会おう」
そう言って陽一は帰ってしまった。
「680馬力で充分…か…」
その後瞬佑も帰った。

ー翌日ー
この日は瞬佑も13のセッティングに付き合っている。
「あれ?涼一は?」
瞬佑が来た時、まだ涼一は来ていなかった。
「うーん…なんだろ?いつもはもう来てる時間なのに…」
優里も少し疑問に思っている。
その時、ランエボが来た。
だがエボZではない…エボ\だ。
「ん?何だ?あのエボ\…」瞬佑が不思議そうにエボを見ていると中から涼一が出てきた。
「涼一ィ…なんだよそのエボ\…今までのエボZはどうした?」そう聞かれ涼一は…
「ああ、コイツは俺のショップの新しいデモカーだ」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年08月17日 23:35:43  No.35038
I P:222.225.96.45
「デモカー…か…でも何で今更エボ\なんだ?」
「金が無い」
「ああ…だから]じゃなくて\買ったのか…」
そんな会話をしている内に大崎が戻ってきた。
「どうだ?今のセッティングは」
戻ってきた大崎に早速聞いてみる剛。
「ええ、大分様になってきました」
「そうか」
そして涼一と共に基本はこのセッティングのまま細部を変えていくという作業に取り掛かった。
「大分進んできたみたいだな」
戻ってきて休んでる大崎に瞬佑が声をかけた。
「ああ、でもやっぱ手に余ってるっていうか…乗りこなせてないよ、全然…」
『パワーがありすぎる』…大崎の『手に余っている』という言葉を聞いた瞬佑はふと陽一の言葉を思い出した。
既にパワーは680psまで下げている。
「なあ大崎、俺のFD…少しイジったんだ。乗ってみないか?」
「ああ…」
ヴォォォォォォォ!
環状線に飛び出していくFD。
「…なんか、速度の割りにスイスイと曲がるな、このクルマ…」
「ああ、本当にパワーを下げただけで此処までバランス良くなるとは想わなかったよ…でもやっぱパワー感無くなってる気がするな…ドリコン前に700psくらいまで上げるか」
PAに戻ってきた時、既にセッティング変更は終わっていた。
「次は大幅な変更はしていないが、ハンドリングの特性を変えてみた。
今まではコーナーで無駄にリアが出るって言ってたよな、で…色々他の場所イジっても改善されなかったから今回は弱アンダーのセッティングにしてみた」
剛が今回の変更点を説明した。
「分かりました、今までどおり1週して戻ってきます」
キャァァァァァァァァァ!!
「あと4日…か…間に合うかな…俺も大崎も…」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年09月02日 13:37:20  No.35039
I P:222.225.97.188
13の弱アンダーセッティングはそこそこ上手くいった。
オーバーが出やすいFRは弱アンダーの方が良い場合もある。
勿論アンダー気味なのでしっかり基本が出来ていないとまともに曲がらないが…
大崎ならそんな心配も無いだろう。
「やっぱ俺にはポルシェよりこっちのが合ってるらしいな!」
環状をスイスイ駆け抜けて行き、今までで最高のタイムを叩き出した。
「ようやくその13をモノにしてきたらしいな」
戻ってきた大崎に剛が言った。
「ええ、このセッティング良いですね」
「だろ?」
大崎の13はもう完成に近くなっている。
FDはパワー感の不足を補うために簡単なパーツ交換で少し馬力を上げたがどうもセッティングが上手くいかない。
オーバーステアというよりもハーフスピンが頻繁に起こるようになった。
アンダー気味のセッティングではドアンダーしか出なくなっている。
どうしたものか…
タイヤのグレードを上げてみたが今度はドリフトが出来なくなってしまった。
コレではドリコンで優勝できる筈が無い。
今度は720馬力まで上げる事にした。
剛のガレージに預けて明日を待つ事にした。
ー翌日、6月14日ー
ドリコンまであと3日。セッティングもいよいよ大詰めだ。
明日からコースは整備の為封鎖されC1でのセッティングは不可能になる。
つまりセッティングは今日中に終わらせる必要がある。
コース封鎖の知らせを受けた参加者が一斉にC1に来てセッティングを始めた。
その結果焦って事故を起こす者が続出し事故渋滞が出来てしまった。
コース整備前に既にC1でのセッティングが不可能になってしまった。
仕方なく一向は横浜環状に移動した。
何故新環状ではなく横浜環状なのか?理由は新環状はC1も通るからである。
事故渋滞を確実に避ける為の横浜環状行きである。
大崎は昨日決めたセッティングで本番に臨む事にした。
そして瞬佑の720馬力仕様FDのセッティングもようやく上手く行った。
残り2日は瞬佑達が本業の方で忙しくなって走り込めなかった。
という訳で横浜環状で走りこんでいるのは大崎と優里だけである。
ちゃんと長距離の走行に耐えられるか確かめる為に新環状右回り→湾岸下り→横浜環状右回り→横羽下りのルートでの走行を行ったが特に問題は無かった。
ー6月17日ー
遂にドリコン当日。
瞬佑達の方も特に大きな事件は起きなかったのでこの日は暇だ。
エントリーを済ませてその後開会式。
一番最初に走るのは優里だ。(2順目)
その次6順目で涼一と剛。
あと柳斗も参加するらしく8順目。
そして最終10順目で瞬佑、大崎、そして陽一が入っている。
各順で3位以内に入った者が次の出走メンバーとして再び抽選でブロックを決める、というルールだ。
またサイドブレーキドリフトは減点対象になるようだ。
勿論スピンは論外。あまり角度を付け過ぎたドリフトも駄目。
丁度良いところが重要らしい。
5分後、1順目が走り出した。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年09月06日 21:00:38  No.35040
I P:222.225.97.238
キャァァァァァァァァァァ!!
1順目のクルマが激しいスキール音を鳴り響かせ発車する。
それを見た後瞬佑は携帯を取り出した。
周りを見ると他の参加者達も携帯を取り出している。
その様子をみて優里が聞いた。
「ねぇ瞬佑、みんな携帯なんか取り出して何してるの?」
その質問に少し驚く瞬佑。
「え?お前新聞のラ・テ欄見てねーの?」
「いや…新聞自体取ってないし…」
「ふぅん…今日このドリコン、テ○東で生放送されてんだよ」
この答えに優里は生放送よりむしろ放送局に反応した。
「何でテ○東なの?」
「さあ?作者がよくテ○東の番組見てるからじゃねぇの?」
「…」
まあ要するにワンセグで見てる訳である。
ー芝公園付近ー
3台がコーナーに突っ込む。
2台は上手くクリアしたが1台はコーナー出口でオツリを貰ってしまった。
『おおっと!ゼッケン92番、オツリを貰ってしまった!コレは痛い減点だ!』
実況もありというかなり本格的な大会の様だ。
芝公園から霞ヶ関JCT…トンネルの後は赤坂ストレート。
このストレートからのブレーキングバトルが見ものだ。
勿論このストレートをチンタラ走るなどと言うのは論外である。
ヴォゥン!ヴォヴォヴォヴォヴォヴォ!!!グァァァァァァン!!
一気にフルスロットルで駆け抜ける3台!(道幅の都合等で同じ出走番でも前半と後半に分かれている)
『ああっ!ゼッケン83番!ブレーキングが遅すぎる!』
「チクショォォォォォォォォ!!!!!!」
ガッシャァァァァァァァァァァァァァァン!!
ゼッケン番号83番のSW20は26km/hオーバーで壁に刺さってしまった。
『83番クラッシュ!失格です!』



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年10月27日 22:29:22  No.35041
I P:210.235.245.188
1順目は全員走り終わったが、12人中8人がクラッシュ・スピンする結果となった。
どうしても焦ってしまうようだ。
1順目終了から5分。優里は32のエンジンを掛けた。
「じゃ、行ってくるね」
「ああ、頑張れよ!」
送り出したのは瞬佑ではなく涼一だった。
瞬佑はFDの中でものっそい眠そうにしていた。
2順目が発車すると、涼一はFDに歩み寄り、瞬佑に話しかけた。
「おい瞬佑、寝るな」
「何だよ…寝たっていいじゃねーか…眠いんだからさ…」
「脇役が寝るのは勝手だがこの小説の作者は主人公が寝ると絶対手を抜くからな」
「例えば?」
「2順目から9順目まで全部はしょって10順目まで飛ばすとか」
「確かにありそうだな…」
「だろ?だから寝るな」
そして涼一は瞬佑をクルマから引きずり出した。
ー神田橋JCT付近ー
此処から幾つかの連続コーナーがやってくる。
あ、ちなみに審査をどうやってやるかは、コースのあちこちに仕掛けられたカメラの映像でやっているという設定です。
2順目のクルマはみんなシルビアに180SX等のFR車。
4駆の32は優里だけである。
更にGT−Rはインプやランエボと違ってアテーサE−TSというスライドによって前輪のトラクションを調節するシステムがある。
サーキット等では強力な武器になるがドリフトには不向きだ。
その辺をどうするのか…

ーギャラリー席ー
暇を持て余している瞬佑と涼一。
仕方ないので何か話している。
「なあ、GT−Rってドリフトできんのか?」
瞬佑が言った。
「まあドリフトに向いてるクルマじゃあないな。
E−TSもそうだけど兎に角重いからタイヤが直ぐにダメになる」
涼一は即答した。
確かにそれが常識である。
「でも、重量は軽量化で何とかなるし、秘密兵器も組み込んであるからな、あの32には」
秘密兵器…意味深な言葉だ…

ー再び神田橋付近ー
FR車軍団は軽々とドリフトする。
だがサイドの使いすぎで減点となるのも多かった。
そして優里も突っ込む!しかもブレーキングドリフトをするつもりだ!
大多数の観客は普通のグリップ走行になると信じた…が…!
32は普通にドリフトした!
しかも降りっ返しも完璧だ。
その様子を見た瞬佑。
「なるほどね…秘密兵器の正体が分かったよ…」
螺旋コーナーから銀座方面へと向かう2順目のメンバー達。
優里はその螺旋コーナーでも完璧なブレーキングドリフトを決めた。
で、観客席。
「涼一、その秘密兵器ってのはE−TSコントローラーだろ?」
さっき思いついた答えを言った瞬佑。
「正解〜!その通り、常識で考えればドリフトは困難なクルマだがE−TSコントローラーでフロントに掛かるトラクションを制限してやれば結構楽になるからな」
そして2順目終了。
優里はぶっちぎりで1位になった。
そして瞬佑は当たり前っちゃあ当たり前な事を言った。
「っていうか作者!俺が寝て無くても結局微妙に手抜きしてるじゃねーか!」

すまない…(汗



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年11月11日 23:02:04  No.35042
I P:210.199.33.3
とりあえず2順目が終了した。
「3順目って誰かいたっけ?」
「メインキャラは一人もいないぞ」
「じゃ寝るか」
「だから駄目だって…」
「別にいいじゃん、6順目までメインキャラの出走は無いんだからさ」
「ま、それもそうか…」
という瞬佑と涼一のどうでもいい(?)会話は置いといて3〜5順目ははしょりますw(ぁ
「コイツの手抜き癖はどうにもならんな…」と瞬佑。

ホントにはしょって6順目…は
「飛ばすなよ」と、これは涼一。
(ってかコイツらさっきから誰と話してんだ?)と、剛の疑問。
そして6順目がスタートしt
「しつけーんだよお前は!まだスタートしてねーっつの!!」
…正直暫く放置してたからネタ切れ激しいんだよねorz
「大丈夫かコレ…中途半端なトコで終わらせたりしないよなコレ…」不安になる涼一。まあ当然っちゃあ当然だが…
今度こそカウントダウンが始まる。
5,4,3,2,1…GO!
キャァァァァァァァァァァァァ!!
剛のRがトップでスタートする!(ちなみに剛のクルマは第1部で出てきたあの34R。)
涼一は3番目あたりにいる。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月05日 18:41:38  No.35043
I P:222.225.152.164
ーギャラリー席ー
瞬佑はスタート時の様子を中継で見ていた。
そして異変に気づいた。
(ん?…何だアレ…)
モニターには何か線の様な物が映っていた。
しかも赤い。
(まさか…赤外線?)
今まで見えていなかったのが急に見えたのはタイヤのスモークのせいだろう。
だが明らかにクルマは赤外線らしきものに触れている。
気のせいなのか…それともまだ触れても何も起こらないように設定されているのか…
(カメラは回ってねーな…)
カメラが回っていない事を確認するとFDに乗ってスタート地点付近に向かった。
そしてスタート地点付近。
瞬佑は周囲にスプレーを撒いた。
確かに赤外線はあった。
だが爆弾とかそういう類の物は見つからない。
ケーブルらしき物が繋がっている…
それは周回方向に繋がっていた。
(此処からだと…設置に最適な場所は…何処だ?…C1はバイパス多いから道路を崩落させるならポイントは幾つかある…
…!?千代田トンネル付近!赤坂ストレートはかなりの見せ場だ!)
確信した瞬佑は再びFDに乗り込んで爆弾が仕掛けられている(と思われる)ポイントに向かった。
(あそこに仕掛けられている筈の爆弾…
どんなタイミングで爆発するのか分からんが被害を出すなら出走メンバーが通るタイミングに合わせるのがベターだろうな…)
必死にFDを飛ばして赤坂ストレートまで向かうが…既に爆弾は爆発していた…
横転しているクルマが1台。剛の34Rでも涼一のエボ\でもない様だ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月09日 18:11:38  No.35044
I P:222.225.98.184
爆発で吹っ飛ばされ横転したクルマを見て呆然としていた涼一は、瞬佑に気付いた。
涼一はパニックになりかけてる。
「赤外線装置に気付けなかったのがいけなかったな…」
炎上している道路を見て瞬佑は呟いた。
「そうだな…この小説も一応サスペンス物ってなってるからな…
そういう系の作品は主人公の行く先々で確実に事件が起きるという現実では有り得ない仕様になるってのに…」
涼一は少しずつ落ち着きを取り戻していつものメタ発言をするようになった。
そこで見覚えのあるクルマが来た。
R32とGC8とS13とS15。
陽一が一番最初にクルマから出てきた。
「安心しろ、ポンプ車呼んできた。多分そろそろ来ると思うぞ」
消火活動は結構早く終わりそうだ。
皆が安心した時、ポンプ車が来た。
ホースを構える。
皆は安心しきっている。…が、剛が異変に気付いた。
微妙に。本当に微妙にだがポンプ車と違うところがある。
あれはポンプ車じゃない…だとすると!?
「マズい!みんな逃げろ!!」
大声で叫んだ。
周囲は普通じゃない雰囲気を察知して一斉にクルマに乗り込んだ。
ポンプ車から発射された液体は水ではなかった。
消化剤でもなかった。
黒い液体…発射されたのはガソリンだった。
ガソリンを注がれた火は更に激しく燃え上がった。
路面は熱に耐えられず変形し、崩落した。
全員の避難が終わっていたため、怪我人は(横転したクルマに乗っていたドライバーを除いて)1人も出なかった。
死者は0人。
不幸中の幸いと言うのか。
そして偽ポンプ車を呼んだ張本人は…
「うん、いい感じに燃えてるな!コレ見てると警察の無能さが良く分かる!これなら上手く行くな!」
そう言った後やってきたヘリに乗り込んだ。
「アイツ…」
瞬佑はショックを受けた。
C1ドリコンはこの爆破の為に行われたのか…と。
でなければあれだけの装置は用意出来ないだろう。
今思えばコース整備と称して通行止めにしたのも爆弾と赤外線装置の準備の為だったのかもしれない。
完全にハメられた。

『C1高速都心環状線崩落』

翌日にはどの新聞にもこの事件の事が大々的に書かれていた。
陽一は指名手配犯になった。

ACT.3 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月22日 16:25:44  No.35045
I P:210.235.245.4
ACT.4
「暴走戦車パニック!」
7月上旬。
先月崩落した霞ヶ関JCT付近の修繕工事はまだ続いている。
あの辺りはバイパスになっているから修繕は苦労しそうだ。
陽一はそういう事も計算ずくでC1を爆破したのだろうか?
あれ以来別段と大きな事件は起きなかった。
まあ、あれを基準にしたら大きな事件なんて殆ど無くなってしまうが…
まあ、本当に大きな事件は無いが警察が既に人手不足な今、些細な事でも出動することになる。
瞬佑はこのクソ暑い中快適装備を取っ払ったFDで当て逃げ犯を追い掛け回していた。
で、捕まえて罰金取って…暑いのが何とかなる訳でもなくSAで休憩していた。
「ったく…こんな暑いと仕事する気も無くならぁ…
第3話の開始が…7月15日か…(わざわざ過去レス確認した)
終わったのが12月9日…5ヶ月近くかかってんじゃねーか!
gdgd過ぎるんだよ作者!サボりすぎだ!もっと真面目にやれ!
何で現実では後3日でクリスマスなのに(此処を執筆したのは12月22日)作中は真夏なんだよ!
ってかメタ発言もいい加減疲れたんだよ!もっと急げ!」
凄い愚痴である。
っていうかメタ発言疲れたんなら言わなければ良いのに。
こっちもテストで忙しいんだ。
まずいまずい、脱線してしまった。いい加減戻さないと…

冷房の効いた所で涼んでいこうかと思ったとき、電話が着た。
鉄からだった。
『赤島、悪いが警視庁に戻ってきてくれないか?
空調取っ払ったFDじゃ戻ってくるのも嫌だと思うが来てくれ』
「?」
瞬佑はとりあえず言われたとおり警視庁に戻ってきた。
で、いきなりとんでもない話が始まった。
警視庁に自衛隊の人がいた。
何でも戦車が暴走して民家を破壊しまくっているらしい。
「えーと…それって警察で何とかしろと言われても無理だと思うんですけど…そちらの方で何とかならないんですか?」
と、瞬佑が言った。が…
「そうしたいのは山々何ですが…長官が新型戦車に何を考えているんだと言いたくなるほど馬鹿みたいな馬力があるEg積んで…
しかもガソリン車じゃなくてソーラーカーにして…
挙句の果てに歩兵が持てるような対戦車ミサイルはもちろん戦車に積まれてるミサイルでも破壊出来ないような装甲を施していて…」
「いやいやいやそれもう終わってるじゃないですか!?
自衛隊で何とかならないのに警察に何とかしろって言われても無理じゃないですか!?」
「それで…」
「無視ですか!?」
「あの装甲を破壊できるミサイルを開発したのですが…」
「じゃあ何とかでk」
「自衛隊のドライバーでは誰も追いつけなくて…」
「でも戦車の運転経験なんt」
「お願いします!戦車は用意するのであの暴走車両に追いついてください!」
ああ…もうこっちの意見なんて聞く気も無いんだな…
瞬佑は諦めて(渋々)応じた。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月26日 21:26:02  No.35046
I P:210.199.33.28
「戦車の運転の仕方はクルマとあまり変わらない。
但し、非常に重いから豪快に流して横転させたりしないように気をつけてくれ」
戦車に乗り込み、説明を受ける瞬佑。
クルマとあまり変わらないと言われ安心した。
一応砲手も着いている。
「あ、そうそう注意してくれ。
この戦車訳の分からん構造しててな、Egの中に砲弾の発射機構があるんだ。
普通の弾撃っても偶にオーバーヒートしたりするがこれだけの威力の弾だ。
撃ったら確実にEgが吹っ飛んで走行不能になるぞ。
絶対に外すなよ」
一見瞬佑に関係無いっぽいが、要するに変な場所で撃つと後々困るという事だろう。山奥とか。
大丈夫なのかこの戦車…と不安を覚える瞬佑だったが、コレはどっからどう見ても駄目であると確信できる。
とりあえず発進させる。
「暴走してる戦車の位置はこのレーダーを参照してくれ」
砲手は瞬佑にP●Pみたいな機械を渡した。
「え?コレってP●P?」
「この機械はS●NYとは一切関係ありません」
「そうなの?」
走りながらgdgdの会話を続ける2人。
そうこうしている内に暴走戦車に追いついた。

その頃、どっかの大広場。
「折角の夏祭りだってのに…」
「男3人でやってくるって…」
「果たして良いのだろうか…」
涼一と柳斗と大崎の3人が何故か某Dの暇人3人組を彷彿とさせる状況になっていた。
「どこもかしこもカップルだらけだなオイ…」
「ああ、ここまで某Dのあの3人組みたいになるのも珍しいよな…」
「彼女欲しいっつってもこの小説90%以上男キャラしかいねーから無理だな」

グォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!
夏祭り会場に暴走戦車が乱入してきて会場が大パニックになってしまった。
周りが恐怖のあまり叫びながら逃げている時暇人3人組は…
「まったく…カップルってのはどいつもこいつもハシャギ過ぎなんだよ…」
とか言って…
100mまで迫ったところでようやく気づき…
「「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!!?!?!?!!?!?!!?!?!?!?1?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!」」」
と言って間一髪逃げ出した。
と、そこで暴走戦車がドッカーーーーン!!!となった。
あのEgを犠牲にした砲弾だ。
瞬佑が乗ってる戦車は発射の衝撃でひっくり返った。
とことん欠陥だらけの戦車であった。
後日、瞬佑と砲手が謝罪会見開くことになりました。
存在意義があるのか分からん話しにお付き合いいただき有り難う御座いました。

次回、珍しくシリアスな話が!?
手抜きしようにも出来ない話です。

ACT.4 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月28日 21:23:41  No.35047
I P:222.225.96.57
ACT.5
「終焉の目撃者」
前回、何やかんやで何故か暴走戦車を止めるために訳の分からない戦車を運転してくれと頼まれた瞬佑。
最終的に夏祭りが行われていた大広場を全壊してしまい、謝罪会見を開かされた上に1週間の自宅謹慎になってしまった。
正に踏んだり蹴ったりである。
「まったく…あんなgdgdな話のせいでこんな目に遭うなんて…つーか最近色んなモン壊れまくってんじゃねーか…何なんだコレ…」
とりあえず朝飯でも食うか…と1階に降りると…
何故か涼一と優里が居た。
「よー、元気か?」
「おはよー」
「…まあ別に体調悪かぁねーけど…スゲー根本的な事聞かせてもらうわ。お前ら何で俺ん家いんの?」
2人は瞬佑から顔を背けて気まずい感じになっていた。
(ちょっと!あんな事するから何か気まずくなっちゃったじゃない!)
(しょうがねーだろ!警部に言われて来たんだからさ!何しても良いって言われたし!)
いつの間にか瞬佑は居なくなっていた。
アホらしくなってきたのだろうか?
「あれ?瞬佑は?」
と、涼一が言うと…
「オイ…お前ら何の目的で来たのか知らねーけどコレ完全に犯罪だろ!」
瞬佑が突然針金を持ってやってきた。
「あああああああああああああああああああ!!!!!!」
「何幽霊見たみたいになってんだよ!コレどういう事だ?説明しろ!」
針金を持っている。どうやら涼一と優里はピッキングで入ってきたらしい。
もう誤魔化すのは無理だと判断した涼一は仕方なく説明した。
「いやーあのさ…鉄警部が…謹慎中のお前の様子見てきてくれって言ってきてさ…」
「にしたってインターホン鳴らすとか他にまともな入り方あるだろ!何でよりによってピッキングなんだよ…」
朝からツッコミ続きでもういい加減かったるくなってきてそうな瞬佑である。
「いやぁ〜手っ取り早く入りたくてさ(笑)」
「(笑)じゃねーよ…さっきも言ったけど犯罪じゃねーか!」
そう言ったところで2人は一目散に逃げ出した。
「じゃ仕事あるから!」
「じゃね〜また!」
「もう来んな不法進入者共!」
毒づいた時にはもう2人は居なくなっていた。
朝食を済まして、自宅謹慎で暇なのでとりあえず何かしようとして、ガレージに向かった。
そこでFDの洗車をした。
洗車をしながらガレージ内にあるテレビを点けた。
『また殺人事件』
「殺人?おっかねーなオイ…」
『昨日午後7時頃、熊本県内でバラバラになった遺体が発見されました。
遺体は非常に損傷が激しく、男性か女性かも分からない状態です』
「こえーな…誰だよ犯人…此処からは一応離れてるけど早く逮捕されねーかな…」
『1月前に同じ手口の殺人事件が沖縄で発生。それが現在九州の各地に被害が拡大しています。
しかも事件は必ず警察署の1キロ圏内で発生しています。警察を馬鹿にしていると思われる事件です』
「確かに馬鹿にしてるとしか思えねーな…」
洗車を続けながら呟く瞬佑。
今はまだ世界中を震撼させる程の規模の事件が発生するとは誰も予測できていない。
謹慎が解けるまであと3日。
その間に殺人事件の現場は関西まで来た。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2008年12月28日 21:26:24  No.35048
I P:222.225.96.57
で、3日後謹慎が解けた瞬佑は久しぶりに出勤した。
「よー瞬佑!災難だったな!」
出勤してきて最初に話しかけてきたのは涼一だった。
「ああトンだ災難だよ不法侵入野郎…」
「何だよピッキングの事まだ怒ってんの?」
「怒るに決まってんだろボケ…っつーかお前ピッキングなんて何処で覚えた?」
「ん?ああ、実はな…俺らが通ってた小学校ってさ、貴重品の持込が徹底的に禁止されてたじゃん?携帯は勿論家の鍵とかもさ」
「ああ、確かにそうだったな」
「それでよー、親にポストに入れてもらう事にしたんだけどよ、母さんがしょっちゅう鍵失くしてさ…父さんが帰ってくるの待ってたら家に入れるのが午後11時過ぎになる訳だ」
「ふぅん」
「その結果覚えたのがピッキングという訳だ」
「自分で鍵持ってった方が良くね?」
「それを言うな…」
なんて呑気な会話をしていると…電話が掛かってきた。
鉄がそれを取る。
「何だろ」
瞬佑が言う。
「さあな」
涼一がこう返す。
またショボイ理由の強盗でもあったのかと笑っていると…とんでもない連絡であった事が明らかになる。
電話を切った。
「何でした?」と、瞬佑が聞く。
「神奈川県警からの連絡だ」と答えた。
神奈川県警…外部から一体何の連絡なんだと一同疑問に思う。
「例の連続殺人が遂に関東地方で起きた」
全員が固まった。
沖縄で初めておきてから1ヶ月半…
犯人の手がかりは全く掴めないまま遂に此処まで来てしまったのか…と。
「この事件、犯人は明らかに警察をおちょくっている。
必ず何処かの警察署の半径1キロ圏内で発生していることからも…
被害者の中に即死したものは一人も居ない…全員早期に発見できれば100%助けられた状態にあったことからも明らかだ。
管轄とかそういうのを関係なしにとにかく犯人逮捕に総力を挙げろとの事だ」
「…」
長い沈黙が流れた。
全員が考えていること…それはC1崩落事件の事だった。
あの時陽一はこう言った。「コレなら上手くいく」…と。
何か日本で…いやもしかすると世界規模の何かとんでもない事をするのではないか…
それが不安だった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年05月13日 23:30:19  No.35049
I P:222.225.193.190
ー翌日、ロシア某所ー
「例の物はどうなってる?」
「はい、半月程度で完成すると思われます」
「なるべく急いでくれ、サツに嗅ぎつけられたら厄介だ」
「分かりました。ですが実験後の事後処理はどうするんです?」
「ん?」
「あれを使えばもれなく国際問題になるでしょう…」
「ああ、心配ない、国連の上層部は既に抱き込んでる。証拠隠滅は完璧に出来るだろう」
「分かりました。では、作業を進めるよう伝えてきます」
「よろしくね」
(さてと…日本での陽動作戦は成功したかな…あの連続殺人はこっちの作業を隠すためのものだ…知られたら困る…)

ー更に翌日、日本ー
事件の進展は全く無い。
その夜、瞬佑は電話をしていた。
「何か心当たりは?」
『そうだな…ロシアで不穏な動きがあるそうだ』
「ロシア?広いから隠れやすいってか?」
『そんなところだろうな…あるものを作ってるらしい』
「あるもの…?」
電話の相手は知っている情報の全てを瞬佑に話した。
「マジかよ…大事件だなそりゃぁ…そんなモン使われたら日本が消し飛ぶ…」
『そうだな…下手すりゃ地球そのものが終るかもしれねぇ…俺も出来る限りの協力はする』
「分かった。明日一人でアメリカに行くから手配しといてくれ。あと用意してもらいたいクルマがある」
『任せろ』



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年05月21日 16:18:21  No.35050
I P:210.235.245.23
…それから3日が経った。
鉄に次いで瞬佑まで来なくなり涼一達は何か良からぬ事があったのではないかと不安になり始める。
そんな涼一達は置いといてアメリカ。
成田空港から出発し今さっき瞬佑はNYに到着した。
裏通りを歩く瞬佑。
しばらく歩いた後廃ビルらしき建物に入って行った。
「来たか」
「ああ、用意は出来てるか?」
「出来てるぜ、E46が一台。でも本当に通常グレードで良いのか?俺のルートならM3のCSLやGTRも手に入るが…」
「いや、セダングレードの方が良いんだ」
「そう言うならまあ俺は何も言わないが…」
「で?例の兵器は?」
「もうすぐ実験が始まるが今から行って止めるのは不可能だ…」
「実験の場所は?」
「…バチカン市国」
「そうか…小さいところから吹っ飛ばそうって事か…」
「らしいな」
「じゃあとりあえず格安のルートでE46を日本に輸送してくれ」
「分かった」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年06月22日 21:48:27  No.35051
I P:222.225.229.160
ーこの会話からジャスト12時間後ー
未だ鉄も瞬佑も帰ってこない。
暇で暇でしょうがない涼一はとりあえずテレビを点けた。
その時に思った事は…
世間を騒がせた連続殺人事件が何故か4日前からピタリと止まった。
平和になったのか…それとも「嵐の前の静けさ」というやつなのか…
そこで流れたニュースを見て涼一は仰天した。
『大変な事件が起きました!つい先ほどバチカン市国の住民が突如全身出血等の症状を起こし死亡するという事件が発生しました!』
「んな…っ!?」
『これは既に人為的な物と断定されました。その根拠は警察庁長官宛に送られたこのメッセージです!』
そしてメッセージが流された。
『バチカンの事件については知っているかな?報告が行って直ぐ警察内部では新種ウイルス兵器説など多数の仮説が立てられたらしいが残念ながら外れだ。
あれを引き起こしたのは我々が開発した新兵器。
我々は【終焉の目撃者】とでも名乗っておこう。
近日中にこの新兵器を先進各国に対して使いこの地球を〔原点〕に還す。
この腐った世界はもうじき零となるのだ!』
「おいおい…どうなってんだよ!!悪戯とは思えない…瞬佑は知ってんのかな…でも連絡とれないし…」
涼一はかなり焦っている。

同時刻、成田空港…瞬佑は久しぶりに日本に帰ってきた。
「さて…流石に重いなこの状況…真相を話すにしても信用できる奴じゃなきゃな…
涼一は駄目だ…絶対ビビって周りに言いふらす…となるとやっぱり…」
瞬佑はその先は言わず先に進んだ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年06月23日 16:00:48  No.35052
I P:222.225.98.44

ー翌日ー
当然だが全国ネットで流れたあのニュースを見ていた人間は1000人や2000人なんて規模じゃない。
確実に億単位の人間が見ていただろう。
それだけに日本に走った衝撃も大きく、主にネットの世界を中心に身勝手な犯人の想像などが広がっている。
だが警察がそれに怯えて来なくなったじゃ話にならない。
皆ちゃんと出勤しているが涼一は物凄くげっそりしているようだ。
「大丈夫か涼一?顔色すげぇ悪いぞ?」
剛が聞いてきた。
勿論、大丈夫じゃない事は承知の上。
剛だってこの状況に全くビビっていないと言えば嘘になる。
「だ…大丈夫ですよ…」
虚勢を張るがやはりビビっているのが表情に表れている。
(瞬佑…何処で何してんだよ…)
涼一は周りに聞こえないような小さな声で呟いた。

一方…捜査二課では…?
第二話以来の捜査二課の風景。
柳斗と香子は相変わらずの険悪ムード。
更にあのニュースでピリピリしているせいで誰も口を開かないという気まずさの頂点だ。

当然、警察外部でも不安になっている者は多くいる。
大崎もあの後瞬佑に連絡を取ろうとしたが取れなかった。
「赤島の奴…何してんだ…」

だがなんやかんやで瞬佑と連絡が取れない事について一番心配しているのはやはり優里だろう。
「どうしたんだろ…もう一週間くらいずっと連絡が取れない…」
そう言っていると優里は少し涙目になってきた。
そんな時にメールが着た。
「?…見慣れないアドだけど…誰のだろ…」
携帯を開いてメールを見ると…
「えっ!?」
優里は一応無職ではないがこの日は丁度非番だったため直ぐに家を飛び出した。

ーロシア某所ー
「実験は上手く行った。次は計画の支障となりそうな奴の抹殺だ」
「はい。分かっています。抹殺対象は?」
「この写真を見ろ、名前も書いておく。日本にいる連中にこの写真を回すんだ」
「了解しました」
部下と思われる男は部屋を出てメールの一斉送信作業を始めた。
そして上司と思われる男は写真の原本を持っている。
「まぁ…そう簡単に殺せる奴らじゃ無いがな…」
写真に写っていたのは…瞬佑、涼一、剛の3人だ。
更に条件追加でそいつらの近くにいる人間も口封じの為に殺せ…という事らしい。
瞬佑達は無事に事件を解決できるのか…?

ACT.5 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月06日 22:55:53  No.35053
I P:210.235.245.85
ACT.6
「決戦」
…意識がハッキリしない…
…何があったの…?…
優里は見覚えの無い部屋で目覚めた。
何があったのかを思い出そうとしたが…よく思い出せない。
家を飛び出し、瞬佑の家に向かう途中だった。確か。
そこからが思い出せない…
とりあえず部屋を見渡してみる…
すると、人が2人居た。
涼一と剛だ。
「あれ…涼一に…剛さん?なんでこんな所に…?」
ますます混乱してきた優里は答えが得られない事を覚悟の上で尋ねた。
「すまないな…俺らも何があったのかよく分からねぇんだ」
剛が申し訳なさそうな表情で答える。
その後、場は沈黙するが…隣の部屋から声が聞こえてくる。
瞬佑の声だ…!
「ああ………った……だと……にも………事して……らう……に……か」
よく声が聞きとれない。
だが話し相手の声が聞こえないので、恐らく電話だ。
しばらくすると声が止まる。
電話を切ったようだ。
すかさずドアが開く。
出てきたのはやはり瞬佑だ。
「3人とも目が覚めたか…」
かつてなく真剣な表情だ。
しばらく行方をくらましていた事等から考えて状況はかなりマズいのか…?そもそも3人とも何が起きているのか知らないのだが…
知れば絶望の淵に立たされるかもしれない。
それを覚悟で優里は質問した。
「ねぇ瞬佑…教えて!一体何が起きているの!?」
気迫に満ちた声だ。
「…」
瞬佑は黙っている。答えるべきかどうか迷っているのだろう。
「多分3人とも良い知らせで無い事は理解していると思う…それでも…」
此処で言葉を切るが…
「…」
3人とも返答の代わりに頷いた。
「分かった…じゃぁ…話そう」
一呼吸置く。
やはり相当重たい話のようだ。
「テレビで『終焉の目撃者』ってテロ集団のメッセージが流れたろう?俺はちょっとしたコネでそいつらの目的を知る事が出来た」
「…」
目的…?
3人はそう復唱しそうになるがすぐに堪えた。
多分答えはすぐに分かるだろうと直感したからだ。
「奴らの目的は…文字通り世界を『終焉』に導く事…いや、『世界』じゃなくて『人類』の終焉と言った方がいいか…」
やはり相当危なさそうな話だ。
「奴らは人類を絶滅させようとしている。それが終わったら奴ら自身も死ぬつもりだ…
そして…そのための手段は…」
瞬きも忘れるほど緊迫した空気…
「新型の放射線兵器」
「な…っ!?」
これには流石に反論せずにはいられなかった!
「ちょっと待てよ!!放射線なんて使ったら人類どころじゃねぇだろ!?」
声を荒げて言う涼一。
しかし瞬佑は表情を崩さず…
「新型の放射線だ。極秘開発された…な。
ソイツは特定の生物の遺伝子のみを破壊できるって代物だ」
と言う。
そして涼一と優里が唖然としているすぐ横で剛は…
「さっきお前はちょっとしたコネと言っていたが…情報源はどこなんだ?そこをハッキリさせなきゃこっちとしてもその話を信じていいのか分からないぜ?」
至って冷静な口調だ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月06日 23:06:48  No.35054
I P:210.235.245.85
「『情報屋』…とだけ言っておきます」
すこし曖昧な感じだが…
「分かった」
剛は納得したようだ。
そこですかさず涼一が尋ねる。
「その放射線兵器の場所ってのは分かってるのか!?」
肝心の場所が分かって無ければ黙って死を待つだけだ。
「一応分かっているが…発動する時間がそんなに無い。恐らく今から24時間以内だ。
つまり俺一人では止められない。
一応、今セットされているのは日本だけだ。此処で食いとめられれば残りのテロも仕掛けようが無いはず。
だからこうして3人に来てもらった」
段々と話が見えてきた気がする。
だが、気がかりな事が一つだけ。
それを聞いたのは優里だ。
「クルマはどうするの?私たち…殆ど拉致られる形で来たからクルマ持ってきてないよ…?」
それはもっともな意見だ。
「心配するな、その情報屋のルートでクルマを格安で用意できた。正直言ってホントに格安で仕入れられるのかって程のクルマだ」
瞬佑はほんの少しだけ口元を緩めた。
そしてガレージらしき建物に歩いていき…シャッターを開けた。
「…!?」
3人とも驚いている。
無理もない。
用意されていたのは「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」「パガーニ・ゾンタF」「BMW・M3 GTR」の3台。
詳しい説明はあえてしないでおくが3台とも軽く1000万円以上するクルマだ。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月10日 21:43:40  No.35055
I P:222.225.229.231
「こりゃぁすげぇな…ノーマルでも十分すぎる戦闘力あるぜ…」
剛が感心して言う。
そして、「確かにこんなモン格安で仕入れられるとは…信じられねー話だな…」と続けた。
「じゃぁ…場所教えてくれよ、割り当ても決めてさ…」
涼一が言う。
「ああ、クルマにこいつをセットしてくれ」
そう言うと瞬佑は箱のような物を3人に渡した。
「そいつのナビゲーション通りに走れば放射線兵器の場所に辿りつけるはずだ。あと…このメモに解除方法を書いてある。それから…」
「まだあるのか?」
涼一が言葉を遮った。
「ああ…敵が何を仕掛けてくるか分からない…護身用にコレを」
渡した物は自動拳銃だ。
こういう物まで使わないといけない程危ない相手なのか…
だが真相を知ってしまった以上尻込みしても仕方ない。
一番に動いたのは優里だった。
瞬佑と眼を合わせると、M3のキーを受け取り乗りこんだ。
キュルルルル…ヴォゥォゥン!!
通常のE46型M3に載っているのは直列エンジンだがこのM3のグレードは「GTR」。
ガレージ中に力強いV8エンジンのサウンドが響き渡る。
そしてクラッチを繋いで…
ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ…
ガレージを出て行った。
「ここまで来た以上逃げるのもアホらしいな…俺も行くぜ!」
涼一が威勢のいい声で言い、ムルシエラゴのキーを受け取った。
ギュィィィィィン!!ギュィィィィィィィィン!!!
セルモーターを回し、アクセルを1回吹かしてからクラッチを繋ぎ、ガレージを出た。
「俺は余り物…ね…まあゾンタも十分速いから良いけどな」
最後に剛がゾンタのキーを受け取って…
「犯人の方は任せたぜ!」
そう言ってエンジンを掛けて出発した。
ヴォゥゥゥン!!!
(さて…と…俺もケリを着けに行かなきゃな…)
ガレージの更に奥にシャッターがあった。
そのシャッターを開いて、中にあるFDに乗り込んだ。
「この件が解決すれば公道レースはまた違法行為になる筈だ。
それ考えたら…これ以上走り屋やる事もねぇよな…だから…」
―多分…今日が俺とお前の最後のドライブだ…!!―
ギュィィン!
1速でクラッチを繋ぎ、FDを発進させる。
全てにケリを着け…「平穏」を取り戻す為…

その頃…優里は…
グォォォォォォォン!!ガコッ!!バシュゥン!!
「ああもう!!何なのよコイツら!!」
走り出してから15分後。
カーナビが示す残り距離は10km。
大体5分後くらいから黒のベンツが追いかけてくる。
この一般道で80キロ以上の速度で走る優里に同じくらいの速度で追いかけてくる。
こっちを狙ってるのは明らかだ。
ゴゥン!!キシャァァァァァァ!!
交差点を4輪ドリフトで駆け抜ける。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月10日 22:28:01  No.35056
I P:222.225.229.231
「もぅ…しつこいな!!どうしよ…こんなの片手で撃てる訳ないし…」
優里は一瞬助手席に置いてある自動拳銃を見た。
だが自動拳銃なんて女が片手で扱える物ではない。
そりゃあ訓練などをすれば別だが…
「いや…だったら逃げる事だけ考えればいい!!自分のドラテクを信じろ私!!」
優里は大声でそう言うとサイドブレーキを引いてクルマの向きを変えた。
クルマを向けた先にあったのはクルマ1台がギリギリ通れる程度の狭い道!
キャァァァァァァァァ!!
激しく鳴り響くスキール音!!
そして―
「よしっ!!」
スライドを上手く調節して路地に入る事に成功した!!
そしてベンツの男は…
「うわぁぁ!!ヤベぇぇぇぇぇ!!!」
ガッシャァァァァァァァン!!
哀れ、高級外車は路地侵入にミスって鉄クズに変わりましたとさ。
「ふぅ…」
どうやら他に追手は来ないようだ。
だがペースは緩めずにナビの指示に従い走り続ける。
そして…
グォゥゥゥゥン…
ガチャッ、バタン。
優里はクルマを降りるとすぐに放射線兵器の場所に向かった。
そこには黒の直方体があった。
赤と青と緑と黄色のコードが剥き出しになっている。
瞬佑のメモを見てみると…
『切るコードは青と黄色』と書いてあった。
「えっと…ハサミは…っと」
バッグからハサミを取り出し指示通り青と黄色のコードを切った優里は…
「はぁーっ…終わったー!!」
緊張を解いてその場に座り込んだ。
「涼一と剛さん…大丈夫かな…大丈夫よね!私だって成功したんだし!」
緊張感の無い声で言うが…そこで表情を曇らせる。
「でも…やっぱり一番危ない橋渡ってるのは瞬佑…だよね…」
瞬佑の身を案じる優里。
だが此処で何か出来る訳でも無い。
出来る事はただ信じて待つのみ。
そしてその時間はとても辛い物だ。

少し時を遡り…涼一は何をしていたのか…
「ったくよぉ!!予想していたとはいえウザってーなコイツら!!」
イラついているのが明らかな声で言った。
ムルシエラゴの背後を走るは2台のポルシェ カレラGT。
何か増えてる。
そして車種違う。
テロ集団の資金源は豊富らしい。
「どうすっかなー…ムルシはコーナーじゃ絶対カレラより遅い…」
家がクルマのショップなだけに冷静に判断する涼一。
さて…ストレートの速度では多少優っている程度。コーナーでは明らかに劣勢…涼一はこの状況でどうするのか?



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月12日 22:43:58  No.35057
I P:210.191.179.98
「落ちつけ俺…狭い道で勝負したらジリ貧になんのは確実…!なるたけストレートを走りながら作戦を考えるんだ…」
状況は結構マズい。
独り言のように思っている事を呟いても仕方ないだろう。
ボシュゥゥゥン!!
マフラーから勢いよく排出される排ガス。
大排気量だけにただ直線走ってるだけで迫力がある。
(さぁて…何かいい策…あった!!一か八かだけど…!!)
思い立った瞬間、涼一はサイドブレーキを引いてクルマを180℃スピンさせる。
そのままバックギアに入れてバック走行。
当然敵との距離は詰められてしまうが…
「出来ればコイツは使いたくなかったぜ!!」
そう言って自動拳銃を相手のクルマに向けて撃った!!
バンッ!!
「うおっ!?」
銃弾はカレラのフロントガラスに当たった!
2台の内1台が怯んでスピン…路駐していた一般車に突っ込んでしまった。
「食らいやがれ!!」
バンッ!!
続けざまにもう1発撃つ!
バリン!!
もう1台のカレラのフロントガラスが割れたが今度の相手は怯まずに向かってくる。
「マズいな…これ以上撃ったら腕が折れそうだ…」
既に発射のリコイルで腕を痛めてしまった涼一。
万事休すか…いや!まだある!!
涼一はバックさせたまま右に思い切りステアを切り、ターンを決める!
「!?」
敵は対応しきれずにそのまま直進…そしてその先は…!!
「しまった!!」
突っ込んだ先は交差点。
しかも事故を起こした10tトラックが横たわっている!
ガッシャァァァァァァァン!!
トラックに突っ込んだカレラは宙を舞った。
ガシャン!!ガン!!ガコン!!
着地した後、カレラは数回バウンドして止まった。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
リアのエンジンルームから白煙を吹いている。
一応タイヤは接地しているが自走は無理だろう。
「…俺らは此処までか…他の奴らが何とかしてくれる事を祈るぜ…」

「よし…何とか撒いたな…」
涼一は少し安心して、ある程度のマージンを残しつつ兵器の場所に向かった。
ギュィィィィィィィィン…
兵器の場所は完全に廃墟となった駐車場だ。
ムルシエラゴは完全に場違いな感じである。
だがそんな事言っても仕方ないので駐車場に入る。
「止め方は…赤と青を切れ…」
指示通りに赤と青のコードを切った。
ハサミなんて便利な物は無かったので素手で千切る事になったが…。
とりあえずカウントは止まった。
「さて…と…俺は終わった…」
それを呟いて涼一はムルシエラゴに戻った。
(…木下と剛さん…上手くやってくれたかな…でも2人とも成功したとして瞬佑が失敗しちまったら全部パーだ…アイツにかかってるな)
下っぱ相手でもかなり苦戦した。
ボスキャラ相手では一体どうなる事やら…
それだけが涼一の心配事だった。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月13日 18:45:05  No.35058
I P:222.225.152.243

また少し時を遡り…今度は剛が何をしていたか…
「チッ!!わらわらわらわら…ウジ虫みてーに湧きやがって!!」
剛は迫る追手に悪態を吐いた。
追手のクルマは3台。
3台とも黒のフェラーリ・テスタロッサだ。
既に10台は潰したが何度も何度も復活してくる。
車重はゾンタの方が軽いからコーナーでは有利だが…
直線では本気で踏むと少し前輪が浮き気味になるため差を詰められてしまう。
(さてと〜…ハンドガンの弾丸は予備のマガジン含めて30発くらいか…足りるか…?)
とにかく今はコーナーでの優位性を頼りに狭い道を走り続ける。
ヴォゥン!ヴォゥン!ギャァァァァァァ!!
1速と2速を使っての低速ドライブ。
それでも80キロは出ているが…
「ったく…何台いるんだアイツらは!!」
流石に焦りが浮かんでいる。
(仕方ない…失敗したら放射線兵器の停止は不可能になるが…どの道今のまま追いかけっこしたって停止は無理だ…腹くくって行くぜ!!)
剛はクルマの進路を兵器の場所から少し反らした。
「アイツ…正気か!?」
追手は驚いている。
何とゾンタは途切れた橋に勢いよく突っ込もうとしているのだ!
フルスロットルで今150キロを超えた。
「もう少しだ…10秒…」
橋までは一本道。横から突っ込まれる危険はない!
「っしゃぁ!!行けぇっ!!!」
アクセルを踏んだまま200キロを超えるスピードで橋に突っ込んだ!
(―――っ!!)
接地感はゼロ。
かなり怖いはずだ。
だがちゃんとクルマは道路と並行に飛び出した。
あとは向こうまで届けば…!!
「よし!」
ガシャン!!
デカい音と火花を散らして、ゾンタは無事に着地した。
「うおっ!?」
追手の方は着地時の態勢が悪くスピンした者や、速度が足りず海の藻屑となった者、アクセル全開で飛び出して派手に横転した者など…無事にジャンプを成功させた奴は誰ひとりとしていなかった。
「流石にもう来ねぇな…」
増援が来ない事を確認すると、剛は再び目的地に向かった。
目的地まで残り10分程度という所か…思いがけないクルマとすれ違った。
車種はFD3S型RX−7。
間違いなく瞬佑のクルマだ。
(アイツにはアイツの戦い…か…すれ違ったのは俺が遠回りしたせいだろうな…俺は確実に成功する。
あとは2人の成功と…そしてお前の成功で全てが終わる…!)
その後は無言で目的地に向かって走り続ける。

「これが例の兵器か…」
目的地にたどり着き、放射線兵器を目の前にする剛。
「このコードのどれかを切れって事か…」
そう言って瞬佑のメモを取り出すと…
『その位置の兵器の止め方はカウンターを壊す事』
それだけが書いてあった。
「…」
無言のままカウンターにハンドガンを向けて…
バンッ!!
バチッ!!
兵器を抱え上げて耳に近付ける。
カチカチする音は止まったようだ。
特に動作している様子もない。
コードに触ってみると、タコ糸のようだ。
このコードが罠という事か…まあ止めてしまった今はもう関係ないが…
(俺は上手く行った…もう出来る事は何もない)
外を見ながら…剛は煙草を一本取り出した。
カチッ…ジュボッ…
「…」
「……」
「………」
残るは瞬佑のみ…

ACT.6 完



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月18日 21:27:37  No.35059
I P:210.238.112.14
ACT.7「決着」
FDは廃れた地下駐車場へと入って行った。
(やっと着いたか…FDは何処に隠そう…)
敵に逃げられた場合、隠す場所が遠すぎると厄介だ。
かといって建物の入り口近くに置いても壊されてしまう危険がある。
とりあえず駐車場の広さを確かめるためにグルグル回ってみた。
見たところそんなに広くはなさそうだ。
角から角まで走っても恐らく10秒程度で済むだろう。
なので駐車場の入り口近くに置くことにした。
出口の方は前もってところどころ崩れかけている事を確認している。
入口から逃げる可能性の方が高い。
(さて…終わらせるぞ…)
ガチャリ…バタン…ガチャッ。
クルマから降り、きちんと施錠して入口に向かう。
油断してると撃たれるかもしれない…
だが誰も配備されていないようだ。
結局内部に入るまで誰にも出くわさなかった。
護身用の非殺傷銃を構えながら内部に入る瞬佑。
中にも人の気配は無い。
階段は崩れてるしエレベーターも機能していない。
事務室の様な部屋があったので入ってみる。
すると…予想通り、いた。
陽一が。



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月18日 21:23:51  No.35060
I P:210.238.112.14
「テロ集団のリーダーはやっぱりお前か?」
淡々とした口調で瞬佑が言った。
「ああ。まさか此処まで来るとは思わなかったよ」
これまた淡々とした口調で返す陽一。
「お前が何処かの情報屋と組んでるっていう情報はあったんだがな…まさか俺たちに居場所を掴ませず行動するとは…流石と言っておこう」
陽一が続けるが…本心から言っている訳ではなさそうだ。
此処に来て社交辞令か?
「そりゃあ皮肉のつもりか?まだ何か企んでんだろ?」
瞬佑もそれを読みとったらしく、軽く挑発するように返した。
「どうだろうな?」
今の言葉は明らかに瞬佑をおちょくっている。
だが追い詰められているのに余裕の表情だ。
陽一にはまだ策があるに違いない。
瞬佑はとりあえず警戒する事にした。
「まあ此処まで来れた褒美と言っちゃなんだが…教えてやるよ、例の兵器の爆破時間。どうせ24時間以内って事しか知らないんだろ?」
図星だ。
「…ああ」
とりあえず嘘を吐くメリットも無かったので正直に返答する瞬佑。
「答えは…今から約2時間だ」
「…まあそのくらいだろうなとは思っていたが…」
今から止めるとなるとあまり時間が無い。
「まだ2時間ある。これも此処まで来れた褒美と思ってくれていい。お前の質問を3つまで受け付けてやる」

(質問3つか…まあ3つした後殺しにかかってくるって考えるのがベターかな)

3つ目の質問の後に気をつける事にして、瞬佑はまず1つ目の質問をぶつけた。
「じゃあ1つ目だ。鉄警部はどうした?」
これは今瞬佑が最も気になっている事の一つだ。
多分陽一たちを追っていたのだろうが…何かマズい事でもあったのだろうか?
「奴は俺が部下を差し向けて始末した…が、奴の事だ。本当に始末で来たかどうかは怪しい」
陽一が即答した。
どうやら本当に始末出来た自信がないらしい。
最悪の事態を想定して動くなら警部の協力は無い物としなければならない。
続いて…
「じゃあ2つ目の質問だ。何故今回のテロ計画を企てた?」
これについてもかなり気になっていた事だ。
C1を爆破するなんて普通じゃ考えられない。
それに続くテロ計画も単なる破壊願望でやったのなら一発ぶん殴ってやりたいところだ。
「まあ簡潔に説明するのは難しいところだが…『人間』が嫌になった…とだけ言っておこう」
少々曖昧な説明だ。
だが深く突っ込んでも答えてはくれないだろう。
時間も少ない。
ここで無駄話をしている余裕はない。
ならさっさとこの膠着した状況を終わらせるのが良いだろう。
「最後の質問だ。お前はこの状況からどうやって逃れようとしている?」



Re:DRIFT☆STREET-The Driving Ace-  投稿者:レッドゾーン  投稿日:2009年10月18日 22:14:55  No.35061
I P:210.238.112.14
此処でどう出るか?下手すりゃ殺されるかもしれないが、言ってしまった以上後戻りは出来ない。
「面白い質問だな…まあどうするかと言われれば…こうするんだよ!」
言い終えると同時に陽一は銃を取り出し、瞬佑に向けた!
「!?」
引き金が引かれ…!!
バンッ!!
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
鉛玉が瞬佑に向かう!!
発砲の瞬間、瞬佑は後ろに跳んだ。
その結果…頭を狙って撃たれた弾は心臓に当たった。
「…っ!!」
瞬佑が倒れる前に陽一は動き出した。
キュルルルルルルルル…ヴォゥン!!
クルマに乗り込み、エンジンを掛ける!
だが、そのクルマはS15ではなくランエボ]だった。
陽一は一度クルマを瞬佑の横に停めた。そして…
「兵器を止めるスイッチは俺が持ってる。停めたきゃ俺を捕まえてみるんだな」
と言い捨てて去って行った。

その直後、瞬佑が起き上った。
キンッ…
弾丸が地面に落ちる。
こうなる事を想定して防弾ベストを着ていたようだ。
(痛てぇ…アバラ何本か逝ったか…?けど…んなの気にしてる場合じゃねぇ!!)
急いでFDの所へ駆けていく!
そして乗り込み、エンジンを掛ける。
予想通り陽一は入口から外に出たようだ。
キャァァァァァァァァァァァ!!
激しいスキール音を響かせ、勢い良く駐車場を飛び出る!
そして車内に載せてあった無線機を起動する。
「聞こえるか!?こちら赤島!!」
繋いだ相手は例の情報屋だ。
『ああ聞こえてる。GPSで奴の居場所をキャッチした。お前の端末に送る!』
直後、端末に黒点が表れた。
「よし…何かあったらまた連絡する!」
プツン。
通信が切れた。
そして…別の周波数に掛けなおす。
「もしもし!?聞こえるか!?」
今度の相手は、以前瞬佑に謎の戦車の運転を依頼した自衛隊員だ。
自衛隊にも協力を要請していたらしい。
『聞こえてる!戦車を回して欲しいのか?』
応答があった。
「湾岸線下り…大井のコーナーの先を戦車でロードブロックして下さい!!」
『分かった!1時間以内に手配させる!!』
プツン。
(残り1時間…意地でも着いて行くぜ!!)
ギュィィィィィィィィィィィン!!
甲高いロータリーサウンドが人気のない路地に響く!

一方…陽一は…
(俺の『意志』と奴の『意志』…どっちが強いかはこの2時間で決まる…!)
キャァァァァァァァァ!!
プシャァァァァァァ!!
グォォォォォォォゥン!!
一般道を器用に縫うように走る陽一。
意地でも逃げ切るつもりだ。
一般車はビビってフラフラしている。
並大抵の腕ならフラついた一般車に思い切りオカマ掘っていただろう。
だが勿論の事そんなミスはしない。
――残り1時間50分――

再び瞬佑サイド…
(クソ…っ!奴のルートが読めない…っつーかアイツは逃げれば良いだけだから当然か…俺は湾岸に誘い込まなきゃならないしな…)
それを考えれば陽一の方が圧倒的に有利だ。
だがほんの少しずつではあるが差は縮まっている。



[65] そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月24日 15:39:19  No.65001 [返信]
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I P:203.181.121.212
 あらすじ

前回書いた、「ここに居てもいいのか」、続編のような、番外編のようなものです。
2015年。
「あの事故」からその年で35年。いまだに解明されることのないその事故の真相に、怒りを抑えきれなくなった者達の物語です。

登場人物

二酒 宗佑(ソウスケ)
「あの事故」のときのパイロットの息子。現在は航空機のレーサーをやっている。

千里丘 四条
「あの事故」で唯一無二の友人を亡くした鉄道レーサー。友人を失ってからは、まったくの無表情、無感情。

舘 舘広(タチヒロ)
「あの事故」のときの飛行機の整備を担当した者。現在はプロレーサーとして活躍中。

六貝 泰作(ムツガイ タイサク)
元事故調査委員会。「あの事故」の原因を隠蔽、工作した国に対して怒りを抱いている。現在は自動車整備工場で働いている、ストリートレーサー。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月24日 17:51:24  No.65002
I P:203.181.121.212
35年前。520人の命が消えた。
34年前。消えた命はとうとう無になる。
33年前。その事故は忘れ去られた。

そして今。その事故は蘇る。
――同じ過ちを繰り返さぬうちに――

ここは二酒の部屋。4人の男がパソコンをいじったり、なにやら地図を見たりしている。
二酒「何人集まった?」
千里丘「4000人だ。そろそろいい頃だろう。」
二酒「ああ。もう計画も決まってきている。後は人数だ。」
六貝「爆破地点と時間、決まったよ。」
舘「ちゃんと爆破できるか?」
六貝「僕たち4人がミスらなければね。」

怪しげな会話。国に対して怒りを抱く彼らは、35年間のときを経て、その怒りに終止符を打つ。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月24日 18:33:15  No.65003
I P:203.181.121.211
35年前。怒りの原因はその年にあった。
『日本インター航空321便墜落事故』
当時、単独の航空機事故では世界最大といわれ、生存者は524人中4人。
ダラダラと先延ばしにする救助、墜落場所を特定するまでまったく動こうとしない重すぎる腰。
それさえなければどれだけの命が救えたか。命を粗末にする人々に4人は牙を剥く。

二酒・・・
父親をその事故で亡くした。その父親はその飛行機の機長だった。
メディアは当然、機長の家族を取材する。家族は当然、いわれの無いバッシングをいつも聞く羽目になる。
電話に掛かってくるのは取材の電話かバッシング。残されたもの達は心が大きく磨耗し、母親はとうとうストレスで死んでしまった。

その1年後。
ピタリと止んだ電話のベル。磨り減った心はようやく落ち着きを取り戻した。しかしそれは、一つの大きな物を失ってしまったことを意味する。

――この事故は忘れ去られた――

怒りをぶつけるだけぶつけ、その挙句一瞬で忘れてしまうとは・・・。二酒は、正確には、国に対してではなく、この国の全国民に対して怒っていると言ったほうが良いだろう。

――この国の国民を全員殺す!!――

二酒の決意は35年間、一瞬たりとも揺らぐことは無かった。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月24日 18:31:31  No.65004
I P:203.181.121.211
千里丘・・・
その飛行機には唯一無二の友人が居た。心を許しあえるのは、この地球上でそいつしか居ない。そう思っていた。
それが死んだ。こんなにもあっけなく。
当然悲しんだ。人知れず涙を流した。問題はその後だ。

日本インターは、その事故で人を殺したことになった。そのため、遺族達に、多額の賠償金を払うことになる。
その友人には身内は一人も居なかった。その友人を含めて、全員同じ事故で死んだ。
その友人の分は、俺に渡った。他の身内は、その知り合いたちに渡ることになった。
日本インターの社員が、賠償金について説明に来てもらうことになった。なんと言ったか覚えていないが、そのときのこのセリフが気に入らなかった。

「これでも結構高いほうなんですよ。この賠償金。」

ふざけるな。と思った。俺はそのせりふを聞いて、顔色が変わったのを覚えている。俺の顔色を伺い、さらに社員は付け足す。

「ご、ご満足いただけませんでしたか・・・?それでは・・・・これでどうでしょう・・・。」

電卓を差し出して、さっきよりも高い金額を持ち出した。俺はその電卓を叩き割った。ペットだとか、奴隷だとかと変わらないじゃないか。命と金を交換する。天命を果たすことなく消えた命でさえも・・・

――金と命を同じ土俵に置くな――

千里丘は、日本インターを陥れるため、35年間こつこつと準備をした。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月24日 22:10:50  No.65005
I P:203.181.121.213
舘・・・
当時、日本インターの整備員だった。飛行機が好きだった。豪快に飛び、真っ直ぐな澄んだ音を出すあの機械が好きだった。
あの時、墜落した飛行機の整備を担当したのは俺だった。不思議なことに、責められたのは機長。俺は名前すら出てこなかった。
だが、それが気休めになるわけではなかった。むしろ、俺が責められるはずなのに、全く責任の無いものが責められているのは胸糞悪い。
罪悪感に追い回され、皆、それに気づかない。
舘は決意した。

――俺が本当のことを教えてやる――

六貝・・・
あの事故。調査をしたのは僕だ。班の皆で原因を突き止めているうちに、僕達は重大な事実に出くわした。
あの事故は、本当は自衛隊のミスなんだ。
自衛隊が対北朝鮮用のミサイルの実験で、とあるミサイルを試験的に使用した。試験の時刻は夕方のため、オレンジ色の的を飛ばした。夕焼けの色に同化して、見にくいからである。
ミサイルは、予定どうりに発射された。予定どうりに的に当たる筈だった。
ミサイルが当たったのは日本インター321便。ミサイルを打つ隊員が見間違えてしまったのだ。
当時、日本インターの旅客機は、下半分に塗装が無く、銀色の地肌をさらけ出していた。
銀という色は周囲の色と簡単に同化してしまう。夕焼けの色を飲み込んだ旅客機は、オレンジ色の的と間違えられた。

そのことを発表した。だが、
「そんなことが発覚すれば、自衛隊の存続が危ぶまれる。」
と言う理由で、書き換えられてしまった。結果、整備ミス。(ちなみに、舘はこの話を信じていない。いまだに整備ミスが原因だと思っている)
今、本当の原因は、「ゼロファイル」と言うものに収められているらしい。
僕達に大量の口止め料が与えられた。正直いらなかった。汚らしすぎる。ナメてんのかあいつら。
僕がこうやってテロ行為をしているのは、舘と同じ理由だ。
本当の原因を教える。
ただそれだけの為だ。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月02日 23:12:28  No.65006
I P:203.181.121.213
8月12日
俺達の計画が決行される。
澄んだ空。今日は一日中晴れるそうだ。
今日、舘は集まった4000人の仲間の何人かに、爆破地点を車で教えていた。爆破地点は首都高環状線の内堀通りに一番近い地点だ。
「ゼロファイル」は、内堀どおりの真下にある。他にも、国の闇がその場所に葬られているのだと言う。
C1、地下鉄線等、地下を通るものは通常道路の真下に作られる。
しかし、この内堀どおりの一部は、地下鉄や高速道路が、そこを避けるように通っている。
六貝の話によれば、その部分に国の闇が葬られているようだ。
それだけに、防御はかなり硬い。何重もの防壁が、小さなその部屋を覆っている。ちょっとやそっとの衝撃では壊れない。
だが、核シェルターほどではないらしい。防壁を壊せるそれなりの衝撃を作ってやればいいのだ。それはその時が来たら説明しよう。

六貝のパソコンにメールが来た。

『HND 計画を実行する』

六貝以下、4人はベランダから東京湾のほうを見つめた。ちょうど羽田空港の辺りが赤く光っている。爆破されたのだ。

二酒「始まったな。」



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月05日 01:39:24  No.65007
I P:203.181.121.211
数分後、再びパソコンにメールが来た。

『HDN 制圧完了』

羽田空港は、こちらが集めた約4000人の者たちによって、制圧された。空港につながる首都高湾岸線の両側の空港トンネルを爆破。
さらに、京急線、東京モノレールも、トンネル部分で爆破した。
これにより、空港は船かヘリでしか来れなくなった。
この後、約4000人の者は旅客機をハイジャックし、自爆テロを行う。その前にこちらでやるべきことがある。
残りの少数のもの達の居場所の確認だ。二酒たち4人は携帯電話を取り出し、残りのものの位置を確認した。

二酒「二宮だ。(念のため偽名を使っている)位置を教えろ。」
相手「首都高環状線内回り、谷町ジャンクション付近です。」

環状線に二人、地下鉄線に一人を置いて、それぞれ自爆させる。位置はあの「ゼロファイル」が眠っている場所。内堀通りだ。
ハイジャックした旅客機と、その3人で同時に自爆を引き起こし、何十にもなっている防壁を破る。たとえ出来なくても、その防壁さえ丸見えにさせてしまえば、そこに何かがあると嫌でもばれてしまう。
再びパソコンにメールが入る。

『HND ハイジャックに成功。一分以内に一機目の離陸を開始する』

上出来だ。ここまで十分しか立っていない。首都高の方も地下鉄の方も今のところベストな位置に居る。後は指定された地点をうまく爆破するだけだ。
一機目が離陸したのがベランダから見えた。間を空けずに二機、三機と離陸していく。
ゆっくりと放物線を描き、目標の地点へと落下していく。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月05日 23:10:40  No.65008
I P:203.181.121.211
ドガァァァァァァン!!!

舘「おいおいマジかよ。こうも簡単に成功しちまうもんなのか。」
二酒「この世に絶望し、自殺をしようとするものだけを集めた。成功だ。」

千里丘はパソコンでさらに指示を出す。

『HDNへ 最後の飛行機は国会議事堂に落とせ。』

すぐに了解の返事が来た。羽田空港に30機ほどあった旅客機は、もう数機しか居らず、閑散としていた。
最後の飛行機が飛び立ち、数分後、予定通りに国会議事堂に墜落した。ほんの15,6分の出来事だった。
自衛隊や、米軍の飛行機が東京上空に着いたのはそれから更に10分立っていた。

二酒「いまさら来たっておせーよ。ホントのろまだな。この国の奴等は。」
千里丘「人を助けるのでさえ、他人の許可を得なければならない。そんなゴミのようなシステムがこの遅さを作り出している。35年、いや、それより前からこのシステムのせいで人は死んだ。一体何時になったら気付くんだ。」

――そんなゴミみたいな国は死んだ方がいい――

六貝「同感だな。どんなに進歩しても、この国は発展途上国だったんだ。」
舘「計画終わって安心したら便所行きたくなったな。ちょっと行ってくるわ。」
六貝「あ、俺も。テレビ点けといてよ。どんな形で報道されているのか楽しみだな。」



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月06日 00:10:12  No.65009
I P:203.181.121.211
二人はトイレに行かず、六貝の部屋に行った。部屋の引き出しから、銃を2つ取り出した。

六貝「失敗だ。二人をとめることが出来なかった。」
舘「ああ。出来なかった。」

――悪人のまま死なせるのは――

六貝「どんな手を使ってでも、あの二人を悪人のまま死なせるわけにはいかない。自分達が悪人になっても・・・」
舘「でもどうする?」
六貝「脅す。『ゼロファイル』の存在を証明した後、自分達がこのテロを行ったと言うように説得してみる。」
舘「出来るのか?」
六貝「やってみるしかない。」

二人は走って、元の部屋に戻った。

六貝「動くな!!!」

テレビを見ていた二人は、ハッとして振り返った。最初は銃を自分達に向ける二人に驚いていたが、少しして、普通の表情に戻った。

二酒「おいおい。銃が震えているぞ。しかも軽く逃げ腰だし。お前ら何なんだ。」
舘「頼みごとがある。」
二酒「人に物を頼むときの態度ってもんがあるだろう。銃向けられちゃぁ、怖くて何もできねぇっての。」
六貝「ゼロファイルの存在を証明した直後、自分達がこのテロをしたと公表するんだ。」
二酒「千里丘、何とかいってやれよ。この馬鹿共に。」
舘「ふざけんなぁ!!!」
二酒「怖い怖い。これじゃあこっちが悪人みたいじゃねえかよ。汚い手だけど、間違ったことはしていないと言ってやってたことだろう。何を今更・・・」
六貝「この野郎ぉぉぉぉぉ」

バァァァン!!!



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月07日 19:34:39  No.65010
I P:203.181.121.212
弾は心臓の近くに命中した。二酒がグラリと倒れる。

六貝「あ・・・ぁぁぁ・・・」
舘「二酒ぁぁ!!」

何とか息をしているようだ。しかし、これではもう長くは持つまい。数分もせぬ内に息絶えてしまうだろう。
六貝はショックで倒れこんでしまった。

二酒「はぁ・・・ぐぅ・・・てめえらぁぁぁ!!!ふざけんなぁぁぁ!!!」

二酒は苦しみのあまり、言葉が途切れ途切れになっている。

二酒「間違っ・・・たこと・・・をやっているわけじゃ・・・ないって、ゲホッ・・・お前らも言っていただろうがぁぁぁ!!!」
千里丘「この行動が正しいとか、間違っているとか、そうじゃないだろう。」

千里丘は冷たく言い放つ。最後を迎える二酒にもう一言付け加える。

――この行動でお前は何かを伝えたかったんじゃないのか――

二酒「!!・・・」

二酒は一瞬、何かに気付かされたような表情をした。そして、ゆっくりと目を瞑り、何かをつぶやいた。ハッキリとは聞こえなかった。
そしてそのまま、息絶えてしまった。
最後の表情は、この35年間、見せることの無かった優しげな表情だった。



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月07日 21:40:40  No.65011
I P:203.181.121.211
二酒が息絶えるのを確認すると、千里丘は全部のパソコンをつけ、一つ一つをいじり始めた。

千里丘「もうお前らも十分だろう。これっきり、あの事故のことは忘れよう。」
六貝「な・・・なんで・・・だよ・・・」

千里丘「国の奴等はゼロファイルを狙った犯行だと嫌でも気付くだろう。一週間、いや、数日と立たないうちにゼロファイルは何らかの形で処分されるだろう。」

――事実ってのは脆いんだ。人の命のように。――

――呆気なく、崩れ去ってしまう。――

千里丘「この部屋のパソコン全部のデータを削除する。いいな。」
六貝「・・・」
舘「・・・ああ」
千里丘「出来ることならこれっきり、この事故には関わらないようにしよう。」

すべてのデータが削除されたのを確認し、3人はその部屋を出て行った。

数日後、ゼロファイルは焼却処分された。3人は自首し、終身刑となった。

――その行動が
  正しいとか
  正しくないとか
  
  そういうのじゃない

  その行動で
  何を伝えられたか
  何を教えられたか

  そういうことを
  分かろう
  分かり合おうとしていきたい

  すべてが分かり合えば
  再び立ち上がれる――



Re:そこに居るはずの事実  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年09月07日 21:46:09  No.65012
I P:203.181.121.211
これにて、「ここに居るはずの事実」を終わります。

いかがでしたか。またしても、重苦しい話題を書いてしまってすいません。次は、明るい話を書きたいと思います。
最後までお付き合いいただいて、有難うございます。



[64] ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 19:09:57  No.64001 [返信]
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I P:203.181.121.212
 あらすじ

25年前に航空機事故で亡くなった人たちの物語です。

 登場人物

二酒 大(にのさか だい)
25年前に航空機事故で亡くなった人の一人。職業はパイロット。事故当時、機長の座にいた。

小林 ケイ
同じく、事故で亡くなった人の一人。副操縦士。結構明るい性格。

高崎 
天国の住人。変人だが、一応神様の座についている。




Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 20:28:43  No.64002
I P:203.181.121.213
俺は25年間死後の世界に居る。
ここはすごく住みやすい。さすが死後の世界。食い物にも金にも困らない。
言葉の壁も取り払われている。
そして何より争いがない。
人々は悩みもなく、苦もなく、自由に気ままに生きている。
しかし俺は、悩みも苦もある。
「こんなところで暮らしていいのだろうか。」
俺は25年間、その悩みに追い回されている。
なぜなら俺は、人を殺したからだ。

25年前

ドッシーン!!
俺「なんか爆発したぞ!エマージェーシーコールだ!」
小林「油圧が下がっています。油圧が!」
俺「機体そんなに傾けんな!」
小林「ダメです!傾きが元に戻りません!」
俺「なんでこいつ・・・」

俺「気合入れろ!」
小林「はい!」
俺「失速するぞ!油圧は?!」
高崎「全部ダメです」

俺「高度下げるぞ!」
小林「はい!」
俺「両手でやれ両手で!」
小林「はい」
高崎「キャプテン、車輪出したらどうですか?」
俺「だめだ。車輪が降りない!」
高崎「手動でおろしましょうか?」
俺「ああ!」

俺「もっと高度下げろ!」
小林「いま、舵いっぱいです!」
俺「《JIA321、操縦不能!》こりゃあダメかも分からんね。」

俺「おい!山だ!コントロールとれ!右!!」
小林「はい!」
俺「エンジン全開だ!」
高崎「がんばれ!!」
俺「どーんといこうや!がんばれ!!」
小林「はい!」

俺「《えー、操縦不能!JIA321操縦不能!》機体上げろ!」
小林「はい!」
俺「フラップ止めな!(翼の面積を広げ、上に行く力を強める機械。これを広げると、速度が下がっていき、失速してしまうから。)」
高崎「あーーー!!」
俺「エンジン!フラップ!皆でくっついちゃダメだ!」
小林「フラップアップ!フラップアップ!」
俺「あげろあげろ!!エンジン入れて!!」
〔シンクレイト!シンクエイト!(降下率注意)ウーウー、プルアップ!ウーウー、プルアップ!(引き起こせ)〕



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 22:34:15  No.64003
I P:203.181.121.212
今でも思い出す。あの感覚、あの恐怖、感情のない警報機たちが奏でる焦燥。あの部屋。あの場所にはもう二度と行きたくない。関係者と話もしたくない。
原因がもみ消され、ボイスレコーダーの音声まで書き換えられ、ろくに調査も行われなかった。520人の死はたった一年間で時効となった。再調査も行わず、被害者達の声に耳をふさぐ。
こんな国だったのだろうか。こんな人々だったのだろうか。
面子、身分、そして金。
誓い、決意、そして心。
どんな秤で計っても、重いほうは分かりきっている。しかしいつしか人はそこから目をそらし、荷の軽いほうを選んだ。
恐怖、狂気、絶望・・・
そういう負の感情から楽な道を選んでしまう。
こんな国だったのだろうか・・・こんな人々だったのだろうか・・・

もう夕飯の時間だ。何故また考えてしまったのだろう。何度考えても、出る答えは同じなのに・・・



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 23:02:53  No.64004
I P:203.181.121.211
次の日

今日は朝から騒がしい。どうやら隣に誰かが引っ越してくるらしい。俺の住んでる家はアパートなので、よく響く。仕方がないので今日は一日どこかに出かけることにした。しかし、行く当てがないので、やっぱりドライブにしよう。
愛車の鍵を開け、ガレージから出る。高速道路に出て、うろうろする。首都高を何周しただろうか。空はだんだん赤みを帯びてきた。腹も減ってきたので、そろそろ帰ることにした。湾岸線を東京方面へ。直線ばかりなので、ついついスピードに乗ってしまう。
多摩川トンネルをくぐろうとしたとき、一機の飛行機が飛び立っていった。B747−400SR。通称ジャンボジェットと呼ばれるこの飛行機。おそらく大概の者は飛行機と聞いて真っ先に思いつく型だろう。偶然にも、俺が事故った時と同じ時刻、同じ機種、同じ日にちだったので、嫌でもあのことが思い出されてしまう。湾岸なんてスピードが乗って楽しいからなんて理由で来るんじゃなかった。

家についたのはちょうど日が落ちたときだった。引越しももうすぐ終わるらしい。やっと静かになる。夕飯を作り、食べようとしているときだった。

ピンポーン

インターホンが鳴った。今日引っ越してきた人が挨拶にでも来たのだろう。と思いドアを開けた。

小林「あ、どうも。今日となりに・・・」
俺「・・・」

俺はばたんと扉を閉めた。夢?幻?

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

小林「二酒先輩ですよね。あけてくださいよ。うまい酒持って来ましたよ。」

知るか!お前とはもう話をしたくないんだ。帰ってくれ!
間違いない。このふざけた性格。あの時副操縦士を務めていたあいつだ。

小林「高崎先輩。二酒先輩開けてくれないんですよ。もう他のところは済んじゃったし・・・」

高橋?嘘だろ!?あのときの航空機関士までいたのか!っていうか、あいつら同姓してんのか?

俺「おえ・・・(吐いた)」



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 23:24:19  No.64005
I P:203.181.121.212
高崎まで・・・あいつら何しに来た。俺の記憶を引きずり回してどうしようってんだ。ふざけてんのか!

ガリガリガリ・・・

え?鍵を開ける音じゃない。何かを引っかいている音でもない。

小林「すげえ。高崎先輩ピッキング上手ぇ。」

ピッキングかよ!!こうなったら何が何でも開けさせない。俺の腕力をなめんな!
俺はドアノブを力強く握り、手前に引いた。

高崎「よし、ピッキング完了。入れるぜ。」

入れさせない。入れさせてたまるもんか。予想通り、やつらは普通にドアを開けようとした。思いっきり力を入れているから、そう簡単には開けられない。二人で力いっぱい引いてもダメだ。俺の腕力には勝てない。

小林「そういえば、高崎先輩って神様の座についてたんですよね。」
高崎「ああ。そうだ。分け合ってピッキングしたら神の座を蹴落とされた。まあ、仕方ないかな。ちょっと離れてろ。今からその片鱗を見せてやる。」

こいつが神様?こんな変人が神様なんかやったら天国が滅茶苦茶になる。今その座についていなくて良かった。
ドアの向こうでぱちんと指を鳴らす音が聞こえた。そのとたん、ドアはすごい勢いで開き、俺は外に吹っ飛ばされた。

小林「やっぱそうだ。先輩。お久しぶりです。隣に引っ越してきたんで、挨拶に来ました。」
高崎「いやー、隣に先輩が住んでるとは思いもしませんでしたよ。」




Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 23:39:17  No.64006
I P:203.181.121.212
抵抗むなしく、結局俺の部屋に入ってきやがった。しかもこいつら、自分で持ってきた酒を飲みまくって酔い出して、自分達に飯を食わせろという。

俺「飯くらい自分で作って食えー!」
小林「だって作り方わからないし。」
高崎「同じく。」

こいつら、挨拶しに来たんじゃないのか。挨拶通り越してもうただの迷惑オヤジだ。とっとと帰ってもらいたい。こうなったら、酒をべろんべろんになるまで飲ませて眠らせ、無理やり巣に返すしかない。

俺「くそ!好きにしろ!」

こうしてほったらかしにしていれば、勝手に酒を飲み、勝手に眠りについてくれる。そしたら俺の勝ちだ。ん?なんだこいつら、酒持って俺に近づいてきた。

高崎「二酒せんぱーい。先輩も酒飲みましょうよ。」
小林「酒飲めばあんな事故のこと忘れられますって。」

お前らがいるから思い出しちまったんだろ!気がつけば俺は小林に羽交い絞めにされて、高崎に酒を無理やり飲まされていた。目が覚めたら次の日の朝だった。



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月12日 23:59:26  No.64007
I P:203.181.121.211
小林「先輩、大丈夫ですか?」

昨日あんなことされて大丈夫なやつがあるか!と、言いたかったが、二日酔いで頭が痛くて、しゃべれなかった。

高崎「おまえ、あのことまだ気にしてたのかー。もう皆気にしてねえよ。俺達も、あのときの乗客も。下界にいるやつらはまだうだうだ言っているらしいけどな。」

何のことだ。いつ俺はそんなことを言ったんだ。俺の記憶を読み取ったとでも言うのか。

小林「先輩、寝言うるさかったですよ。機体上げろーとか、失速するぞーとか。おかげでこっちはまともに寝れませんでしたよ。」
高崎「たった30分間の出来事なのに、お前8時間もそういう事言ってたぜ。あれかな25年だぜ。いい加減立ち直れよ。」

そうか。寝言でか。俺はまだ立ち直ってないんだな。そりゃそうだ。昨日も一昨日もそれについて考えてたもんな。

俺「なあ、高崎。俺どうやったら立ち直れるのかな。」
高崎「そういうのは自分で考えてください。俺はもう神様じゃないんですからね。」
俺「一番いいのは忘れることかな・・・。」



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月13日 00:57:25  No.64008
I P:203.181.121.211
高崎「そういうのは忘れちゃダメですよ。こういう出来事こそ、忘れてはならないんですよ。」
俺「じゃあ、どうすればいいんだ。お前らみたいに、あの事故を忘れずに、それでいて明るく過ごすにはどうしたらいいんだ。」
小林「決して明るく過ごしているわけではないですよ。事故の日がやってくるたびに思い出す。事故の日に限らず、忘れる日はありません。」
俺「じゃあ、どうすれば・・・」
高崎「俺達はこうしている。」

高崎が指を鳴らすと、そこは満席の旅客機の中となった。外は夕方。よく見ると・・・羽田?

小林「一緒にコックピットに行きましょう。」

いったい何をしようというのか。まさか、またあのB747を飛ばそうというのか。コックピットの日付を見る。

〔1985 8/12 6:08〕

間違いない。あの時、俺達が操縦していたあの・・・。

高崎「忘れてしまうか、それとも正面から向き合って戦うか。」

意味ありげに高崎が俺に言う。二人はあの時のように操縦席に座っている。出発前の最終チェック。目前に滑走路。一つだけあいた機長席。俺がここに座るのか。そんなことは絶対に・・・

ー忘れてしまうか、それとも正面から向き合って戦うかー

俺は決意した。俺はこの事実と、正面から向き合って戦う。
俺は機長席に座った。

小林「二酒機長。オールグリーンです。」



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月13日 01:13:14  No.64009
I P:203.181.121.211
お前は俺をまた機長と呼んでくれるのか。俺は黙ってスラストレバーに手を伸ばした。機長席と副操縦士席のちょうど真ん中にあるこのレバーで、エンジンの出力を調整する。俺はゆっくりと7割くらいまでパワーを上げ、滑走路の安全を確認すると、一気にフルパワーで機体を加速させた。

小林「V1」

この速度に達した。この速度に達したときは、何があろうと離陸しなければならない。

小林「Vr」

そのコールと同時に、俺は機首を上げた。やがてふわっと接地感が無くなり、機体は12度上を向いた。

小林「V2」

もう速度がついて、安全に上昇を続けられる。

小林「ギアアップ」
俺「ギアアップ」

俺が復唱し、ギアと呼ばれる車輪をしまう。機体はそのまま上昇を続け、やがて大阪に進路をとる。美しい夕焼け。雲の上に入り、さらに赤みを帯びた空が広がる。陸が遠ざかる。
初めてパイロットになり、初めて飛んだ日、俺は遠ざかる景色を見て、人間とは実に小さなものだ。と思った。山が、海が、雲が、空が、俺達の存在の小ささを教えてくれた。

ー飛ぶことでしか分からない。飛ぶことでしか伝えられない。ー



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月13日 01:44:58  No.64010
I P:203.181.121.213
今の下界のやつらは、テレビやインターネットで見たり聞いたりした情報で良しとしている。だが・・・

ー他のパイロットもそうだろう。飛ぶことで、自然と分かり合ってきた。ー

どんな性能のいいテレビでも、どんなに伝えるのが上手いナレーションでも、飛ぶことによって教えられることには敵わない。

ー溶け合うように飛び、そして分かり合う。ー

ー飛ぶ・・・。それ自体がこの雄大な自然と分かり合える唯一の方法なのかもしれない。ー

ドッシーン

来た!!!ビービーっと鋭い音を響かせる警報機、尾翼が吹き飛んでバランスを失う機体。左右に、上下にふらつく。舵を失い、制御が出来なくなった金属の塊。

ー俺はこの事実にケリをつける。今まで俺は逃げていた。ただ考え、ひたすらに嘆くのは正面から向き合っているとはいえない。ー

ー事実というのは、こういうことでしか分からないんだ。ー

25年前と同じだ。この空気。この張り詰めた狭い部屋。覆いつくすような、夕焼けのカーテン。
機体は北に進路をとり、不安定な飛行を続ける。さまざまなところから連絡が入る。羽田空港、大島レーダー、所沢管制室、横田米軍基地。ギアを下げる、エンジンの出力をわざと左右不対称にし、無理やり曲げる。あらゆる手を尽くすも、機体は、まるで人間に反逆をするように、山の方向へと進んでいく。



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月13日 02:15:17  No.64011
I P:203.181.121.212
夕焼けのカーテンは、月夜に溶けていき、銀色のライトが、群青色の空が、俺達の戦いのクライマックスを告げていた。期待は突然右に傾いた。地面がだんだん垂直の壁のようになっている。右に80度近く傾いた機体は、揚力(上に上がる力)を失い、螺旋階段を下るかのように、旋回しながら落ちていった。

〔シンクレイト!シンクレイト!ウーウー!プルアップ!プルアップ!〕

機体はエンジンの出力を上げたため、わずかに上を向くが、時は遅く、俺達の努力も虚しく、右の主翼が山にぶつかった。機体はブーメランのように右に回転した。

俺「機体が言うことを聞いてくれない。ダメだ、立て直せない!!」

JIA321便 墜落――

気づくと俺達は元のアパートにいた。

高崎「どうだった。」
俺「ありがとよ。おかげで、この事実と正面から向き合えた。」
小林「そうですか。それは良かった。」

小林と高崎は隣の部屋に帰っていった。あいつらが来なかったら、俺はいつまでも嘆き苦しんでる、下らない日々を過ごしていたのかもしれない。

ーその飛行機を飛ばしたものにしか分からないー

ーその勇気、その覚悟ー

ー最後まで戦い抜いて、真っ白になった身と心ー

俺「ありがとよ。」



Re:ここに居てもいいのか  投稿者:ふぇにーちぇ  投稿日:2009年08月13日 02:30:21  No.64012
I P:203.181.121.212
はい。これで僕のノークラ小説『ここに居てもいいのか』は終わりです。
いかがでしたか?
短かったですね。たぶんこのサイトの小説の中で最短で終わってしまったかもしれません。
登場人物もたった3人とこちらも多分一番少ないかもしれません。
突然思い立って書いたので、場面の移り方がすごくテキトーになってしまいました。
そこのところ、申し訳ありません。
次に書くときは、もっと計画を立ててから書きたいと思います。



[63] 悪の侍と善のチンピラ・・・キャラ紹介  投稿者:がちゃぽん侍  投稿日:2009年07月08日 17:52:48  No.63001 [返信]
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I P:220.96.56.124


人物紹介

善のチンピラ団

寺山 光司<てるやまこうじ>(20)
職業:ラーメン屋のアルバイト

チンピラなのに善の心を持っているという変わった
男。
腕はいいがラーメンは微妙である
善チンピラ団長として活動中
好きな食べ物 ラーメン

薄打 亀狗(うすだかめく)(18)
職業:寿司屋のリーダー(バラ色寿司貴公子といわれている)

善チンピラ団の副長
ボクシングをやっていた過去があり
腕は確かなもの。
好きな食べ物 刺身、うなぎなど

鮫肌 真治 (さめはだしんじ)(20)
職業:居合い斬り協会 副会長
居合い斬り副会長なので剣の威力は抜群。
はっきりいうとドSである。
好きな食べ物:ステーキ・ピーマンなど

本意 功労(ホイ コウロウ)(70)
職業:損金賞金(ぇ という企業の副社長

中国人の老人だが猿のような動きっぷり
をみせる。
目を隠されても耳や鼻、勘が発達してるので
正確に当てることができる
好きな食べ物:チャイニーズプリン

悪の侍チーム

秋 主裏(あき しゅうら)(21)
職業:殺し屋
侍なのに悪の道を歩むという怪しい
もの。
筋肉もあって結構すごいが
視力が悪い
好きなもの:人の血

片田 血子(かただ ちこ)(20)
職業:赤い弾丸チームリーダー
珍しい女の殺し屋。
よくからかわれてるので口げんかだけは強い
好きなもの:ガム(丸タイプ)

川島 悦子(かわしま えつこ)(20)
職業:斬り捨ての部 副長

小柄な体でありとあらゆるものを交わす
忍者的存在
好きな食べ物:チョコ

節打 拓斗(ふしだ たくと)(23)
職業:殺し屋の番人
悪の侍のなかでは最強の人物
ただ「薄打」との決着だけは着かなかった・・・・・



悪の侍と善のチンピラ・・・  投稿者:がちゃぽん侍  投稿日:2009年07月08日 18:14:32  No.63002
I P:220.96.56.124
第一訓「挑発」
 寺:ぐーーぐーー
薄打:ゴーゴーゴーゴー・・・
鮫肌:・・・・・・・・・・・(寝るときにいびきをかかないっぽい)
ジリりりりりりりりりりり!
カチャ・・・・・

鮫肌:ふぁ〜あ・・・・
ガサガサ
鮫肌:お・・・・食パン見っけ食べようっと。
ブチュブチュ〜(マヨネーズ)
パサッ(ハム)
ガシャン  
ブーーーーーーーーン
チン!

鮫肌:うお!トロトロだぁ!
モグモグ・・・

寺:よう!おっはよう!
ヒュン!
鮫肌:よッ!
クイッ
寺:あ・・・・
ドッシャァァァァァァァァァン
鮫肌:寺さ〜ん朝ごはんですゥ〜
薄打:よっす!アリ?何かあったんかい?
寺:ようイケメン寿司屋。
薄打:おはようございます。ン?うわッ
何やそれその黄色い物体!?
鮫肌:マヨネーズだけど・・・・何か?
薄打:何が?じゃねーよ!気味悪い
だよそれ見てると!
功労:こぉぉれぇぇぇぇぇ!鮫肌ァァァァ!
ドがん!
鮫肌:いだだだだだだ!
功労:これ!鮫肌!チャイニーズプリン
買ってきてていうたじゃろ!
鮫肌:わーったよ!買ってくるよ!もう!
バタン!
30分後・・・・
鮫肌:じーさんプリンかってきたぞ・・・・
功労:よし朝レンだ!
鮫肌:ええええええええ!

練習後・・・・
功労:では皆の物に伝えることがある。
実は悪の侍チームからの手紙が・・・・

悪の侍から
数日後この道場を破りにいく
キミ達のようなボロカス道場なんか
いらないからな
楽しみにまっておるがよい


   続く



第二話「突撃!」  投稿者:がちゃぽん侍  投稿日:2009年07月23日 11:51:55  No.63003
I P:61.118.124.7
本意:今の内に備えられるよう防具を買っておくんじゃ!
鮫肌:はい!

寺:ふんふふんふ〜ん♪(鼻歌)
鮫肌:これとこれとで10000円で・・・・
薄打:お!これいいな!

寺の装備
剣 龍河の剣
盾 蛇呪いの盾
頭 鉄かぶと
鎧 ミラーアーマー
腕 魔法のこて
膝 氷のひざあて
足 鉄げた
飾り ダイヤ

鮫肌の装備

剣 さばきのつるぎ
盾 デビルシールド
頭 ミスリルヘルム
鎧 ダイヤのよろい
腕 悪魔のてぶくろ
膝 龍戦士のズボン
足 魔道士の呪げた
飾り 龍のおまもり

薄打

剣 サンダーソード
盾 マウンテンシールド
頭 奇道士のかぶと
鎧 プラチナの鎧
腕 黒い悪魔(というなまえのこて)
膝 冷えピタ(ぇ
足 保冷剤(しつこい

本意 では行くか!

秋 主裏の道場

薄打:あ・・・・あのォ・・
管理人:なんじゃ貴様ら
寺山:あ゛!あそこに侵入者!
管理人:なんじゃと!うおおおおお!
寺山:今の内に
タタタタタタタタ・・・・・
 
そーー・・・・■´)チラ

秋:オイお前ら分かってるが今日があの道場
に行く日だぞ
片田:ウふふ・・・あんなグダグダした道場なんて
赤子の手を握るより簡単なのよゥ
鮫肌:なんだとコルァァァァァァ!
オメーなんかドラ○エのスラ○ム
倒すより簡単じゃボケェェェェェェ!
寺山:あッおまッばッ・・・(汗)

続く



[57] 銀河の大迷路と宝  投稿者:ルイカメック  投稿日:2009年07月07日 21:44:02  No.57001 [返信]
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I P:112.70.116.62
       あらすじ
皆さんが今住んでいるこの世界には、様々な謎があります。
その中で『銀河の大迷路』と言う謎を
今日は話していこう。
           第1話
「ふ〜今日もいい天気で宝探し日和だな〜」
この子はトレジャーハントの堀 正登、
父親が伝説のトレジャーハントでこれまでに集めた宝がまだ残っていると言う噂も少々ある。
正登 「よしっ今日もあそこに行くか。」
正登はてくてく歩いていくと洞穴ががあった。正登はその洞穴を
歩いて出口から出てみたら・・・。
そこには大きな山があり足元にはアンモナイトの化石などがたくさん埋まっている、正登は山の壁を削りだした。
カキン、カキン、カキン、ガキン
何かがぶつかった
正登 「?」
正登は手でそこをはらって見た。
そこには古びた石版があったそしてその石版には何か書いてあった。
正登 「何だこれ、何々、この世界と世界の外を結ぶ山『杉月山』 どういう事だろう。」
正登はその石版を家に持って帰って詳しく調べてみた。
正登「何々「杉月山 兵庫の小さな山でとても神聖な山である、ここに洞窟がありそこをくぐると別の世界につながっていると言われている
しかしここを通って帰ってきた者はいない。」 へ〜こんな場所があるんだ〜。 ふぁ〜今日はもう眠いから寝よ〜。
正登は眠りについた。
          第1話  完




[43] 「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年03月26日 19:10:45  No.43001 [返信]
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I P:219.18.166.64
どうも、お久しぶりです。(たクラッシュです)
久しぶりの新作は、1年前に作られた冒険日記の続編です。
では、次のレスから小説に入らせていただきます。
ではw



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年03月26日 19:20:05  No.43002
I P:219.18.166.64
あらすじ/登場人物紹介

それは、サハラ砂漠への鉱物発掘の冒険の、半年後のことであった・・・
今は2008年の真夏で、寒い北海道でさえも温暖化のせいか暑くなった。
そんな日、町長が了治の家にやってきた。
了治:はい、杉下ですが。
町長:おお、杉下さんではないですか。
了治:あ、町長さんでしたか。どうも。
町長:実は先日・・・
(回想中)
総理:あなたが、能蔵(のうくら)町の町長ですね?
町長:はい。
総理:そちらで杉下了治さんという方が、砂漠で鉱石を取ってきたというニュースを聞きまして。
町長:そうですか。
総理:その功績を買いまして、日本中・・・いや、世界中で通用するクリーンエネルギーの素、
「グリーンフュエル」なるものを発掘していただきたい。
町長:えええっ!?
(現実・・・)
というわけなのでございます。
了治:えええっ!?
町長:わたしと同じリアクション・・・・・・
まぁそれは置いといて・・・これが、総理からじきじきに受け取った情報です。
了治:なになに・・・
「グリーンフュエルについて・・・」
「燃やしても二酸化炭素は出ません・・・しかも1個溶かして自動車に入れたところ、
自動車は10キロ走り続けました!」
ふむふむ・・・・・・
「ただし、水と反応すると爆発を起こすため、危険なので使用されていません・・・」
こんなの大丈夫なんですか!?いくらクリーンとはいえ・・・
町長:そのために、フュエルを別の物質に変えて燃料とするための工場もあるんですよ。
了治:なるほど・・・
「原子力発電所で分解すれば、流通させてもよろしい」
町長:さて・・・・・・たびたびすいませんが、フュエルをとりに・・・
了治:わっかりました!砂漠でも遺跡でもドンと来い!
町長:南極の方へ!
了治:ズコッ!ちょっと、広すぎやしません?
町長:大丈夫!わたしがしっかりサポートしますから!
では、1ヵ月間、私どもで情報を集めて参ります!!
了治:はぁ・・・お願いします。(ガチャ)



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年03月26日 19:25:05  No.43003
I P:219.18.166.64
登場人物紹介
杉下 了治(1980年生、28歳、北海道能蔵町出身)
前作ではサハラ砂漠の鉱物を発掘し、町に大いに貢献した冒険家。
今回は日本という大きな地域を背負って、南極へ旅立つ事となった。
冒険は大好きなので、多少条件が悪くてもすぐに呑んでしまうそうだ。

窪野 夜理子(1981年生、27歳、東京都出身)
前作、サハラ砂漠内の小さな町で出会った、元ツアーガイドの現考古学者。
家には趣味で集めた歴史書や、専門的な道具がたくさんある。
考古学者として、調べた事はいち早く確かめないと気がすまない主義。

ジョージ・マッシュ(1978年生、30歳、ニューヨーク州出身)
金髪、キノコヘアーのアメリカ人。南極へ行く途中、立ち寄った町で知り合う。
南極ではぐれた友人を探すためと、了治らの旅についていく事になった。
わりと非常識であり楽天家であるが、はぐれた友人を想う強さなら誰にも負けない。

トミー・ブラウン(1963年生、45歳、ハワイ州出身)
ハリウッド映画で活躍中のアクションスター。南極でロケを行っていた。
ロケの現場まで戻れなくなっていたところを了治に救われ、一時的に仲間になった。
しかしジョージは、トミーの大ファンだそうで、幾度も空気の読めない行動を・・・

エクストラ
町長(1950年生、58歳、本名非公開)
了治らがすんでいる町の町長。わりと腰が低い。
了治に負けないほどの冒険好きだが、もう流石に年なのであきらめている。
なお、町長の部屋には、数樹(後述)の遺影が飾られている。

山上 数樹(1979年生、2008年没、28歳、能蔵町出身)
前作、サハラ砂漠の冒険に同行した、了治の亡き知己。
常に向こうの世界から了治らを見つめている。
了治も常に、数樹の写真入りのロケットペンダントを下げている。

ジャック・ジャクソン(1979年生、29歳、ニューヨーク州出身)
ジョージの無二の親友。南極ではぐれ、ジョージらを待っている。
体力があるため、吹雪の中でもある程度活動できる。
そしてどうやら、遭難中にグリーンフュエルについて調べていたとか!?



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月16日 19:04:55  No.43004
I P:124.144.88.191
第1章〜新たなる冒険の始まり〜
ナレーター:ここから先は、前作同様、冒険家・杉下了治が付けた旅日記を、
そのまま小説化させていただいておりますので、出番はありません。
少々読みづらく思われますが、勘弁してください。
それでは、冒険日記の始まり始まり・・・

その日からというもの、私(了治)は冒険の準備に取り掛かった。
しかし・・・地元の知己でも冒険についてきそうにないし・・・(前作参照)
とはいえ1人でもちょっとな・・・・・・・・・私は、考えた。
・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!窪野夜理子(以下、夜理子)がいた!
彼女は最近考古学を本格的にやってると聞いたからな・・・早速呼び寄せてみるか!
私は、徐に電話をかけた。(TRRRRR・・・)
了治:もしもし、杉下了治ですが。
夜理子:あっ、了治君?お久しぶり。調子はいかが?
了治:あぁ、元気でやってるよ!それより・・・ちょっと話すと長くなるが・・・(以下省略)
・・・というわけで、早速北海道能蔵町まで来てくれないか?
夜理子:はい、了解。身支度に3日ほどかかるわ。
了治:あいよ!じゃ、また後ほど。(ピッ)
さて・・・こっちも準備を始めなければ・・・
しかし、私の家には肝心の資料が全く無い。どうすれば・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!数樹が住んでた家に行ってみよう!
私は、歩く事10分、数樹が子供のころ住んでいた実家にたどり着いた。
(ピンポーン)了治:こんにちは、杉下了治です。(ガチャ)
数樹の母:あらまぁ、杉下君。こんにちは。
了治:あ、こんにちは。あの・・・半年前はホントにすいませんでした・・・
数樹の母:いいのよ、気にしないで。数樹の意志で行ったんだから・・・
それより、何の御用?
了治:すいません、数樹君が1人暮らししてたアパートのカギって持ってますか?
数樹の母:えーーとね・・・ちょっと待ってて。
数樹の母は、どたばたと音を立てながら、数樹のアパートのカギを探しに行った。
しばらくして、数樹の母が戻ってきた。
数樹の母:はい、これ。
了治:ありがとうございます。
数樹の母:でも、いったい何のために?数樹が帰ってきてから、
金目のものは全てうちで回収したんだけど。
了治:あの、話すと長くなりますが・・・(以下省略)
・・・というわけで、数樹君の歴史書を何冊かお借りしたいのですが。
数樹の母:どうぞどうぞ!なんなら持っていってちょうだい。
了治:あ、いいんですか?ありがとうございます!
数樹の母:それじゃ、数樹によろしく言っといてね!
了治:わかりました!!
・・・そして、何十冊・・・いや、趣味なのでそう多くは無いが、
歴史書をリュックに詰め込んで、家に帰り、さっそく調べ物を始めた。

・・・・・・どれほど眠っただろうか。気づけば、もう夜になっていた。
元来私は調べ物が苦手だったが、数樹は知識が豊富だったおかげで、
前作ではうまくいったのだろう・・・しょうがない。調べ物は夜理子に協力してもらおう。
明日は、町長に荷物の準備を頼みに行こう。
そして、ゆっくり晩御飯を食べ、今日はぐっすり休むことにした。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月16日 19:08:38  No.43005
I P:124.144.88.191
目が覚めたら、朝になっていた。・・・そういえば、不思議な夢を見た気がする。
数樹がやってきて、お告げのようなことを・・・・・・・・・たかが夢だ。気にする事はない。
さて、朝飯を済ませ、町長の家へ出かけよう!
(ガチャ)(ドシン!)了治&???:うわあっ!?
・・・家を出ようとした矢先、誰かがぶつかってきたようだ。
???:あっ、了治君。
了治:なんだ、夜理子か〜。あぁ、ビックリした。
夜理子:ごめん。それより、どこへ?
了治:町長の家へ、荷物の準備を頼みに。
夜理子:そう?じゃ、わたしも行っていい?
了治:え?何でそうなる?
夜理子:まぁ、挨拶のつもりで・・・
了治:そうだな。じゃ、行こうか。
私は、車庫にしまいっぱなしだったボロ車を出し、10分ほど走って町長の家に着いた。
(ピンポーン)了治:こんにちはー。杉下です。(ガチャ)
町長:おお、杉下さんじゃないですか。そちらの方は・・・
夜理子:こんにちは。窪野夜理子です。
町長:あぁ、思い出した。半年前、うちにやってきた・・・
了治:それより・・・先日申しました、荷物の準備ですが・・・
町長:おお、それならすでにできておりますぞ。
町長は、前回の冒険より過酷である事を覚悟し、
缶詰50缶、ミネラル10リットル、懐中電灯やライター、現金10万ドル、そして
前回使った後修理したテントを持たせてくれた。
・・・10万「ドル」というのが少しばかり気になるが・・・
了治:ありがとうございます。出発前日に取りに来ますので。
町長:では、また後ほど。(ガチャ)
夜理子:ところで・・・
了治:何?
夜理子:町長さんに任せっぱなしでいいのかしら?
了治:大丈夫!前回もバックアップしてもらったし。それより、あの人は冒険が大好きなんだ。
夜理子:そうだったの!それで、冒険家の了治君を支持して・・・
了治:まぁ、そう考えてもらっていい。さて・・・早速帰って、調べ物をせねば・・・
・・・というわけで、自宅に帰った私と夜理子は、3週間缶詰で調べ物を終え、
冒険に出る決意を固めた。そして、町長の家で荷物を受け取り、出発しようとした矢先・・・
了治&夜理子:では、行ってきます!
町長:あっ、ちょっと!
私は、急に呼び止められたのでこけてしまった。
町長:まず、アメリカのニューヨークシティで、防寒具を買って行ってください。
夜理子:え?日本では買えないんですか?
町長:そうなんですよ〜。アメリカのニューヨークシティでしか売ってないもので・・・
了治:市名長い!いちいちフルネームで言わなくていいじゃないですか。
町長:それで、防寒具を備えたら、そこから飛行機で南極まで行ってください。
了治:あ・・・はい。
私は、正直ちょっといい加減すぎて分からなくなった。ホントにそれでいいのか?



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 20:52:17  No.43006
I P:124.144.88.191
第2章〜ニューヨークシティにて〜
飛行機で10時間、私たちはニューヨークシティに到着。
夜理子は元ツアーガイドだけに飛行機慣れしているが、私はちょっと疲れている。
さて、気を取り直して、町長から預かった地図を取り出し・・・
了治:えーーと・・・空港から出て、東に500メートル、南に300メートル・・・
夜理子:さあ、行きましょう!
了治:あ、あぁ。・・・ちょっと売店で頭痛薬買ってくる・・・
夜理子:行ってらっしゃい。
私は、薬を飲んで少し休憩し、やっと調子を取り戻した。
さすが世界経済の中心街、道は常に人と車で埋もれていた。
そして、歩く事5分、例の防寒具がある百貨店についた。
了治:これ2つください!
店員:Thank you.It costs 5000 dollars.(ありがとうございます。5000ドルになります。)
了治:すげぇな、最近の外国の店は。
夜理子:さあ、これで材料が揃ったわ。行きましょう。
了治:おう!
そして私たちは、さっきの空港に戻り、南極行き1便に乗ろうとした、その時・・・(ドシン!)
了治&夜理子&???:うわあっ!?(Oh!)
???:Oh,I'm sorry.(すいません。)
了治:いいって。ほら、立ちなよ。
???:Pardon?(もう1度お願いします。)
夜理子:あ、うちで翻訳機を準備してたのを忘れてた。
了治:ズコッ!それを早く言えよ・・・(ピッ)
???:わたしはジョージ・マッシュといいます。
夜理子:宜しく!
了治:ところで、さっきは浮かない顔をしてたな。どうしたんだい?
いきなりで難だけど、オレたちに話してくれないかい?
マッシュ:じつは・・・2週間前、友達5名と南極ツアーに行きまして。
了治:ふむふむ・・・
マッシュ:帰り際、飛行機が離陸した瞬間、親友が1人いないことに気づきまして。
夜理子:まさか・・・
マッシュ:ボクにはアイツほど互いを分かり合える友人がいないので・・・
ここ数日、ボクもいろいろと手を打ったんですが、帰ってこなくて・・・ううっ。
了治:ふむ・・・・・・
アナウンス:えー、間もなく、南極行き1便が出発いたします。
了治:やべ!急がないと!
マッシュ:もしかして、あなた達、南極へ?
夜理子:そうだけど・・・
マッシュ:突然難ですが、ボクを連れて行ってください!
・・・どこか、前回夜理子と出会った時の流れと似ている。
ちょっとドジなやつだけど、見殺しにするわけにはいかない・・・
了治:・・・・・・よし!じゃ、付いてきな!
マッシュ:ホントですか!?ありがとうございます!
夜理子:さあ、ジョージ!急いで!
(キィィーーーン・・・)



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 20:55:49  No.43007
I P:124.144.88.191
了治:よし、飛行機にいる間に防寒具を着よう・・・
ちょっとここじゃ着づらいから、トイレで着替えてくる!
夜理子:行ってらっしゃい!
マッシュ:う〜〜〜ん・・・アイツ、無事かなぁ〜・・・・・・
あぁ〜〜もう、気になってじっとしていられないや!(ドシン!)
マッシュは、あわてすぎてスチュワーデスにぶつかってしまい、ドリンクがこぼれてしまった。
スチュワーデス:うわっ!?
マッシュ:あ、すいません。
夜理子:あの・・・大丈夫ですか?
スチュワーデス:は、はい・・・
マッシュ:これで5回目だ・・・飛行機で騒がれるの。
夜理子:これはかなりの慌てん坊ね・・・大丈夫?
マッシュ:あ、すいません。
夜理子:友達が心配なのは分かるけど、少し席でじっとしてたほうがいいわよ。
マッシュ:はい、そうします・・・
了治:やれやれ・・・やっと着れた。案外大変だなぁ・・・
夜理子:じゃ、次はわたしが行ってくるわ。
了治:行ってらっしゃい!



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 21:14:11  No.43008
I P:124.144.88.191
第3章〜南極にて〜
・・・そして一晩たったころ、飛行機が南極に着いた。
了治:あ、全然寒くないや!すげぇな!
マッシュ:ぶるぶるぶる・・・がちがちがち・・・・・・・・・
マッシュは防寒具など着ていない、むしろ薄着だ。
私と夜理子で、荷物を漁っていたら、セーターが1着ずつ出てきたので、マッシュに貸した。
マッシュ:すいません・・・あわてて何の準備もしてなくて・・・
了治:それより・・・早速友達を探そう!名前と服装は?
マッシュ:名前は「ジャック・ジャクソン」、緑色のコートを着てるはずです。
了治:よし・・・じゃ、どの辺ではぐれたか・・・・・・知るわけないか。
マッシュ:はい・・・彼はケータイを持ってるので、発信音で探しましょう!
夜理子:ここ南極よね。ケータイ繋がるかしら?
マッシュ:え・・・?・・・・・・あっ!アンテナが無いから繋がるわけが・・・
了治:しまった・・・そうだったか。なら仕方ない、歩こう!
夜理子&マッシュ:はい!
そして歩く事半日・・・っていうか、昼も夜も分からない。
日本が真夏ならこっちは真冬。太陽さえ昇ってくれない。真っ暗で、ちょっと不安だ。
こうなったら歩き続けよう。眠ったら死ぬかもしれない・・・雪山ではないが。
私はテントを担ぎ、夜理子は彼女自身の荷物、そしてマッシュに私の荷物を任せることにした。
だが、懐中電灯はいつ切れるか分からない。こうなったら暗中模索だ。
何日かかるだろうか。まず、ジャックを探すことに。
これでフュエルも探すとなれば、軽く2〜3ヶ月はかかるだろう。
・・・何時間歩いただろうか。私は、くたくたで日記を書く気力さえない。
やむを得ず、テントを張って休む事にした。
夜理子も、マッシュも、一瞬でパタリと寝てしまった。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 21:16:17  No.43009
I P:124.144.88.191
夜が明けた・・・だろうか。少し明るくなってきた。
良かった。これでジャックを探しやすくなる・・・
マッシュ:あれ?あんなところにイスとカメラが置いてありますよ?
了治:きっと写真家が遭難したんだ。かわいそうに。
夜理子:それより・・・ここからは崖だから、気をつけて。
マッシュ:あ、そういえば・・・帰る前に崖を渡った気がします・・・
了治:なるほど、崖を渡った先に・・・
マッシュ:ジャックがいるかも・・・早速、渡りましょう!
クレバスに落ちたら生きて帰れない・・・覚悟を決めて、私たちは崖をわたり始めた。
どうやらあと少しで渡りきれそうだ、と思った矢先・・・
(ガタン)マッシュ:あわわわわ・・・・・・うわぁぁ〜〜〜〜〜っ!!!
了治&夜理子:マッシュ〜〜〜〜〜
了治:しょうがない、降りるぞ!
夜理子:そんな無茶な!・・・・・・まぁ仕方ないわ、行きましょ!
了治&夜理子:それっ!!
・・・・・・うっひゃぁ〜〜〜〜!!!
・・・・・・・・・・・・あまりの高さに、3人とも気絶してしまった。
・・・・・・見た感じかなり高かったので、死ぬかと思った・・・が、雪のクッションで助かった。
目が覚めると、クレバスに人が1人いた・・・!?
了治:あっ、あれは・・・?
マッシュ:あ゛っ!!アクションスターのトミー・ブラウンだ!!!
私は、拍子抜けにずっこけてしまった。
了治:なんだ・・・人違いじゃないか・・・・・・
マッシュ、ちょっと翻訳機を貸して!
マッシュ:OK!
ブラウン:や、やぁ・・・ボクはご存知、トミー・ブラウンだ・・・
夜理子:あ、この人見たことあるわ・・・
了治:いや、そりゃ当たり前でしょ!
ブラウン:じ、実はこの間まで、ここ南極で最新映画「22世紀少年〜青い機械ネコ〜」の
実写版の撮影をやってたんだ・・・
私は一瞬、それは某日本の国民的アニメのパクリではないかと思ったが・・・まぁどうでもいい。
ブラウン:撮影中に風に飛ばされて・・・・・・
気が付いたらここに倒れていた、というわけさ。
マッシュ:大ファンなんですけどみたいな!大ファンなんですけどみたいな感じで
やってます的な!!!!
了治:うるさい、キン○オブコ○ディじゃないんだから・・・
ブラウン:それより・・・あなた達、どこから来たの?
了治&夜理子:俺(わたし)たちは日本から。
マッシュ:ボクはアメリカから!
ブラウン:へぇ〜・・・わざわざ日本から?ようこそ・・・と言いたいところなんだけど・・・
いったい何のためにこんな最果てまで?
了治:話すと長くなるんだけどね・・・



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 21:20:15  No.43010
I P:124.144.88.191
・・・私は、総理からじきじきに「グリーンフュエル」を頼まれた事を話し・・・
了治:・・・というわけで、ここ南極へやってきたんだ。
ブラウン:じゃ、あなた達、冒険家なんだね!頼もしい!
そこで、1つ頼みたいのだが・・・
マッシュ:何ですか?
ブラウン:ボクをクレバスから救い出し、ロケの現場まで連れ戻して欲しい・・・
夜理子:・・・わかりました。・・・・・・でも、どうすれば・・・
了治:そうだ・・・少し気が遠くなりそうだが・・・・・・
3人:???
(ザクッ、ザクッ・・・)
マッシュ:・・・もしかして、クレバスの上まで階段を作る気ですか?
了治:そうだよ!だって、縄持ってないんだから・・・
あっ!!荷物に入れ忘れた!!私は今更気づいた。
こうなったら日が暮れるまで階段を掘り続けようじゃないか。
まだ食料には余裕がある。大丈夫だ。
ブラウン:そういえば、あなた達の名前を聞いてなかったね。なんていうの?
了治:俺は杉下了治っていうんだ。よろしく!
夜理子:わたしの名前は窪野夜理子です。よろしく!
マッシュ:ぼ・・・ぼ・・・ボクは、ジョージ・マッシュです!サインください!
了治:そんな場合じゃないだろ!
ブラウン:ハッハッハ、お安い御用。ただし・・・ボクを助けてくれたらね。
彼は、アクションスター風にウィンクした。横で、マッシュがフルパワーだ。
私も、負けてはいられない。掘るぞ。

・・・どれほど掘っただろうか。さすがに疲れてきた。
夜理子、マッシュ、そしてブラウンも、疲れを隠せずにいる。
マッシュ:す・・・少し休みませんか?
おお!ナイスタイミング!・・・といわんばかりに、私はテントを張って、4人で寝る事にした。
ブラウン:ハァ〜疲れた・・・でも、スタントシーン1つあたりの撮影に比べれば・・・
まだまだ全然大丈夫!
夜理子:さ・・・さすが、アクションスターというだけあるわ・・・
了治:さぁ!持ってきたサプリメントを、1人1粒ずつ・・・
・・・と、栄養補給サプリメントを出し、飲もうとした瞬間・・・
(ガラガラガラガラ・・・・・・)



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月18日 21:21:56  No.43011
I P:124.144.88.191
4人:うわああぁぁ〜〜〜っ!!!
了治:みんな、急いで逃げるんだ!!
マッシュ:うぐっ・・・!(のどに詰まった・・・)
(ガラガラガラ・・・ガッシャ〜〜ン!!)どうやら、掘った穴のおかげで、なだれが起こったようだ。
マッシュ:ぜぇ、ぜぇ・・・(飲んだサプリメントを吐き出した。)
了治:くそ〜〜〜・・・雪崩を頭に入れてなかった・・・
マッシュ:しかも、作った穴はふさがれて元の壁に・・・これじゃ上れない・・・
夜理子:せっかくだから、クレバスを探検してみない?
私たちは、穴掘りに夢中で、クレバスの探検を忘れていた。今回の私はかなりボケてるな・・・
了治:で、でも・・・今日は疲れたから、ゆっくり休んで、明日にしないか?
3人:賛成!
了治:よし、じゃここで寝よう・・・
4人とも、やはり一瞬でぐっすりと寝た。よほど疲れたのだろう・・・




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月19日 13:15:52  No.43012
I P:124.144.88.191
第4章〜クレバスにて〜
さて、朝になった。今日ははっきりと分かる。
4人ともスッキリと目覚め、クレバス探検に出た。
夜理子:そういえば、ジョージ・・・
マッシュ:なんですか?
夜理子:もういいの、タメ口で話しても・・・わたしたちは仲間でしょ・・・
それより、ジャックのことだけど・・・もしかして、クレバスにいたりとか・・・
マッシュ:う〜ん・・・あの時結構遠くまで歩いた気がするから・・・
・・・いや、しかし・・・風で飛ばされた可能性も・・・・・・
ああ〜〜!ジャックよ!どこにいるのだ!?
了治:まぁまぁ・・・あせってもしょうがない・・・とりあえず探検してみないか?
マッシュ:そうだね〜・・・
ブラウン:あの・・・ボクにいい考えが・・・
3人:何?
ブラウン:もしボクが助かれば・・・一度ニューヨークシティに帰って、
撮影スタッフに連絡をつけられる。
ここから飛行機の離陸地点まではそう遠くない・・・
連絡をつければ、食料の追加や、ロープなどの道具は簡単に手に入る!
そして、ボクはアクションスターだから、ロープの上り下りなんて朝飯前!
というわけで、まず先にクレバスを抜け出そう!
そうか!!彼が有名アクションスターであることが、こういう時役立つわけか。
少し朝日が輝いた気がする・・・よし、クレバスを・・・・・・
・・・・・・どうやって抜ける?その手段が無ければ、ブラウンでも抜けられない・・・
夜理子:あっ!こんなところに、洞窟があるわ!
3人:ズコッ!
了治:うむ・・・上へと繋がっている!よし、上ろう!
4人:オーーー!!!!



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月19日 13:16:56  No.43013
I P:124.144.88.191
ここを抜ければ、ひとまず助かる・・・さっそく、洞窟を抜け・・・
たいところだが、ひどく入り組んでいて、今日中に抜け出せるかどうかも分からない。
きっと誰かが掘って、そこに住み着いたのだろう・・・そういう形跡をうかがわせている。
そのため、1つ1つ考えていては日が暮れてしまう・・・ここは、野生の勘を生かしていくしかない。
ブラウン:・・・とても複雑だけど、割と暖かいね・・・
夜理子:そうね・・・さっきまでずっと外にいたんだもの・・・
了治:う〜んと・・・よし、こっちだ!
???:ガウゥゥゥ。
4人:・・・・・・???
・・・どうやら、ここは雪男の住処だったらしい・・・・・・
雪男:ウガラアアッ!!
4人:ひゃ〜〜〜!!!
了治:みんな、2手に別れて!日本人組と、アメリカン組!
マッシュ&ブラウン:OK!
こうして、私たちは2手にわかれ、クレバスの上で待ち合わせる事にした。
了治:へぇへぇ・・・
夜理子:ふぅ・・・まさか、雪男の基地だなんて・・・
了治:大丈夫!サバイバルナイフを忍ばせてあるし・・・(チャッ)
えええ!?(ナイフが凍り付いてしまった。これじゃ使い物にならん!)
仕方ない、私たちは私たちのきた道をさらに進む事にした。
雪男A:ガウガウ、ガウッ!(おい、雪男B!挟み撃ちだ!)
雪男B:ガウ!(了解!)
了治:ん?なんかいやな予感がするな・・・
雪男B:ガウウウウ!!!
2人:ひぃ〜〜!!出た〜〜〜!!!
了治:逃げろ!
雪男A:ガウガウッ!(逃がさんぞっ!)
2人:そ、そんなバカな〜・・・
了治:しょうがない、やっつけてやる!アイス・ナイフを食らえ!
雪男A:ガウッ!(くそっ!)
雪男B:ガガウウ、ガウ!!(見た感じ弱そうだ・・・いっちょ食らえ!これで終わりだ!)
了治:おっと!
夜理子:きゃっ!(グサッ)
了治:えいっ!
雪男B:ハウウ〜〜〜・・・(やられた〜〜〜・・・)
了治:ふぅ・・・助かった・・・・・・?
なんと、後ろでは夜理子が雪男に脚をやられたようだ・・・



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月19日 13:18:27  No.43014
I P:124.144.88.191
夜理子:いたたたた・・・
了治:大丈夫か・・・歩けるか?
夜理子:ちょっと厳しい・・・でも左だけだし・・・片足なら・・・
了治:無理するな!結構坂がきついから、転げるぞ!え〜と・・・って、荷物がない!
私は、マッシュに荷物を預けたので、荷物を持っていない。
了治:しょうがない・・・夜理子、包帯持ってるか?
夜理子:えーーと・・・・・・あっ、あったわ・・・
了治:ちょっと待ってな、すぐ巻くから・・・
私は、なれた手つきで夜理子の左足に包帯を巻き、近くにあった広場にテントを張り、
そこで少し休む事にした。
了治:ふぅ〜・・・手や顔ならまだしも、脚をやられるとは・・・参ったな。
夜理子:了治君・・・わたしなんてほっといて、先に行ってくれれば・・・
了治:ほってなんていけるか!オレたちは「仲間」じゃないのか!
そう・・・「ドリームハンター仲間」だ。
夜理子:了治君・・・
了治:まだオレたちの冒険は始まったばっかりだ!もしオレが、キミを見捨てていってたら・・・
オレらは夢も希望も全部捨てたことになるんだ!
だから・・・まずその脚を治して・・・
夜理子:了治君・・・ありがとう。今まで忘れかけてたわ、「仲間」とは何か・・・夢、希望とは何か・・・
今気づいたよ・・・早く治して、行きましょう!
了治:おうよ!
私たちは、右腕をがっちりと組んで、テントで一休みすることにした。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月19日 13:23:43  No.43015
I P:124.144.88.191
一方そのころ、アメリカン組は・・・
ブラウン:やっ!
ブラウンは、いかにも軽そうに、雪男を投げ飛ばし、間もなく出口・・・だが・・・
マッシュ:おおお〜〜っ!!ブラウン!カッコいい〜〜(うっとり)
マッシュが興奮状態で、正に「お荷物」状態だ。
ブラウン:さぁ・・・もうすぐ出口だ、がんばろう!
マッシュ:はい!・・・あ、サプリメントでも食べません?
ブラウン:いいね。ちょっとお腹空いてたんだ。(パクッ)
ブラウン:おお〜!元気が出た!がんばるぞ!
マッシュ:はい!・・・って、こんなところに階段が!
ブラウン:もしや、これを上れば・・・
そして、2人が階段を上ったところ・・・
マッシュ:よっしゃ〜〜!!地上だ!!助かった〜〜!!!
ブラウン:よし、じゃそこのイスで待ってろ、1日ほど。飛ばされるなよ!
マッシュ:分かりました!
ブラウン:ボクは、今からニューヨークシティに行って、スタッフを呼んでくる!
マッシュ:お達者で〜〜!!!




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月19日 13:26:01  No.43016
I P:124.144.88.191
了治:・・・マッシュたちはどうしてるんだろう・・・何日もここにとどまってるから不安だ・・・
夜理子:了治君・・・脚の方だけど、だいぶよくなったから、歩けそうよ。
了治:そうか!そりゃ良かった!!それじゃ、早速行くかい?
夜理子:そうしましょ。心配かけてごめんね。
了治:気にするな、それより・・・もう少しで出口だ。がんばろう。
2人:オーーー!!!
そして歩く事10分、マッシュたちも上った階段にたどり着いた。
私たちは、大急ぎでのぼり、すぐに地上にたどり着いた!
了治:やった〜〜〜!助かった!!
夜理子:はぁ、はぁ・・・疲れたわ・・・でも、これでジャックは助かる・・・(キィーーーン)
なにやら、私たちの頭上を飛行機が過ぎった気がした。
了治:さて・・・あのイスのところで・・・マッシュたちを待とう。
夜理子:って、あそこに人がいるわよ!
マッシュ:やぁ!2人とも、無事だったんだね!!
3日間ずぅ〜〜〜っとここに座ってたから、腰が痛くて・・・イタタ。
そんで、ブラウンさんは、そろそろ来るはず・・・
ブラウン:やぁ!良かった。助かったよ。今ニューヨークシティから援助が来るから。
撮影スタッフA:ブラウンさん!よくぞご無事で!!
ブラウン:紹介するよ、日本から来た杉下さん、窪野さん。
撮影スタッフA:どうも!こちらが、食料袋、こちらはロープでございます。
冒険をなさってるそうですね。がんばってください!
撮影スタッフB:ぼく、そのフュエルのありかと思われる暗号が刻まれた場所を、
撮影の合間にとってたんですよ、こちら。
なるほどすごく分かりやすい写真だ・・・崖を越えてさらに進まなければならぬそうだ。
撮影スタッフB:そしたら、強風が吹いて、ブラウンさんが・・・
ブラウン:そうだったのか、スタッフB・・・
撮影スタッフB:あっ、しまった・・・
ブラウン:よろしい、1ヶ月間晩飯抜きだ!
撮影スタッフB:げっ!そ、そんな〜・・・
ブラウン:え〜・・・少しの間だったけど、(翻訳機を返した)
Thanks a lot!(ホントにありがとう!)
了治:さよなら〜!撮影、がんばってね〜〜!!
ブラウン:Oh,no...It's time to go back to New-York City!Bye!
(いけない、もうニューヨークシティに帰る時間だ!さよなら!!)
こうして、飛行機は去っていった。これで1つ、私たちは希望をもらった気がする。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年04月20日 18:27:02  No.43017
I P:124.144.88.191
第5章〜次なる冒険の幕開け〜
マッシュ:・・・・・・・・・
夜理子:さぁ、行きましょう、ジョージ・・・って、どうしたの?
マッシュ:・・・サインもらい忘れた〜〜!!!
2人:ズコッ!!
了治:って、サインとか今はどうでもいい・・・
マッシュ:何!?
かえって、マッシュを怒らせてしまった・・・
マッシュ:今まで何のためにがんばってきたんだ、オレ!!
びえええええええんんんんん!!!!
マッシュは、まるで赤ん坊のように泣き喚いた。サインがもらえなかったからだ。
了治:おい、マッシュ!サインとジャックと、どっちが大切だと思ってるんだ!?
マッシュ:ハッ・・・(ジャック・・・)
了治:サインなら帰ってからもらえる。だが、ジャックは1人しかいないんだ!
そして、マッシュの無二の親友じゃないのか!?
そんなジャックを見捨てるなんて、できると思ってるのか!?
マッシュ:・・・・・・・・・・・・・・・「無二」って・・・・・・何?
了治:ズコッ!・・・まぁ、その・・・「2人といない」ってことさ・・・
さぁ、マッシュ、さっきスタッフさんからもらった写真を貸して!
マッシュ:分かりました!
了治:あと、日本で作ってきた地図を使えば・・・・・・
・・・ありゃ?ジャックの居場所など、これでは分からん・・・
了治:し、しまった!!
2人:何?
了治:ジャックの居場所は!?この写真だけじゃ分からない!
マッシュ:と、とりあえず・・・クレバスにロープを張って、もう一度調べてみません?
夜理子:ロープが外れたら終わりよ・・・
マッシュ:そうだ・・・こうするのはどう?
2人:?
マッシュ:1人がここでロープを持ち、もう2人はクレバスを探検する。
了治:ふむ・・・じゃ、それでいこう。またクレバスに共倒れは御免だからね。
夜理子、ロープを持っててくれる?オレら男が行ってくる。
夜理子:了解!
マッシュ:ロープを離さないでね!
夜理子:分かってるわよ!
私は、当分マッシュと2人行動で、もう一度クレバスの探検だ。
探検をしながら、私はマッシュに、ジャックのことについていろいろ聞いた。
了治:ねぇ、マッシュ・・・ジャックってどんな感じの人?
マッシュ:そうだな・・・体力があるからな・・・少しはもってくれるかも・・・
だけどそれが裏目に出て無理をしすぎるという点も・・・
そこが彼のたった1つの欠点なんだよね・・・
了治:ふ〜む・・・じゃ、今頃・・・
マッシュ:1人で勝手に行動してるかも・・・ボクらに助けも求めないで・・・
了治:いや、それはおかしいでしょ!
マッシュ:と、とにかく、クレバスの底を探してみよう!
了治:って、クレバスは広いから、何日かかるか・・・
とりあえず、今日1日は何も見つからなかったので、雪崩の被害が低そうなところで寝た。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月03日 08:03:14  No.43018
I P:124.144.88.191
朝になった。マッシュはまだ寝ている。
私は残り少なくなったサプリメントを飲み込み、マッシュを起こそうとしていた。
了治:マッシュ・・・マッシュ・・・・・・起きろ。もう朝だ。
マッシュ:う〜ん・・・・・・じゃ、行こうか〜。
どうやら今晩は何も起こらなかったそうだ。では早速テントをしまい、探検に出かけた。
マッシュ:う〜ん・・・何か嫌な予感がするな〜。
了治:ハッハッハ、そんなバカな。証拠もなしにそんな・・・(トントン)何、マッシュ?・・・
???:グルルルル・・・(見つけたぞォ〜。)
まずい!この間の雪男だ!わき腹に私のナイフが刺さっている・・・!
マッシュ:逃げよう!
雪男:ウガラァァ!!!(今度こそ、貴様を食ってやる〜!!)
2人:ヒィィ〜〜〜ッ!
あっ、切り立つ壁が!これで撒いてやる!私は、サッと身を隠した。
雪男:ウグルルル・・・?(アイツらはどこへ行った??)
了治:ふぅ・・・助かった〜・・・
マッシュ:もう走れない〜・・・
了治:大丈夫かよ?(ゴゴゴゴゴ・・・)
マッシュ:どうやら・・・大丈夫じゃなさそう・・・
了治:え?
(ズドドドド・・・・・・)今度は雪崩か!!何てこった!
了治:やっ!
私は、何とか壁から逃げ、雪崩を逃れた。が・・・
雪男:グルル、グルルルル・・・(もう逃げられまい!)
了治:くそ・・・(ガサゴソガサゴソ)何の武器もねぇ!
雪男:グホホホ!(そりゃちょうどいい!さぁ〜、食われろ!!)
了治:ちっ・・・かくなる上は・・・・・・
スペア・ナイフ!!
雪男:グアァァァ〜〜〜!!(ずるいぞぉ〜〜〜!!)
なんとか助かったようだ・・・・・・・・・・・・ん?マッシュは・・・!?
まさか雪崩に巻き込まれたとか・・・
了治:お〜〜〜い!!!マッシュ〜〜〜!!!
雪崩:・・・・・・・・・
了治:マッシュ〜〜!!生きてたら返事しろぉぉぉ〜〜〜!!!
雪崩:・・・・・・・・・・・・・・・
了治:よし、こうなったら掘ろう!
私は、雪崩をスコップで掘り続けた。かれこれ半日掘り続けた。
・・・が、マッシュは出てこなかった。
了治:そんな・・・こんなに掘っても出てこないなんて・・・
私の心には、焦りと絶望だけが残った・・・



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月03日 08:05:06  No.43019
I P:124.144.88.191
第6章〜お告げ〜
???:・・・オレの声・・・聞こえる・・・?
了治:え・・・?
数樹:天国の数樹だよ。
了治:か、数樹!?どうして・・・
数樹:しっ。本来は見えちゃいけないんだ、オレはね・・・
仲間を失ったんだろう?オレは全部見てたよ。
了治:うん・・・
あぁ、私は彼の生前には1度も見せなかった涙を、今初めて見せてしまった・・・
数樹:いいか了治、何のためにこんなところまで来たのか?
了治:ハッ・・・(回想中)
数樹:お前は日本中の「夢」を担いでここまで来れたんじゃないのか?
・・・そうだ、その通りだった。私は一瞬、方向を見失いかけていた。
数樹:オレが砂漠で死んだ時、オレの死を簡単に受け入れただろう?
・・・あれでよかったんだ。おかげでオレは今、安心して眠っていられるし。
まぁたまに起きるけどね・・・
それで・・・仲間の居場所だが・・・
了治:うん?
数樹:今、オレの隣に・・・金髪のキノコヘアーの人が金の輪を・・・
了治:えぇぇ〜〜〜っ!!?
そんな、マッシュ・・・無二の親友にも会わずに・・・
数樹:・・・ってのは嘘。
あぁ、ビックリした。ある意味、お化け屋敷の幽霊よりびびってしまった。
数樹:それで本当の彼の居場所だが・・・
「高き壁の下、白い道をまっしぐらに辿りし所の三角形の空洞にあり」
・・・ということだ。
了治:うん・・・
数樹:それじゃ・・・冒険が終わったら会いに来い・・・・・・
私は、マッシュを思い、日本のみんなの喜ぶ様を思い・・・
そして天国の数樹を思い、さらに歩き出した。
そしてさっき数樹が言ってたように、雪崩の後に雪で1つの道が出来ていた。
月が照らす中、その道をひたすら歩き続けた。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月05日 06:47:28  No.43020
I P:124.144.88.191
1時間ほど歩いた。・・・テントの中に人が2人・・・・・・・・・・・・??
2人!?1人がマッシュだとすると、もう1人は・・・??
とにかく、テントに向かって走った。
???:了治!
了治:あっ、マッシュ・・・雪崩に巻き込まれてこんなとこまで・・・
マッシュ:そうなんだ・・・でも、おかげで・・・
(おいジャック!翻訳機を貸すから話せ。)
ジャック:やぁやぁ・・・あなたが日本から来た杉下了治さんだね。
了治:やぁジャック君。無事だったんだね。
ジャック:これもあなたのおかげだ・・・ジョージをここまで来させてくれたのもあなただよ。
おかげで・・・ボクたちは心置きなくニューヨークシティまで帰れるよ・・・
了治:そんな!マッシュ、帰っちゃうの!?
マッシュ:いや・・・キミとの冒険の間で考えが変わった・・・
ボクはまずジャックを送り出し、そのあと了治の冒険のお供するよ!
了治:ホントに!?じゃ、改めて宜しく!
じゃ、早速クレバスを脱出するために・・・
夜理子がロープを持っている地点へ急ごう!
マッシュ:おう!ジャック、テントをたたんで来い!

もう朝が来た。今日中に脱出できそうだ。
途中で雪男に追われながらも、なんとかロープ地点までたどり着いた。
了治:おーーい夜理子ーーー?聞こえるか〜〜〜?
夜理子:聞こえてるわよぉ〜〜〜!!
了治:マッシュとジャックがきたから、ロープ抑えてて〜〜〜!!!
夜理子:OK〜〜〜!!!
了治:じゃ、オレが先に行くよ。オレが上ったら付いてきて。
2人:OK!
私は慣れた手つきでロープを上り、崖の上に到着。
夜理子:あぁ了治君!無事だったのね!
了治:おうよ、これが冒険家の腕ってもんだろ!
じゃ、ロープ代わるよ。・・・
マッシュ〜〜〜!!!!登ってきていいよぉ〜〜!!




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月05日 06:48:58  No.43021
I P:124.144.88.191
数分後、2人とも上ってきたようだ。
ジャック:改めて・・・ありがとうございました!
夜理子:調子はどんな感じ?
ジャック:大丈夫!丈夫な体がボクのとりえだから!
マッシュ:そうだ・・・ジャックは遭難してる間に、
キミ達が探してるグリーンフュエルについて調べてたんだって。
なんと!?これはラッキーだった。
ジャック:これが資料です。くれぐれも気をつけて。
マッシュ:じゃ、1度帰って、冒険の準備をしてくるよ!
食べ物とか武器の追加も持ってくるから、
1週間ぐらい、そこにテントしいて待っててね!
了治:了解!気をつけて帰れよ!
ジャック:ありがとう!朗報を期待してるよ!

私たちは2人とも、ここのところ全然寝てなかったので、テントをしいてぐっすり寝た。
どうやら吹雪も止んだようだ・・・よかった。
これで1つ、肩の荷が下りた気分だ。だが・・・本当の冒険はここからだ。
気を引き締めて、3人でがんばらねば・・・・・・
もう眠さの限界だ。寝なければ・・・




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 07:46:48  No.43022
I P:124.144.88.191
第7章〜了治と夜理子とマッシュと・・・〜
目が覚めた。食料はまだ少し残っている。
1週間は、来る冒険に備えてゆっくり休みながら、持ってきたメモ帳に
フュエルの手がかりを書き記すつもりだ。
まずは・・・持ってきた資料、ジャックがくれた資料、そして映画スタッフからもらった写真を基に、
フュエルが埋まっている位置を定めることにした。
私は、まだぐっすり寝ている夜理子のバッグから、コンパスや虫眼鏡などの
道具を拝借し、徐に調べ物を始めた。
了治:えーーと・・・何々、この暗号・・・・・・
「猛者のありし穴より出でて、南に2000歩、西に3570歩・・・
そびえし4つのコンパス岩の中心を掘れ」・・・・・・ふむふむ・・・
えーーと・・・?・・・何々・・・・・・(さっぱり分からん!)
というわけで、夜理子が起きるまでは少し私も休もう・・・

・・・30分ほど寝て、すぐ起きた。
今度は私が夜理子に起こされたようだ・・・私としたことが。
まぁどうでもいい・・・調べ物を始めるとしよう。
夜理子:・・・了治君、了治君・・・起きてよ・・・・・・
了治:う〜〜んむにゃ・・・おっと!早く起きすぎて逆に寝てしまった・・・
さて、早速調べ物を始めようか。
夜理子:うん・・・えーと・・・バッグから資料を出して。
私はバッグを探した。凍てついた缶詰、ビリビリに破れたドル札、そして
ビリビリに破れた歴史書・・・・・・・・・・・・えっ!?
夜理子:どしたの?
了治:・・・歴史書が破れてる・・・
私は、表紙くらいならマシだと思い、中を見てみたが・・・
了治:こりゃひどい。ほとんどのページが読めない・・・
夜理子:どうしよう・・・わたしも少ししか代わりの資料を持ってないわよ・・・
これは調べ物どころではなかった。ひとまず調べ物を中断し、
荷物の整理から始めることにした。テントの中はえらく散らかってきた。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 07:48:08  No.43023
I P:124.144.88.191
・・・・・・1時間たった。集まった資料は、映画スタッフがくれた写真、
ジャックがくれたレポート、そして私がこっちで写し書きしたメモ用紙。
了治:・・・とりあえずこれで調べてみよう・・・
夜理子:うん・・・・・・でも、調べ終わるのに何日かかるだろう・・・
私たちは少し落胆した。なぜなら、日本で3週間かけて作ったレポートも、全て
ボロボロになってしまったわけだから。
だが、とりあえずマッシュが帰ってくるまで、ここを動くわけにはいかない・・・
了治:えーーと・・・
夜理子は書物やレポートを読み、私は道具を借りて、
暗号や地図の解読に、それぞれ徹することにした。
了治:南に2000歩・・・1歩がおよそ1メートルとして・・・(サーッ)
夜理子:何々・・・「南極の先住民らが鉱石を保管す」・・・
ねぇ了治君・・・ひょっとするとこれは・・・
了治:おお、そこは・・・今調べてた場所だ。ふむふむ・・・

こうして調べ物が一段落。念のため持ってきたスペアのレポート用紙に、
今日調べたことは全て書き写し、だいぶフュエルの位置なども絞れてきた。
気づけば真っ暗だった。そして腹も減ってきた・・・
了治:今日はもう遅いから、暖かいおでん缶でも食べて休もう。
夜理子:そうね・・・
外の吹雪も強まってきた・・・だが今のところ支障は無い。
今日はもう寝るとしよう・・・




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 07:49:13  No.43024
I P:124.144.88.191
ここのところ疲れてたのか、今日は熟睡してしまったようだ。
だがおかげで疲れはすっかり飛んだ。間もなく調べ物も終わりそうだ。
この調子でサクっとフュエルも発見できたらいいのだが・・・
いや、冒険はそんなに甘くない。それなりの覚悟を決めねば・・・
というわけで、マッシュが来るまでしばらく、しっかり休養をとることにした。
了治:ねぇ夜理子・・・あの後どうしてた?
夜理子:あの冒険の後でしょ・・・?えーとね・・・・・・
とりあえずガイド社は辞めて、考古学を学ぶための学会に所属したの。
でもガイド社と違って「仕事」じゃないのよ。
了治:え?じゃ、どうやって生計立ててるの?
夜理子:実は、東京の学習塾で歴史の講師をやってるの。
まぁバイトみたいな感じなんだけどね・・・
了治:ほぉ〜・・・さすが考古学者・・・って感じだな。
ちなみに俺は、あれから何度も冒険してたよ。
でも、国内だけだけどね・・・いろいろな人と出会えて楽しいよ。
夜理子:へぇ〜・・・どこへ行ったの?
了治:いろいろいったんだけど、中でも北海道の中の市が、寒くて困ってるみたいだったから、
そこでちょっと鉱山を掘ってきたんだ。
夜理子:さすが地元思いね!わたしなんてまだ親に頼りっぱなしで・・・
こんな歳でまだまだ未熟者なのよ、わたしは・・・
了治:だからこそ、今度こそここでフュエルを見つけて、
国を暖かくするのは勿論・・・ここでお金を稼いで、
もっとすごい場所へ冒険しようじゃないか!俺の冒険家としての夢だ。
夜理子:そうね!なんだか、ワクワクしてきたわっ!
・・・だが、気を抜いてはいけない。とにかく今はフュエルの発掘だけが目標だ。
夜理子:ところで・・・あれから数樹君はどうしてるのかしら・・・?
了治:あぁ、数樹か。こないだクレバスで会ったよ。
夜理子:へぇ〜、良かったわね・・・・・・って、えっ!?
了治:出てきたんだよ、奴の霊が。
夜理子:そんな・・・本当に見えるのね。まさか、了治君・・・
了治:え?
夜理子:まさかとは思うけど・・・幽霊が見えるの?
了治:いや、そんなことは無い。ただ俺には見えるんだ・・・
・・・自分でも不思議な気持ちになった。何故だろうか・・・
今回の冒険の間で何か分からないだろうか・・・たまらなくそんな気持ちになった。
この後もいろいろと砂漠の冒険の後の話で盛り上がり、1日が過ぎた。

さぁ、今日もすがすがしい朝だ。太陽がまぶしい。
そしてそろそろマッシュも来るに違いない・・・
私は、マッシュがやってくるのを今か今かと待ちながら、荷物の点検をした。
異常なしだ・・・・・・さて、もう夜になった。
明日当たりマッシュが来るはず。とういうわけでもう寝よう・・・・・・・・・
と思った矢先・・・・・・・・・




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 09:17:52  No.43025
I P:124.144.88.191
???:ウガォ。
了治:・・・?
夜理子:まさか・・・・・・
私は後ろを振り向いた。だが、誰もいなかった。おかしいぞ・・・?
???:ウガオ、ウガオ。
了治:・・・やっぱり怪しいぞ!誰だ!?
・・・・・・誰もいない。なんとも不気味だ。確かに今のは雪男の声。
夜理子:きゃ〜〜〜っ!!!
了治:ど、どうしたっ!?
夜理子:で、出たわよ〜〜!!!
了治:また雪男か。ちょっと待ってな、すぐこのナイフで・・・・・・
人魂:うぉぉ〜〜ん・・・・・・うらめしやぁ〜〜・・・・・・
了治:げげっ!?こ、こんなとこにまで幽霊が出るとは!!
人魂:わが住処を荒らしに来よう者は生きて帰さぬぞ〜〜〜・・・・・・
夜理子:りょ、了治君・・・
了治:な、何だ!?・・・・・・げっ!!
どういうことだ!?テントを取り囲むように人魂の集まりが・・・・・・
ま、まずい!テントに火がついてしまった!!急いでたたんで逃げよう!!
人魂:逃がさぬぞえ〜〜・・・・・・

だいぶ逃げた。人魂も消えてくれたようだ・・・よかった。
・・・・・・・・・ここはどこだ?・・・そして、今気づいたが・・・
夜理子がいない!?まさか、こんな時にはぐれたのか!?
どうしようか・・・もうすぐマッシュもやってくるというのに・・・
私は、元いた場所に帰ろうとしたが・・・・・・イテテテ。
さっき人魂に呪われたのか・・・体が思うように動かない・・・・・・
私は、しょうがないので地面を這って進むことにした。

・・・だいぶ調子が戻ってきた。そろそろ、立って歩けそうだ。
さて、さっきの場所へ戻ろう。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 09:24:19  No.43026
I P:124.144.88.191
歩く事30分、誰かが手を振っているのが見えた。
???:了治〜〜〜!!!
了治:ん?あ!マッシュ!!やっと来たのか!
マッシュ:遅れてごめん。いや、それより・・・
了治:・・・え?
マッシュ:夜理子はどこ行ったの?
あ!そうか!忘れかけてた!
了治:分からん・・・話すと長くなるんだが・・・

私は、人魂に襲われはぐれたことを話し・・・
マッシュ:ふ〜む、なるほど・・・じゃ、もしかすると今頃・・・
了治:な、なんだ!どうしたというんだ?
マッシュ:いや、呪いとやらが解けて、歩き回ってるかもしれないぞ。
了治:ふ〜む・・・じゃ、ちょっと探してくるから、ここで待ってて。
マッシュ:了解!

私は、さっき人魂に襲われた時、夜理子と逆方向へ走って逃げた。
しかし、彼女がどっち方面へ進んだかは、なんとなく掴んでいる。
なので、そっちの方を探してみる事にした。

また1日ほど歩いた。私自身、どこにマッシュがいるのかも分からなくなってきた。
そんな時、青白い浮遊物体がたくさんいるのを見つけ、そっちへ走り出した。
???:助けてくれ〜〜〜!!!
???:きゃ〜〜〜!!!
???:お〜〜た〜〜す〜〜けぇ〜!!
あ、あの声は!?




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月10日 09:25:08  No.43027
I P:124.144.88.191
了治:おぉ〜〜い、夜理子〜〜!!大丈夫か!?
夜理子:あ、了治君!わたしは平気よ。それより・・・
人魂A:きさま、幽霊のくせに下界へ降りてきやがって・・・
人魂B:改めて、呪いをかけてくれるわ!!
数樹:や、やめろ!お前らなんかに、この気持ちが分かってたまるか!
人魂C:なにぃ〜〜〜・・・
了治:こら!やめろっ!!オレのマブダチに手を・・・
いや、顔を出すな!
数樹:りょ、了治!?
人魂D:なぬ!?さっき呪ってやった男じゃないか!?どうなってんだ・・・???
了治:ゴチャゴチャ言うな!これでも食らえ!
私は、偶然リュックに入っていた、悪霊退散のお守りを差し出し・・・
人魂E:な、生意気な!!
了治:怨霊ども、覚悟!
人魂F:おっと!(フワッ)
な、なんということだ!奴の念力で、お守りが・・・数樹の方へ飛んでいった!(ビシャ〜〜ン)
数樹:ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!
了治:数樹〜〜〜〜!!!!!
人魂:フフフフフ・・・改めて、貴様らも呪ってやる!!
了治:くそっ、とっととこんなとこ逃げてやる!
夜理子:そ、それが・・・了治君・・・・・・
了治:?
夜理子:さっきから・・・怖さと冷たさで足が動かない・・・
って、これじゃ逃げられないじゃないか!私1人で逃げては元も子もないし・・・
人魂:さっきからうるさいぞ!さぁ・・・
???:やめろぉぉぉぉぉ!!!!!
誰かが突然やってきて、人魂を殴りだした!?さすがの私も度肝を抜かれた。
人魂:ひえぇ〜ん!うらめしやぁ〜〜〜・・・

・・・人魂が遠くへ飛んでいった。一安心。
???:了治・・・
了治:か・・・数樹!?どうしてここに・・・
数樹:ふふふ・・・さっきのお守りだけどね・・・
お前が知らないうちに、こっそり忍ばせておいたんだ。
もちろん、ニセモノだから、効果などない。
了治:か・・・・・・数樹〜〜〜〜!!!!
私は、思わず幽霊の数樹に抱きつこうとしたが、実体が無いのでこけてしまった。
数樹:喜ぶのは早い!さあ2人とも、仲間が待ってる場所へ急ごう!
了治&夜理子:うん!!
了治:あとはフュエルを見つけるだけだ。色々あったが・・・
夜理子:わたしたちの心配はしないで、ゆっくり休んで。
数樹:それじゃ・・・(スゥ〜〜ッ)
了治:・・・・・・数樹・・・
私は、また1つ数樹に希望をもらい、マッシュのいる場所へ急いだ。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月24日 13:23:07  No.43028
I P:124.144.88.191
第8章〜グリーンフュエルを求めて〜
マッシュ:おお〜〜〜い!!!了治!夜理子!
了治:マッシュ!遅かったな!
夜理子:ごめん、ちょっと道草してたの。
マッシュ:冒険の準備が終わったから、早速行こう!
私たちは、3人で円陣を組み、徐に歩き出した。
今度こそはクレバスに落ちるわけにも行くまい、無事に通り抜けた。
了治:よかった・・・今のところ順調だな。
マッシュ:ん?今のところ・・・とは、どういうことだい?
了治:う〜ん・・・話すと信じてもらえるか・・・
マッシュ:忘れたのか?ボクらは仲間だろ?仲間を信じられないなんて、仲間じゃないよ。
・・・私は、なんとなくややこしくなったが、ごもっともだと思い、話した。
了治:え〜と・・・
私は、歩きながら人魂に襲われた話をすると・・・
???:ォィ・・・
マッシュ:そ、そんな・・・バカな・・・・・・ありえないよ。
了治:いや、それが・・・・・・
夜理子:ジョージ・・・後ろ見て・・・・・・
マッシュ:・・・・・・・・・・・・え?まさか・・・
人魂:うぅらぁめぇしぃやぁ〜〜!!!
了治:げぇ〜!!また出た〜〜っ!!!
な、なんということ!せっかく冒険が始まったのに!!
了治:えぇい!シッ、シッ!
夜理子:全然効いてないわ!!
人魂:何度も何度もわれらが住みかを荒らそうなどと考えおってぇ〜〜・・・
了治:ち、違う!お前らの住処を荒らすわけじゃない!ただフュエルを・・・
人魂:えぇい!そういうのを「荒らす」っていうんだよ!
人魂:貴様みたいな奴は呪わなければならんな・・・
了治:な、何を!!
マッシュ:逃げて!!
人魂:おっと、逃がさんぞ!
了治&マッシュ:ぎゃあっ!
夜理子:もう・・・人魂だからって許さないわ!!
了治:よ、夜理子・・・オレは・・・大丈夫だから・・・・・・1人だけでも逃げて・・・・・・
夜理子:そんなこと、できるわけないじゃない!
了治:何でさ!もし呪われたら、オレたち終わっちゃうよ!
夜理子:こないだクレバスに落ちたときのこと、覚えてる?



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月24日 13:24:16  No.43029
I P:124.144.88.191
了治:え・・・??
夜理子:わたしが雪男に脚をやられたとき・・・あなたはわたしを放っていかなかったでしょ?
そしてあの時こういったのは・・・
「もし見捨てていったら、夢も希望も捨てる事になる」・・・・・・あなたじゃないの、了治君!?
了治:ハッ・・・
私は、また夢というもの、希望というものを忘れかけていた・・・
マッシュ:そうさ!ボクらは仲間だ!仲間ってのは・・・
ともに夢を追い続ける者・・・じゃなかったのか・・・・・・?
了治:2人とも・・・・・・
マッシュ:あぁ・・・冷たい・・・・・・ダメだ、凍えちゃうよ・・・・・・
夜理子:ジョージ!
了治:くそっ!立てない!!うぬぅ〜〜〜っ・・・
人魂:げへへ!!何ゴチャゴチャと言っておる!とどめを・・・
夜理子:させるものならさしてみなさい!!
人魂:げ・・・ちょっと怖ぇわ・・・
夜理子:ライターで暖めてやるわよ!
了治&マッシュ:・・・・・・え?
夜理子:こんな南極に何十年もいたら、身も心も冷えるわよね・・・
人魂:な、何だコイツ・・・
夜理子:かわいそうに・・・これであったまってね。
人魂:あぁ〜・・・なんだか暖かくなってきた・・・
夜理子:さぁ・・・つまらない恨みなんか捨てて、あの空を見て・・・
人魂:おお・・・輝いて見える・・・
人魂:母ちゃ〜ん・・・
夜理子:どう?
人魂:なんだか・・・どうでもよくなってきたな。
マッシュ:な、何が?
人魂:あんな石ころを必死で守り続ける我々がバカらしくなってきた・・・
夜理子:じゃ、もうジャマしないでくれる?
人魂:わかった。好きなようにしなよ。
人魂:なんか・・・安らかに天国へいけそうな気がする〜・・・
夜理子:じゃあね、人魂さん・・・
人魂:あぁ・・・これまで我々を暖かくしてくれた奴は・・・あんたが初めてさ・・・
人魂:よし、じゃあ早速、上へ行こうぜ!
人魂たち:じゃあな・・・

一晩たった。嘘のように空は晴れ、呪われていた体は驚くほど自由に動く。
了治:う〜ん、むにゃ・・・何があったんだろう?
マッシュ:すごく、暖かい夢を見させてもらったような・・・
夜理子:ううん・・・気のせいよ、きっと。それより、冒険がんばりましょ!
了治:そうだな、フュエルまではあと1歩!!がんばろう!!
マッシュ:オオオ〜〜〜!!!
私は、この夢のような出来事で、「仲間」の存在が分かった。
仲間とは・・・ともに夢を追いかける同志である。
仲間とは・・・ともに追いかける夢を、あらゆる人々に伝えることのできる者である・・・
仲間・・・とは・・・・・・そう、かけがえのない存在なのだ!
この一言を胸に刻んで、私たちは意気揚々と歩き出した。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月24日 13:25:36  No.43030
I P:124.144.88.191
3日ほど歩いた。私が調べた地点はもう目と鼻の先。
来る発掘の瞬間にそなえて、焦げかけたテントでぐっすり寝ることにした。
了治:なあマッシュ・・・
マッシュ:何だい?
了治:あのあと・・・ジャックはどうした?
マッシュ:ニューヨークシティの病院に1晩入院したら、すぐ元気になったよ。
夜理子:よかったわね。
マッシュ:そういえば・・・・・・飛行機を降りてから気づいたんだけど・・・
了治:え?
マッシュ:リュックのポケットの中に、こんなものが・・・
なるほど、コインくらいの大きさの石製の円盤の破片だ。
そして、よくみると・・・
了治&夜理子:・・・あ。
私たちのポケットにも、破片が入っていた。どういうことだろう・・・?
だが、冒険家の勘としては、何か重要なものに違いない。バラバラのまま持っていよう。

朝が来た。とてもさわやかな朝だ。
マッシュが持ってきたアメリカンビーフの缶を食べながら、身支度を済ませた。
そして歩く事30分、発掘地点へたどり着いた!
マッシュ:やったな〜〜!!!
了治:喜ぶのはまだ早い・・・フュエルを掘り出し、持って帰るまでが冒険だ。
夜理子:じゃ、さっそくこの山を掘りましょう。

私たちは、輝く未来を胸に、山を掘り続けた。
だが・・・夜になっても、フュエルが出てくる気配は無い。
了治:おかしいな・・・?確かに調べた地点に間違いは無いのに・・・
夜理子:でもめげる事は無いわ。また明日にしましょう。
マッシュ:そうだね・・・
・・・というわけで、掘りつくした山の隣に、テントを敷いて寝た。

あくる日も、あくる日も、付近の山々を掘り続けたが、一向にフュエルが見つかる気配はない。
それどころか・・・
???:グルルル・・・
了治:!?
雪男:グルルルルオオォォォォア!!
(この間はよくも、わが子分をかわいがってくれたな!!)
マッシュ:うわ!雪男の親分がっ!!
夜理子:発掘どころじゃないわ!逃げましょう!!
雪男:グホホッ、グホホッ!!(逃がすわけにはいくまい!)
ウラアッ!(くらえっ!)
3人:ギャウン!
私たちは、転んだはずみに飛び出した、例の破片をみて・・・
了治:そうか!そういうことだったのか!!



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月24日 13:40:08  No.43031
I P:124.144.88.191
夜理子:どういうこと?
了治:じつはね・・・冒険に出る前、数樹が夢に出てきて・・・
それで、お告げのような事を言ってたんだが、こういうことだったのか!!
マッシュ:だからどういうことだい?
了治:ちょっと、破片を貸してくれる?
夜理子&マッシュ:はいよ。
了治:よし、合体!!(ビカ〜〜〜ッ)
雪男:ガフッ!?(何だ!?)
数樹:おお、了治・・・
了治:数樹!
数樹:ついに円盤を使ったね。こないだお前の夢の中で言ったが・・・
どうしようもなく困った時は、破片を合体させてくれと。
夜理子:数樹君!もう人魂もいなくなったんだから、ゆっくり休めばいいのに・・・
数樹:キミたちがこんなに困ってるのを、黙って見過ごせるわけないだろ!
マッシュ:・・・
数樹:いいか了治?今オレは天国にいるわけだが、今度の冒険でも仲間だ!
了治:数樹・・・
数樹:その仲間が困ってるのを放っていくなんて、仲間じゃないだろ?
夜理子:そうね・・・それじゃ、フュエルが中々見つからなくて困ってるんだけど・・・
数樹:そうか・・・全て天から見ていた。それじゃ、合体した円盤に力を込めるぞ。
私たちは、数樹が残した最後の光に、驚き口を開け放っていた。
了治:おお!円盤から一筋の光が・・・
数樹:その光を・・・追えば・・・・・・フュエル・・・が・・・・・・・・・見つ・・・・・・か・・・・・・
了治:数樹っ!!
数樹:もうオレの中の全ての力を使い尽くしたようだ・・・さらば・・・・・・
マッシュ:数樹さん!!
数樹:最後・・・・・・に・・・・・・ひと・・・こと・・・・・・・・・
夢という・・・の・・・・・・は・・・・・・・・・見るだけの・・・もの・・・・・・じゃ・・・ないん・・・・・・だ・・・
・・・・・・かなえる・・・・・・・・・べき・・・も・・・・・・の・・・・・・・・・
了治:数樹ィィィィィ!!!
こういって、数樹は再び空へと旅立った。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 13:54:04  No.43032
I P:124.144.88.191
第9章〜最後の戦い〜
了治:・・・・・・・・・
夜理子:・・・・・・・・・
マッシュ:・・・・・・・・・
了治:さぁ!数樹が残した言葉を胸に、もう一度出発してみようか!
マッシュ:うん!
夜理子:それじゃ、円盤を・・・
了治:おう。・・・・・・
私は、数樹のこと、能蔵町のこと、それから日本全国への想いを、
円盤に託した・・・
円盤が、ピカッと輝き、東の方向を示した。
了治:あれ・・・どうやら、オレたち、調べ物を間違えてたらしいな・・・
夜理子:でも、光の方へ行ってみましょう!

少し歩いた。円盤が激しく光る。間違いない、ここだ。
・・・だが、私たちももう体力の限界だ。食料ももう残っていない・・・
私たちは、3人がかりで、ローテーション式にフュエルを掘り出すことにした。
その間2人は、空っぽのテントで休息をとることとなった。
了治:まずマッシュ、この辺を掘ってくれ!
マッシュ:ここだね?オッケー、任してくれ!
・・・1時間たった。
マッシュ:ぜぇ、ぜぇ・・・ボクには・・・・・・ここまでしか・・・
了治:マッシュ、よくがんばった。ありがとう。
次に夜理子、頼んだよ!
夜理子:任しといて!
マッシュ:ぜぇぜぇ・・・了治・・・・・・お前は、何もしないのか・・・?
了治:いや、来る時を待って、休んでいるだけだ。
最後はオレ・・・・・・いや、オレたちの手で、フュエルを掘り出そうじゃないか!
マッシュ:そ、そうだね・・・

また1時間・・・
夜理子:はぁはぁ・・・限界よ・・・・・・思った以上に、深い・・・・・・わね・・・・・・
了治:それじゃ、オレが最後に行くよ。
・・・もう、ここまで来たからには、失敗は許されない・・・
私は、慎重に狙いを定めて、全力で掘り続けた・・・

また1時間。この私でさえも限界・・・・・・
こんなところで終わるなんて・・・・・・・・・私としたことが。そんな時・・・
夜理子&マッシュ:了治〜〜!!!がんばれ〜〜〜!!!
2人が、私を応援してくれてるようだ・・・
その声援を胸に、もう少しだけ掘り続けた・・・




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 13:56:23  No.43033
I P:124.144.88.191
・・・なのに、まだ出てこない・・・・・・さすがの私もあきらめかけてしまった・・・
了治:へぇ、へぇ・・・・・・もう、体力の限界・・・・・・一度引き返し・・・
夜理子:帰さないわ!
マッシュ:そうだ!ここまで来て帰るなんて許さないぞ!
了治:2人とも・・・
夜理子:ほら、日本中が豊かになって喜ぶ姿を・・・そして、
緑豊かな日本の景色を・・・・・・そして・・・
天国の数樹君が喜ぶ姿を・・・・・・思い出して・・・・・・・・・
マッシュ:了治・・・・・・
そのときだった。円盤が徐々に光を増してきた。もしかして、これが願いの力か!?
そうだ、違いない!天国から、数樹が力をくれたんだ!!
私の体に、なんとも言えない力がみなぎってくるぞ!!!
夜理子:やった!了治君が立ち上がったわ!!
マッシュ:ボクらには、キミを応援する事くらいしかできない。だから、必死で願うぞ!
夜理子:がんばれ〜〜!!!
マッシュ:ファイト〜〜!!!
不思議だ!一言一言が、私に力を与えてくれている!!
雪山は不思議なほど掘れていく。そして、何か手ごたえがした・・・・・・

了治:まさか、これは!?
夜理子:もうちょっと掘ってみて。
了治:・・・・・・・・・・・・・・・やったぁ!!間違いない、グリーン・フュエルの鉱石だ〜〜っ!!!
マッシュ:了治!ついにやったんだね!!!
了治:あぁ・・・ついに・・・・・・ううっ・・・
私は、まめだらけの手で、夜理子とマッシュに抱きついた。勝利の叫びだ。
そしてさらに掘っていき、フュエルはゴロゴロと見つかった。
了治:だが喜んじゃいられない!これを日本まで持ち帰らなきゃ!
マッシュ:ボク、物を運ぶのは得意なんだ!言い忘れたけど、運送屋をやってるからね。
夜理子:じゃ、ジョージに、飛行機のくる場所まで運んでもらって。
わたしが飛行機の場所で待つから、了治君はここでフュエルを掘ってて。
了治:よっしゃ!任しといて!!
・・・そして一週間がたった。マッシュが追加で持ってきてくれた食料のおかげで、飢えを凌げた。
そして、フュエルは全て運び終わった。
マッシュは、飛行機の操縦士に頼んで、荷物を積むトランクを借り切ることに成功。
そして、フュエルを積み終わり、南極を立とうとしたとき・・・
???:よぉ・・・覚えてるかい?
勿論覚えている、あのときの人魂だ。
人魂:あんたたち・・・すげぇじゃねえか。見くびってたぜ。
人魂:その石は全部あんたらにやるよ。
人魂:俺たちに暖かな夢を見させてくれて、感謝してるぜ!
夜理子:さぁ了治君!急ぎましょう!




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 13:57:10  No.43034
I P:124.144.88.191
・・・1晩たった。飛行機が、ニューヨークシティーに到着した。
ひとまずトランクからフュエルを運び出しておいた。
だが、体力も限界なので、空港の近くにあるマッシュの家に泊めてもらうことにした。
マッシュ:じゃ、上がって。
了治&夜理子:お邪魔します。
マッシュ:しかし、今回は大冒険だったね〜。
了治:早速悪いんだけど・・・この防寒服を捨てていいかい?
夜理子:わたしも・・・
マッシュ:うん!責任持って始末しておくよ。
それから、今暖かい料理を作ってくるから、少し待ってて。
台所から、楽しげな火の音がこだまする。
了治:さて、夜理子・・・このあと、どうしようか?
夜理子:とりあえず1〜2泊して、成田行きの空港までフュエルを運んで、
成田に着いたら町長さんに連絡を入れましょう。
了治:そうだね!町長は連絡を入れればすぐ来るよ。
マッシュ:お待たせ、暖かいグラタンを作ってきたよ!
了治:おお、うまそう!いただきます!
夜理子:わたしも・・・いただきます!
私は、まるで子供のように、マッシュルーム入りグラタンをむさぼり食べた。
了治:あぁ〜、生き返った・・・
マッシュ:ところで、これから日本に帰るんだよね?
ボクにも、フュエル運びを手伝わせてくれよ!
了治:もちろん!オレたち、仲間だものな!
夜理子:食べたら今日はもう寝て、明日体勢を整えましょう。
マッシュ:そうだね・・・じゃ、ごちそうさん。
了治:ごちそうさま〜。
そして、食器を片付けると、私たちは客用のツインベッドルームに駆け込んだ。

翌朝、さっさと朝食を平らげると、早速積み込み作業に取り掛かった。
まずは、ジェットを1つ借り切らなければならない・・・
了治:・・・というわけで、何とかいい方法は無い?
マッシュ:全然、たやすいことさ。ボクが入っている運送会社から、
運送用のジェットを1機借りてくるよ。
夜理子:でも、場所は・・・
マッシュ:うちと会社が近いから、直接運ぶ事にしよう。
了治:それじゃ、出発!
私たちは、マッシュが借り切ったジェットに、フュエルの鉱石をどんどん詰め込んでいった。
そして夜になった・・・やっと積み込み作業が終わった。
マッシュ:ぜぇ、ぜぇ・・・やっと終わったみたいだね。
夜理子:それじゃ、明日このジェットで・・・
了治:いや、もう1日だけ泊まっていい?
マッシュ:何泊でもいいよ!それじゃ、お休み。(バタン)
夜理子:・・・なんで?もうフュエルも積み終わったし・・・
了治:いや、マッシュのために、トミー・ブラウンのサインをもらってこようと思って・・・
夜理子:どうやって・・・?
了治:リポーターだ、取材をさせてくれ・・・といえば、簡単なことじゃない?
夜理子:そうかなぁ・・・ま、いいわ。
ここまでわたしたちのためにがんばってくれたマッシュのためにも・・・
了治:それじゃ、お休み〜。




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 14:00:41  No.43035
I P:124.144.88.191
翌朝。予定通り、記者の格好をして、ブラウンの所属する事務所へ行ってみた。
了治:Please speak to this machine.(この機械に向かってしゃべってください。)
マネージャー:はい、何ですか?
了治:記者のリョージというものですが、ブラウンさんの取材をしたいのですが・・・
マネージャー:ちょっと待っててください。
数分後、マネージャーが部屋から出てきた。
マネージャー:いいですよ。・・・ただし!ブラウンはうちの大人気スターですからね。
制限時間は10分とします!いいですね?
了治:十分です。
マネージャー:では、どうぞ!
私は、うまくマネージャーをだませた事に安堵し、ブラウンの部屋に入った。
ブラウン:やぁ、今日はどんなインタビューだい?
了治:違うよ、杉下了治だよ。覚えてる?
ブラウン:おお、あのときの・・・もちろん。
了治:あの、こないだのキノコヘアーの人が、あなたの大ファンなんだけど、
サインをいただけないかと・・・
ブラウン:ハッハッハ、お安い御用。ちょっと待ってて。
(サラサラサラ)はい。
了治:どうも、ありがとう!
ブラウン:しかし・・・このボクをクレバスから救い出すなんて、鮮やかなもんだ!
もしかして、冒険家をやってるのかい?
了治:うん・・・じつはちょっと前、砂漠に冒険に行ったとき・・・・・・
と、そのとき、ドアが開いてマネージャーが時間切れを告げた。
とりあえず目的の物はいただいたので、さっさと帰ることにした。

家に帰ると、マッシュは夜理子と何やら話をしている。
よく聞くと、前の冒険の話だそうだ・・・
夜理子:・・・というわけで、鉱物を発掘してきたのよ。
マッシュ:へぇ・・・了治って、思った以上にすごい冒険家だね・・・
夜理子&マッシュ:あ、了治(君)・・・おかえりなさい。
マッシュ:どこ行ってたの?
了治:あとで教える。
マッシュ:・・・・・・?
夜理子:(もしかして、トミーのサインを・・・)
了治:(うん。なんとかゲットしてきた・・・)
その後、私は町長に国際電話をかけ、成田まで来るように言っておいた。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 14:01:18  No.43036
I P:124.144.88.191

了治:もしもし、杉下ですが。
町長:おお、杉下さん!発掘は成功しましたか?
了治:はい、大成功でした!どっさり取れましたよ。
町長:そりゃ良かったですね!それじゃ、早速成田まで行きますよ!
了治:はい、私たちもそろそろ行きます。ところで、今そちらは何時ですか?
町長:まだ朝6時です。今出発すれば夕方に着くはずです。
了治:はい、分かりました!(ピッ)
・・・というわけで、そろそろ出発しよう!
夜理子:そうね・・・今こっちは夕方だから、向こうは朝になったばかりのはずね・・・
マッシュ:そうか、もう行っちゃうのか・・・さびしくなるなぁ・・・
了治:それじゃ、マッシュ・・・今までありがとう。その気持ちを込めて・・・
(私は、ブラウンのサインを差し出し・・・)これを贈るよ。
マッシュ:こ、こ、こ・・・これは!?まさか、トミー・ブラウンのサイン!?!?
ど、ど・・・どうやって手に・・・・・・いや、それより・・・
ありがとう!素敵なプレゼントだ!こっちこそ、ジャックを助けてくれてありがとう!!
了治:それじゃ、最後に1枚、写真を撮っていこう。
私は、マッシュのカメラを借り、3人で記念撮影をして、徐に家を出た。
アナウンス:間もなく、成田行き1便が発進いたします。
了治:おっ、急げ!
マッシュ:ちょっと、了治!
了治:・・・え?もう行っちゃうよ!?
マッシュ:フュエルは、うちのジェットに積んだんだけど・・・
了治:あ、そうか・・・でも、3人座れる?
マッシュ:うん。4人まで座れるよ。
了治:でも、成田に止まれるの?
マッシュ:細かい事は気にしないで、早く運送会社へ!

そして、私たちは準備を済ませ、マッシュのジェットに乗り込んだ。
成田までは半日ほどかかるので、ジェットの中で寝ることにした。

・・・気づけば、半日ずっと寝ていた。もう日本は目前だ。
そんなとき、一通の電話が・・・町長からだ。
了治:はい、もしもし。
町長:おお、杉下さん!今成田に着きましたよ!
了治:そうですか!こちらもすぐ着きます。
町長:総理に報告して、トラックを3台借りてきましたぞ!
了治:ありがとうございます。
町長:それでは、第3ターミナル付近にて、待ってます!
了治:はい、どうも。
私は電話を切り、積み込み作業に向けて体をほぐす事にした。10分後・・・
マッシュ:そろそろ到着だよ!降りる準備をして!
了治:夜理子・・・もう到着するよ・・・起きて・・・
夜理子:う〜〜ん・・・あぁ、グッスリ寝てたわ〜・・・もう着くの?
了治:うん、もうすぐだよ・・・あっ、もう滑走路が見えてきたよ!
マッシュ:それじゃ、着陸するよ!シートベルトしまってる?
おおっ・・・うおおっ〜〜・・・・・・
ジェットがガタガタゆれている!大丈夫か!?

マッシュ:・・・どうやら、無事に着陸したようだ・・・
了治:ふぅ・・・
夜理子:それじゃ、まず町長さんに挨拶に行きましょう!
了治&マッシュ:うん!




Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 14:03:49  No.43037
I P:124.144.88.191
私たちはジェットを降りて、ターミナルを探した。
町長:おお〜〜〜!!!杉下さ〜〜ん!!!
了治:あっ!(私たちは、町長のもとへ走り・・・)町長!ただいま帰りました!
町長:いやぁ、長い冒険、お疲れ様でした。もうこっちは冬に入ろうとしていますよ。
どうりで・・・町長が長袖を着ているわけだ。半そでは少し寒い・・・
町長:ところで、フュエルは・・・
了治:こちらのジョージ・マッシュ君に協力してもらいました。
マッシュ:どうも・・・了治さんにはお世話になりました。
町長:いえいえ、こちらこそ。ご協力ありがとうございます。
夜理子:今回の冒険は色々大変な事もありました。
でも、同時に少しわたしたち、強くなった気がします・・・
そうか!これが「希望」の力ってものか!私もまた、かつてない達成感に満ち溢れているのが分かる。
そしてその後、ターミナルを一部借り切って、1日がかりでフュエルを積み込んだ。
町長:では、出発しましょう!
了治:マッシュ・・・今度こそさようならだね・・・・・・
マッシュ:う、うん・・・・・・・・・ありがとう・・・
了治:・・・・・・・・・・・・
夜理子:とっても、楽しい冒険だったわ。
思えば・・・あなたがクレバスに落ちたおかげで・・・わたしたち、何か他と無いものを手に入れたわ・・・
了治:お前の・・・ジャックを思い、絶対助けようという思い・・・しかと受け止めたよ。
マッシュ:ほんとうに・・・ありが・・・・・・グスッ。
夜理子:やめてよ、ジョージ・・・わたしまで・・・・・・グスッ。
了治:別れを悲しんだってしょうがない・・・また・・・いつかきっと会える・・・・・・
そう信じようじゃないか。そのために・・・
夜理子&マッシュ:何?
了治:最後に、3人で握手を・・・
私たちは互いの手を、強く握り締めた。再開を誓う握手だ。
そして、マッシュは母国へと立った・・・
了治:・・・・・・さぁ、冒険もあと少し!最後までゲンキに行こう!
夜理子:そうね!これを、首相のところへ持っていくのね?
町長:はい・・・国会まで行ったら、あとは私がやりますので。
お2人は、先に帰ってよろしいですよ。
了治:それじゃ、出発!!
町長:任せてください!

・・・そのあとのことだが、私は所持金がなかったので、夜理子の家までついていき、
車で送ってもらうことにした。・・・半日経ち、久しぶりの自宅へ着いた。
もうクタクタだ・・・日記を書く元気もなくなってきた・・・
とりあえず、今日はもう寝よう・・・

目が覚めたら、朝になっていた。・・・そういえば、不思議な夢を見た気がする。
数樹がやってきて、お告げのようなことを・・・・・・・・・たかが夢だ。気にする事はない。
・・・あれ?前にこんなことがあった気が・・・細かい事は気にしない。



Re:「もう1つの」ドリームハント冒険記  投稿者:シャドウクラッシュ!  投稿日:2009年05月25日 14:04:32  No.43038
I P:124.144.88.191
あとがき

それからというもの、町長は総理に話をつけて、フュエルを全国に普及させることに成功した。
夜理子は今回の冒険を論文として発表し、多大なる評価を得たそうだ。
どうやら次期研究会会長に立候補したとか、してないとか・・・
そして私は、今日も旅する。暖かくなった、日本中を旅してみる・・・
だがその前に、行かなければならぬところがある・・・
天国の友を思い、墓地へと駆けていった。

キミは、この日記を読んで、何を思っただろうか・・・?
これからの人生、壁にぶつかることだってある。
問題は、その壁にめげず、壁をぶち破れるかどうかだ・・・
希望を持って、毎日を生きていけますように・・・

「もう1つの」ドリームハント冒険記 完



[51] スパイラル・ウォーズ  投稿者:ベレッタ  投稿日:2009年05月14日 03:03:23  No.51001 [HOME] [返信]
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I P:124.83.159.214
あらすじ。

20XX年、平和主義のレスピアン王国が過激派のクーデター組織により、レスピアン王国の経済、産業が不況に陥ってしまった。そのクーデター軍の圧倒的な航空、地上、海上勢力は勢いを増すばかりであった。その情報を傍受した特殊航空部隊、SARD・iは行動を開始した。諸君の任務はクーデター組織の無力化である、作戦指示に従い、確実に任務を達成せよ。以上だ、直ちに出撃せよ。



登場人物。

チャールズ・スペンサー
(声、小山力也)
SARD・i空軍のファルコン隊隊長、30才。責任感が強く、部下からの信頼は厚くどんなピンチに陥っても諦めない。家族をクーデター軍に殺されたため敵討ちとして空軍に入った。


サラ・ウィンストン
(声、坂本真綾)

ファルコン隊2番機、19才、勝ち気で負けず嫌いな性格、隊長に勝ちたい!、という一心で空軍に入った女性パイロット。強がりだが女性らしくか弱い一面を見せることもある。


ロバート・マクウェル
(声、平田広明)

ファルコン隊3番機、24才、陽気で明るい今時の若者のような性格。常に耳にかけてるヘッドホンは命よりも大事な物で作戦中も着けている。女好きでいつも近くに女性がいたらナンパするが、ツキがない。


ニコラス・ウィルヘルム(声、大塚芳忠)

ファルコン隊4番機、45才、家族を守るために空軍に入った黒人パイロット。3番機のロバートからはオッサンと呼ばれている。バスケットが趣味でいつも後輩たちと遊んでいる。


空中管制機ブルーバード

(声、増谷康紀)

年齢不明、ファルコン隊のエーワックスを担当する。


以上主人公サイドの紹介でした、次回は敵サイドの紹介をします。お楽しみ!



[50] 星の生命─掌る者─  投稿者:サム  投稿日:2009年05月03日 21:03:50  No.50001 [返信]
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I P:202.71.91.43
      大きく聳え立つルンガの城。
 果たして勝利するのは、魔王なのか? それとも、人間なのか?
  今、星の生命を賭けた決戦が始まろうとしている。

 サムがお送りする全10話のサイエンスファンタジー物語。
        お楽しみください。



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